●猫の大運動会 |
- 一日の多くをのんびりと寝て過す猫がやたらと元気になるのが、明け方と夕方や夜中です。
部屋中をドタバタと走り回ったり、おもちゃを追いかけたりと、ひとり(もしくは複数頭)で、暴れることがよくあります。これが「猫の大運動会」と呼ばれる行動です。
多頭飼育では、猫たちがうなり声や雄叫びをあげながら、家中を走り回ることもあるようです。
夜中や朝方に始まる運動会は、もちろん寝ている飼い主など、お構いなしに走ったり暴れますから、飼い主も巻き込まれて蹴られるなどの被害を受けたり、悩んでいる方もいらっしゃることと思います。
|
●どうして暴れるの? |
- 猫は夜行性の動物で、暗くなると獲物を捕るために狩りに出かけていました。
特に獲物となる動物が動き出す明け方や、巣に帰る前の夕方に狩りをしていましたが、ペットとして飼われている猫には、狩りに出かける機会がなくなりました。
しかし、飼い猫にもハンターとしての習性がいまだ残っているので、たとえ狩りはしなくても、明け方や夕方になると元気になり、動かさずにいられなくなるのです。
この行動は特に、若い猫に多く見られるようですが、9歳になる我が家の猫(メス)も時々行います。
元気な証拠ともいえます。
|
●対策はないの? |
- 猫の運動会は、異常な行動ではないので、無理にやめさせることもできません。
嵐が過ぎるのを待つ心境で仕方ないと思って無視するしかないのです。飼い主は、蹴らたりしないように布団を頭までかぶって寝るようにするか、飼い主が寝ている部屋に猫が入らないようにすることです。
とはいえ夜中に騒がれ続けて困る場合は、猫の狩という本能的な衝動を満足させてあげることです。
つまり、夕方や夜に猫と一緒にたっぷり遊んであげ、狩ができないうっぷんをはらしてあげます。
遊ばせ方は、ネズミや昆虫、鳥などに似た動きをすることがポイントです。
猫は動いたり止まったりを繰り返したり、上下に動いたり、物陰から動くものがちょっとのぞいたりといった狩のシュミレーションをして遊ばせるといいでしょう。
|
●暴れているときにしてはいけないこと |
- 猫が暴れている時にするとエスカレートさせるので、飼い主が決してやってはいけないことはあります。
@声を出したり追いかけるなどして、あおってはいけません。
どうしても無視できない場合は、水鉄砲などを遠くからかけて間接的に罰を与えます。
A食べ物を与えたりしないようにしましょう。
食事は猫にとって「ご褒美」と認識されるので、走り回ったことに対してご褒美がでると思います。
|
(2005年11月19日掲載) |