●生まれつきの本能 |
- 猫は、生まれつき狩猟本能をもっています。
しかし、獲物を攻撃することは本能によるものですが、獲物を捕り方や殺したり食べることは母猫から教わって身に付くものです。
そのため猫でも獲物を捕らない猫がいたり、ネズミなどを見ても知らん顔したり、じゃれて遊ぶだけだったり、ネズミにおびえる猫までいるそうです。
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●母猫から教えてもらう |
- 生後5〜6週間ごろから少しずつ訓練を始めて、2〜3ヶ月のうちには狩の方法を教え込まれます。
母猫は、まず殺した獲物を子猫に与えて、それを食べることを教えます。
次に、生きた獲物を与えて殺すことを教えます。このようなことを教えてもらっていない子猫は、獲物を捕ってももて遊んでいるだけのようです。
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●獲物を持ち帰る理由 |
- 猫はネズミやモグラ、スズメなどをもって帰ることがあります。
その理由は、危険のない落ちつける場所で、ゆっくりともて遊んだり味わいたかったり、仲間の猫や飼い主へのみせびらかせでもあるようです。
よく獲物を飼主に見せにきますが、これは猫の母性本能からの行動です。本来親猫は子猫に食事を与えるために獲物を持って帰るのです。猫は、狩ができない飼い主に捕ってきてくれているというわけで、
飼い主にとっては、ありがた迷惑なことですが、猫が獲物を捕って帰ったら叱らないで「よくやったね」とほめてあげて、こっそり片付けておきましょう。
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●獲物をもてあそぶ理由 |
- 猫は、獲物をとってきてもおもちゃのように前足でいじったり追いかけたりして遊んいることがあります。
狩への欲求を発散、獲物をしとめた喜び、食べ方がわからないで遊んでいることが理由らしいです。
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●狩をさせないためには |
- 狩りは猫の本能であり、家で食事を十分与えられているかは関係ありません。
ネズミなどを捕らない猫がよければ、母猫から生後5〜6週間のうちに離して育てればよいでしょう。
また、狩をさせない方法としては、子猫の時からなるべく外に出さないことにより狩の習慣をなくすこと、首輪にスズをつけることにより獲物に気づかれて狩を失敗させることがあります。
外に出さない場合は、狩の欲求がたまるので十分に遊んであげることによりストレスをためないように気をつけてあげましょう。
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(2005年5月19日掲載) |