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猫の病気|  

こんなときはどうする?
猫によっても対処方法が違うこともあります。
これらの症状に気付いた時は、自己判断しないで獣医師による診察・治療を受けることをお勧めします。

●熱っぽい
●食欲がない
●呼吸が速い・荒い
●皮膚が元に戻らない
●しっぽがベタついてる
●吐く
●水をたくさん飲む
●尿が異常
●便が異常
●よだれ・口臭・ただれ
●くしゃみ・鼻水
●せき
●目がおかしい
●かゆがる・なめる・脱毛
●外傷

熱っぽい
猫の体温は、人間より2度ほど高いので、普段でも触ると暖かく感じますが、耳の先まで熱かったり、呼吸がいつもより速い場合は、熱がある可能性があります。
 食欲がなくなったり、咳やクシャミ、嘔吐や下痢など他の症状があれば、早く病院へ。

直射日光の下でも室内でも暑いと体温は上昇してしまいます。
冷水に浸したタオルなどを猫の体にかけたりして体温を下げることが必要です。
もし氷袋を使うときは注意が必要です。氷をじかに体にあてると体の表面の毛細血管が急速に縮み、血圧が急激に上昇してしまいます。また、体温の下げすぎにも気をつけましょう。
 応急処置をしても何かおかしいと思ったら早めに病院へ。
41度以上の高体温、呼吸困難、下痢や嘔吐、オシッコが出ない、けいれんなどの症状もあれば、急いで病院へ。
△上へ
食欲がない
猫は、ニオイで食べ物を判断しているので、鼻が詰まっていると、食べないことがあります。
その場合は、食事(缶詰など)を少し暖めて、香りが出るようにすると、食べることがあります。
環境の変化や、餌の問題、食器の変化などストレスによる場合は、少し様子をみましょう。
 特に心当たりが無く、食欲の無い状態が2日以上続くようであれば病院へ。
 熱や口内炎など、他の症状もある場合は、早めに病院へ。
呼吸が速い・荒い △上へ
呼吸器や心臓の病気、貧血などにより呼吸数は多くなり苦しそうになります。
しかし、運動した後や興奮している時、夏の暑い日などにも呼吸が速くなるので、熱や痛がるところがないか、体を動かすと呼吸が荒くなるかなど確認が必要です。
呼吸が速くて歯茎が青白い場合などは、すぐに病院で検査する必要があります。
△上へ
皮膚が元に戻らない
皮膚を軽くつまんでもなかなか元に戻らないのは、脱水症状。なるべく早く病院へ。
猫の脱水症状を回復させるには時間がかかりますが、元になっている病気を治し、点滴や少しずつ水を与えることで回復していきます。
△上へ
尻尾のあたりがベタついてる
尾の付け根から尾にかけて脂っぽくなることをスタッドテールといいます。
去勢していないオス猫は特にしっぽにコールタールのような脂が浮いてくることがあります。
気温の上昇とともに臭いが強くなり、この臭いを取ろうとして毛づくろいをしきりにするため毛球症になることも。また、ベタつきをほっておくと皮膚炎になることもあります。

しっぽのあたりがベタついていたらシャンプーしてあげてください。
シャンプーは脂をしっかり落とせるものを使うとよいでしょう。(ラファンシーズ ピュアクリーン等)
なければ、台所用洗剤を薄めて使ってもよいでしょう。
また、去勢するとすぐではないが、6ヶ月〜1年ぐらいで、しっぽの脂はなくなるようです。
△上へ
吐く
吐いている時、吐こうとしている時、どのように吐くか観察が必要です。
吐いたものが、透明か黄色の泡状や液状、食べたもの。回数が4〜5回程度までなら様子をみましょう。吐いた後は何事もなかったかのようにしいれば、心配ないでしょう。
 水を飲んでも吐く、食べた後よく吐く、毎日吐くなどという場合は、早めに病院へ。
猫は毛玉や食べたものを吐くことはよくありますが、あまり激しくなくても、長く続いている場合、早めに病院へ。
平熱なら1日絶食します(水もひかえます)。絶食後、3時間ごとに少量の水を与え、半日ぐらいしたら少量の消化の良い食事を与えます。吐き気がおさまっているようなら、3時間ごとに少量の水と消化の良い食事を与えます。3日間ぐらいで、通常の食事に戻していきます。

