●栄養的なことから |
- 牛乳には、たんぱく質、ビタミンA、カルシウムが豊富に含まれている完全栄養食品です。
昔は牛乳でもよかったようですが、現代では、キャットフードを食べている猫には牛乳を与える必要がなく、成長後の猫では、カロリー過剰のため肥満になるそうです。
(我が家に来るよそ猫は、餌と牛乳100cc位を毎日飲んで帰って行くけど、最近かなり太っているぞ)
高齢の猫では、牛乳中のナトリウムイオンが心臓に負担を与えるといわれています。また、牛の乳と猫の乳は栄養成分が違い、猫の乳の方が栄養成分が濃厚なので、牛乳だけで子猫を育てると発育不良を起こしてしまうといいます。牛乳だけということはないでしょうけど、牛乳をベースに育てる場合には、牛乳250ccに卵黄1個とティースプーン4杯の砂糖を加えて与えるとよいようです。
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●人間と同じで猫も牛乳で下痢をするから |
- 牛乳を飲むと下痢を起こすことがあります。これは、牛乳中の乳糖を分解するラクターゼ(加水分解酵素)が不足している「乳糖不耐症」が原因です。特に日本人はラクターゼ活性が低いといわれています。
猫も同じで、牛乳を飲んで下痢になる猫がいます。(外来種の猫は、多いようです)
特にに子猫の場合、下痢が重症になることもあるので、あげないほうがいいといいます。子猫は、ラクトーゼが分泌されても離乳後は10分の1に減ってしまうことが原因です。ただし、全く平気な猫もいます。
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●牛乳の飲ませ方 |
- 人間と同じく毎日牛乳を飲んで酵素を高めると、乳糖に強い体質になり、下痢になりにくくなります。
猫にはまず大さじ2程度の牛乳を与えます。これで便の様子をみて増やしていきます。
牛乳は、冷たいものを与えた方がいいでしょう。
これは猫舌だからではなく、温めた牛乳は胃の中で冷めるときに脂肪の膜ができて胃壁にくっついて、消化不良のもとになるからです。
拾った子猫などに乳を与えたい場合、市販の猫用ミルクが一番よいのですが、ない場合、スキムミルクか、牛乳を水で薄めて様子をみながらあげて下痢するようならやめましょう。
※下痢をしている猫の場合は、牛乳を飲ませて、さらに悪化させることのないように気をつけましょう。
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●下痢をしない市販品 |
- ●チーズ
チーズは、すべての乳糖が分解されているので牛乳で下痢になる人(猫)でも大丈夫。
●アカディ牛乳
下痢の原因になる乳糖を少なく調整した雪印の牛乳。ちょっと甘みが強いので好みによる。猫用ミルクよりも安い。
- ●スキムミルク
味は淡泊でチョットもの足りないかもしれない。
●ペットの牛乳
下痢や胃痛を起こす乳糖が入っていないお腹に安心のペットの牛乳。ペットの液体摂取不足による腎臓疾患の予防を助けるとある。
●猫用ミルク
乳糖がなくタウリンが入っている。お湯で溶かして冷まさす。値段高め。(我家の猫は、あまり飲まない)
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