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猫が顔を洗うと雨が降る
 「猫が顔を洗うと雨が降る」って知ってる?

●猫はどうして顔を洗うのか?
猫は顔を洗います。自分の唾液を前足につけて顔をこすって洗います。
顔をこすっては前足についた汚れを舐めて、また前足に唾液をつけて顔をこすることを何度も何度も繰り返すので顔を洗うといわれるようになったようです。

では、なぜ猫が顔を洗うのでしょうか?
ひとつは、口の周りについた食べ物の
ニオイや汚れを消し獲物に気づかれため
もうひとつは、レーダーである
ヒゲをいつでも綺麗にしてピンと張っておくため。
そして、猫が念入りに顔や体を洗うときは
強いストレスを感じているため。
猫はイライラした不愉快な気分を発散させるために丁寧に顔や体を洗うのです。
●猫が顔を洗うと雨が降るのか?
湿気を敏感に感じ取ることができる猫は、湿り気を嫌がり顔を洗うとされています。
雨が近づいて湿気が多くなると、大切なヒゲに張りがなくなり狩りの成功率が低くなるのでヒゲを整えるために念入りに顔を洗う。または、湿気が多くなると猫の毛が伸びて、それが筋肉に刺激を与え、ムズムズして猫が顔を洗いだすともいいます。

個体差はありますが、湿度が高い日や低気圧が近づいているとき、猫は耳の後ろまで何度も何度も前足でこすりながら顔を洗って気分を整えようとします。
「猫が耳の後ろまで顔を洗う」と、雨が降り(間もなくかその日のうちに)、
「猫が耳の前で顔を洗う」と、曇りでも雨が降らないようです。
これは90%以上の確率で当たるようです。
ただ、猫が顔を洗うと必ず雨が降るかというとそうではありません。

不快感があって猫は顔を洗うことは間違いないのですが、それが湿気によってヒゲを気にしているのか、何か失敗したのか、ご主人様がかまってくれないためか、きれい好きなだけなのか・・・。
飼い猫は、基本的に暇さえあれば顔を洗っているし、本当の理由は猫にしか判りません。
●招き猫の話に由来している?
豪徳寺の伝説の招き猫からきているともいわれています。
招き猫の話は、檀家も少なく貧しい豪徳寺の和尚が、可愛がっている猫に「お前が檀家をみつけてきてくれないか」といつも言っていると、ある日、「いまこの寺の前を通ったら、猫がしきりに手招きをするので訪ねてきた。しばらく休ませよ」と言って立派な武士が寺にきたところ激しい夕立となったそうです。

和尚が穏やかに説法をしたところ「猫に招かれ、夕立ちをしのぎ、ありがたい説法が聴けたのも仏縁」と武士は喜び、以後この寺は井伊家の菩提所として栄えたので、猫のおかげだからと、和尚は猫が死んだあと墓を建て大事に供養したという。その後、この猫の姿形を人形にしのが招き猫だというもの。
●猫の天気を判断する言い伝え
「猫が顔を洗えば雨が降る」というのは多くの文献に出てきますし一般的のようですが、逆に「猫が顔を洗うと晴れる」という地方もあるそうです。

その他にも猫の天気予報は数多くあるようです。(雨が多いようですけど)
 ・「猫が走り回ると日和になる」
 ・「猫が仰向けに寝れば雨近し」
 ・「顔を隠して寝ると雨」
 ・「お尻をなめると雨」
 ・「青草を食べると雨」
 ・「猫がそわそわすると嵐が来る」
これら真偽のほどは定かではありません。
●猫以外の天気の言い伝え
  • 「飛行機雲が出ていたら明日は雨が降る」
  • 「カエルがカッカッカッカッ・・・と鳴いていたら雨が降る」
  • 「夕焼けがきれいだと晴れ」
  • 「うろこ雲が出たら雨が降る」
  • 「ツバメが低く飛んだら雨が降る」
  • (2005年11月23日掲載)


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