●血が混じる・茶色・他の症状もある
血液が混ざっていたり、吐くという症状にともなって、腹痛になったり、粘液や血の混ざったウンチや血尿をしたり、食欲不振になるなど他の症状のどれかひとつでも伴う場合、急いで病院へ。
重度の胃腸障害の可能性あり。下痢を伴う場合は、重度の脱水症状を伴うことが多い。
食事は与えない方がいいでしょう。

●食べたがるが、吐いてしまう
食べたがるが、食べてすぐ吐く、しばらくすると吐いてしまうということを繰り返している場合、胃腸の通過障害があるかもしれません。元気はあっても、食べて吐くことを繰り返していると、脱水してしまいます。食事は与えないで、急いで病院へ。
△上へ
水をたくさん飲む
嘔吐や下痢などによる脱水症状で、水をたくさん飲むこともあります。また、多量の水を飲む、大量の尿を排泄するといった症状のある場合は、病気の疑いがあるので、早めに病院へ。
病気以外でも食べすぎや塩分の多いものを食べたことにより、水をたくさん飲むこともあります。
フードを替えてから水をたくさん飲むようになったり、吐いたりする場合は、元のフードに戻してみてください。
△上へ
尿が異常
オシッコをしようとするのに尿がでない、少量しかでない、トイレが長かったり、回数が多い、排尿しようとしてりきむ、尿の色が赤っぽく血液が混じっている、尿の出る性器のあたりをしきりになめるなどの症状があれば、病気の可能性があります。
 特にオス猫は、尿石がつまりやすいので、出ていない場合は、大至急病院へ。
 メス猫は、つまることはあまりありませんが、尿道感染を起こしやすいで、早めに病院へ。

排尿異常の病気はどれも緊急を要するものばかりです。尿毒症になると危険な状態に陥ってしまいますが、早期治療でほとんど完治します。
食事療法(低マグネシウムの食事)が必要なこともあります。

●トイレ以外でオシッコをする
トイレの場所が変わったり、砂が変わったり、汚れていたり、落ちつけないといったことでトイレでしないことがあります。特に思い当たる原因が無い場合、何らかの病気があるかもしれません。早めに病院へ。
また、後ろに向かい立ったまま排尿するのは、自分の縄張にかけてまわるマーキング行動で、普通と違いニオイもかなりきついです。これは、去勢や避妊手術で頻度が少なくなります。
しかし、ストレスでしてしまうこともあるのでストレスは取り除いてあげるようにしましょう。
△上へ
便が異常
排便の姿勢をとっているのになかなか出ない、出たウンチに血が混ざっていたり、下痢っぽいウンチになっているなど便の異常は、すぐに病院へ。

●便秘
オシッコの量や回数がいつもと同じで、便だけが出ていない場合、便秘の疑いがあります。
老齢の猫は便秘になりやすいようです。元気や食欲があるようなら、食事に食物繊維や小さじ1杯ほどの油類(バターやサラダ油など)を混ぜて、便通をよくしてみてください。
また毛づくろいの毛球が原因の場合は、毛球を溶かすフードを食べさせて予防できます。
 4〜5日以上、便が出なければ、早めに病院へ。

●下痢
食欲は普通、便の色も正常、特に他の異常がないなら、半日か1日ほど絶食させてみましょう。
ただし、水分(牛乳はダメ)は充分与えますが、嘔吐があるときは水も控えるようにします。
それで治ったら、食べ過ぎか、一時的な体調不良によるものだと思います。
絶食後は、柔らかく消化のよい低脂肪の食事を1日数回に分けて少量ずつ与え、徐々にいつもの食事を混ぜていきながら、3日ぐらいかけて普通の食事にもどします。

