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凶暴猫のしつけ方
 子猫の咬み癖は飼い主がしつける。突然の凶暴性は原因をみつけ取り除いてあげよう。

手を近づけるといきなり、爪を立てたりパクッと咬みついて困っているといことをよく聞きます。
子猫の時に早くに親や兄弟と離ればなれになって、1匹だけで暮らしている猫に多くみられます。
その猫自身が、他の猫から咬まれたことがないために、咬む限度が分からないのです。
ただし、成猫が突然に攻撃的になった場合は、少し違いがあります。
■咬み癖の直し方
子猫のときの最初のしつけが大切です 。
咬まれたら、すぐに「ダメッ!」と鋭い声でと叱ります。
叫んだだけではやめない猫には、咬んだ口元か鼻を指でピンとはじきます。
強くはじくのではなく、軽く驚かす程度にちょっと痛い目にあわせるのです。
咬むと、猫にとってよくない事がおきるということを学習させることがとても大切です。

もし、咬もうとしているのがわかれば、咬まれる前に「ダメッ」と鋭く叱り、目の前で両手をパンと鳴らします。
猫がひっくり返ってお腹を見せたら警戒しましょう。
お腹をなでて欲しいときやリラックスしているときにもお腹を出しますが、この体勢になると、4本の足を使えるし、咬みつくこともできる攻撃体勢でもあるのです。
成猫の場合は、すぐに無視して立ち去るのが咬み癖をつけないポイントです。

なかなかやめない猫には、霧吹きスプレーをかける方法もあります。
よくペットショップに売っている、苦いビターアップルやお酢入スプレーで効果がある猫もいるようです。
■咬み癖がない子猫にするには
歯の抜け替わりの時期で、歯が痒くて、咬む場合は、時期が来れば咬み癖は自然となくなるでしょう。
小さい子猫の場合、咬みつくのは遊びのエスカレート、狩のマネ事がほとんどです。
咬む癖のない猫にする方法は、二つあります。

1.猫同士で十分遊ばせる
  子猫をもらって来るときに、十分に親元で兄弟姉妹としっかり遊んできた子をもらうことです。
  または、2匹以上猫を飼うこと。
  他の猫とじゃれあって遊んでいる内に、自分も咬まれることで、限度を学んでいくのです。
  こういう経験がないと、咬む手加減を知らないで育ってしまい咬んでしまうのです。

2.飼い主が遊びながら教える
  一匹だけの場合は、飼い主が親や兄弟のかわりに、十分に子猫と遊んであげることです。
  猫が咬みついてきたら、すぐに「痛い!」とおおげさに甲高い声か鋭い声で叫びます。
  そこで猫が驚いて咬むのをやめたら、これでしつけは大丈夫です。
  痛くなくても、何回か繰り返すうちに、動きを止めることによって遊びは終了ということを教えます。

  叫んだだけではやめない猫の方が多いかもしれません。
  その時は、鼻を指ではじきます。ちょっと痛い目にあわせるのです。
  咬むと、猫にとってよくない事がおきるという風に学習させることがとても大切です。
■急に凶暴になった場合
飼い主に攻撃的な態度をとるようになった場合は、一番の原因はストレスが考えられます。
猫のストレスの原因を確かめ、それを取り除けば攻撃性も消えるはずです。
どうしても治らない攻撃性、またはおとなしかった猫が急に攻撃的になった場合、健康上の問題も考えられますので獣医さんに相談をお勧めします。

1.生活環境の変化
  新しいペットや家族が増えたりして生活環境が変わった。
  引越しや留守がちになった。
  お客さんが来たり、窓の外に野良猫が来たりして、攻撃的になることもあります。
2.自己防衛
  虐待を受けた猫も、自己防衛で攻撃性を持ってしまいます。
  子猫を守ろうとしている母猫も知らない人が近くに来るのを嫌がることがあります。
  怪我をして触られると痛い場合には、触ると怒ったり、手を出そうとするとハーッと威嚇したりします。
  ひどい歯槽膿漏で、口の中が痛い場合もあるでしょう。
  イエローファットやリュウマチなどにかかると、抱かれることを嫌がる猫もいます。
  このように痛みからの防衛の場合、その痛みを取り除いてあげることが先決です。
   
3.遊び足りない
  室内飼いの猫の場合、飼い主が遊んでも遊び足りなくてストレスを発散させてることもあります。
  追いかけられるようなおもちゃを使い、走り回らせるのが良いでしょう。
  もう一匹飼うというのもひとつの手です。
4.遊びのつもり
  子猫のときから手で遊んでいると、猫は人の手を遊び道具だと思ってしまいます。
  猫はたまに、狩りモードに入ります。目が大きくまん丸になり、らんらんと輝きだします。
  ついつい飼い主も巻き込まれるということもあります。
5.ホルモン異常の病気
  中・老年齢になる頃に甲状腺機能亢進症というホルモンの異常を起こしてしまうことがあります。
  突然凶暴(とても活発で、興奮しやすくなる)になる病気です。
  少し痩せるという特徴が見られ、腎疾患に間違われやすいこともあります。
  甲状腺かどうかは血液検査でわかります。

(2007年3月19日掲載)


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