 絶食しても下痢が続く場合は、寄生虫など他の病気のことも。ウンチを持って、早めに病院へ。
胃腸炎などの場合、水っぽい、悪臭がある泥のようなウンチや、血が混ざることもあります。
すい臓炎の場合は、黄色っぽかったり、灰白色の悪臭のあるウンチをすることもあります。

●嘔吐を伴う下痢
重度の消化器障害や慢性的な下痢で脱水症状がある場合、嘔吐する事があります。
ウンチを持って、大至急病院へ。
水溶性の下痢が続き、嘔吐もあるようなら、重い腸炎、寄生虫、食物アレルギー、腸内細菌の過剰な増殖、薬物反応、悪性の腫瘍(ガン)などが考えられます。
△上へ
よだれ・口臭・ただれ
●よだれ
興奮状態でも、ヨダレは流れます。何かなめたのでしょうか?口の中はどうでしょうか?他の症状もあれば、病院へ。 
湿らした柔らかい布で口の周りや喉の部分を優しく拭いてあげましょう。

●口臭
口が臭い、いつもと違うニオイがする場合や、歯ぐきが腫れている、よだれが出る、食欲が落ちる、食べると両前足で口をこすって痛がるなどの症状が出た場合は、病院へ。
口内炎や歯肉炎、潰瘍といった口腔内の疾患や、鼻炎、副鼻腔炎などの鼻の病気、肺炎や慢性的な胃腸の疾患などによって、口臭が強くなります。また、ウイルス感染症などの重大な病気によることが多くあります。
 普段から歯磨きなどのケアをすることもよい方法です。

●口の中がただれる
歯ぐきの腫れ、口の中がただれるだけでなく、口のあたりを触られるのをいやがるようになり、よだれが出るようになったり、痛みで食欲が落ちたりします。ほっておくと、歯ぐきの腫れだけでなく、あごの骨も溶けてくることもあります。
 口臭と同じように、重大な病気の場合が多いので、すぐに病院へ。
外傷、刺激物、歯肉炎にともなう細菌感染症、ウィルス感染症など、原因は色々あります。
△上へ
くしゃみ・鼻水
食欲が普通にあり、特に他の症状が見られない場合、1日くらい暖かくして様子をみましょう。
新しい家具・敷物などや、化学物質などでもくしゃみや鼻水が出ることもあります。部屋の空気を入れ換えてみましょう。翌日も続くようなら、病院へ。
また、鼻がつまると嗅覚がきかないため、食欲がなくなります。その場合は、早めに病院へ。

水っぽい鼻水とくしゃみは軽い鼻炎の症状なので、そう心配はありませんが、粘りのある鼻水、目やに、よだれを伴う場合は、治療が必要です。ウイルス感染やブドウ球菌や連鎖球菌、大腸菌や細菌に感染することによって出る場合もあります。
△上へ
せき
咳と思っていたら、くしゃみのこともあります。
猫は犬と違い本来「咳」をすることは少ないといわれていますが、猫が咳をしたら喘息と心臓疾患などの重大な病気かもしれません。病院でくわしい検査を受けましょう。

突然何の前触れもなく、急に姿勢を低くして(頭を下にむけてうずくまる姿勢)ゲーゲーと何か吐くような咳をしますが何も出ません。何回かすると、ケロッとして普通に戻るのが、猫の喘息の特徴です。軽い咳だけで他の症状がないこともあるので、疑わしいときは病院へ。

猫の喘息は、アレルギー性気管支炎・気管支喘息・慢性気管支炎・好酸球性気管支炎など、いろいろな病名で呼ばれていて、猫の特異的な病気です。この病気の治療はその程度にもよりますが、なかなか難しいようです。
△上へ
目がおかしい
猫が目を完全に閉じるか薄目になっている、涙と目ヤニがひどい、まぶたが腫れている、目に出血がある、目の色が変わっている、目が見えないなどが生じていたら、目のケガか病気。

●涙目・目ヤニ
いつもより涙の量が多かったり、涙やけがひどかったり、目やにが多い場合は、病院へ。
流涙症や結膜炎や眼瞼(まぶた)の内・外反症、角膜炎など、目の病気の疑いがあるので、異常があれば、病院へ。
 湿らせた脱脂綿やガーゼなどで、目頭を次に目のまわりの汚れをそっと拭きます。


●瞬膜が出る
目の内側(鼻に近い方)にある薄い膜が瞬膜です。神経の病気や、ひどい疲労ストレスなどによるとされていますが、栄養状態が偏るとなることもあります。薬ですぐに治るようです。
△上へ
かゆがる・なめる・脱毛
●かゆがる
猫が体をかゆがる原因はアレルギー・皮膚炎・細菌感染・外傷・ストレスなどたくさんあります。
ほとんどは皮膚病といわれます。早めに病院へ。
 皮膚に異常がなく、耳の中もきれいで、時々かく程度なら様子をみてからでもいいでしょう。
皮膚病は、細菌やダニなどによる感染やアレルギーの原因が多いようです。診断が難しいものもあるので、脱毛・ふけ・かさぶたなどがある場合は、それを検査して判断材料になります。
 市販の薬などをつけると、その薬で皮膚病が悪くなることもあるので気をつけましょう。
治療には、2〜3ヶ月以上かかるものもあります。

●耳をかく
頭を振ったり、耳をかゆがって後足でかいたり、痛みをともないます。耳の内側が赤くなったり、ひどくなると膿が出るなどの症状や、耳のまわりに灰色から茶色の乾燥した耳アカや黒っぽい耳アカが多量にみられる場合は、早めに病院へ。
 耳の手入れは、こまめにしてあげて清潔に乾燥させるようにしてあげましょう。

●しきりになめる
体をしきりになめ、ひどくなると、かいたり咬んだりを繰り返すようになることもあります。
かゆみが原因の場合は、皮膚病の可能性がありますから、病院へ。
精神的なストレスの場合は、その原因を取り除くようにします。

●脱毛
毛が抜ける場合、アレルギー・皮膚病・ホルモン異常・寄生虫(ノミ・ダニ・毛包虫)・内分泌異常・中毒・栄養不良・ストレスなどが原因で、かゆみを伴うことがあります。早めに病院へ。
体の左右どちらかが脱毛している場合は、ホルモン性皮膚炎。背中が脱毛している場合は、ノミアレルギー多く。体のあちこちが脱毛する場合は、カビによる皮膚炎が多いと言われます。
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外傷
ケガをした時は、土や砂などの汚れが傷口に付いていたら水で洗い流し、傷を消毒します。
●すり傷、ひっかき傷
皮膚の表面だけの傷なら、消毒して様子をみましょう。
猫のひっかき傷は化膿しやすいので、1〜2日または2週間ほどして、傷口がジクジクしたり、腫れてくるようなら、早めに病院へ。
人間が猫にひっかかれた場合もすぐに消毒します。発熱やだるさなどの全身症状があっても軽い場合が多いようですが、ごくまれに脳症を併発することもありますので、早く病院へ。

●出血している
出血しているところを直接3分間は押さえて止血します。
指で押さえきれない場合は、ガーゼやタオルなどで押さえます。
3分程しても出血が止まらない場合は、大至急病院へ。止まっても、念のため病院へ。

●かみ傷
かみ傷は見た目より深く、ほとんどが放っておくと化膿します。消毒しても、奥まで細菌が入り込んでいることが多いので、病院で処置してもらった方がよいでしょう。早めに病院へ。

●膿が出る
ケガをしていたのを気づかないこともあります。猫は、なめて治そうとしますが放って置いても治りません。早めに病院へ。
△上へ

(2005年5月27日記載)

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