●爪とぎ器を用意しよう |
- 放っておくと柱や家具など色んな所で爪とぎをしてしまい部屋がボロボロになることもあります。
専用の爪とぎ器を用意してあげましょう。
高さと安定感があり、筋目が縦方向の素材で、ひっかかりがよいものがよいでしょう。
市販の爪とぎは、カーペット、ダンボール紙、麻ヒモ、木のものなどあり、猫によって好きなタイプが違うのでいくつか試して、お気に入りを見つけてあげましょう。市販のものを参考にして、自分で手作りするのもいいでしょう。
|
●爪とぎのしつけをする |
- 子猫は2ヶ月くらになると、爪とぎを始めます。
●爪とぎ場所を決める
猫が爪をとぎしやすい場所を見極めましょう。最初に何箇所かに置いて、気に入った場所を絞っていくのも一つの方法です。
猫は後ろ足で立ち上がって高い所で爪とぎをするのが好きなので爪とぎ器をタテにして壁に立てるように置くのもよいでしょう。
●爪とぎ場所をおしえる
爪とぎ器に前足を乗せ、前足を引っかくように動かしてやると、そのうち自分から爪をとぎだすはずです。なかなかやらない場合は、前足の肉球を押して爪を出させ、爪とぎ器の表面に爪を引っ掛けると良いでしょう。マタタビの粉を爪とぎ器に振り掛けるのも効果があります。
- 爪とぎ器を気に入ってくれ、何度かするうちにわかるようになりり、爪とぎの場所も覚えるようになります。うまくできたら、撫でながらほめてあげましょう。
●違うところでしたら大声でしかる
家具などしてはいけない場所で爪とぎを始めたら、すぐに「ダメ!」と大声で叱り、爪とぎ器の所に連れて行き、前足をのせてカリカリと動かしてあげましょう。「ここでするのよ」と教えてあげるのです。
叱る時に、叩くなどの体罰は恐怖心を与えるだけで、逆効果になるので大声だけで十分です。
●新しい方がとぎがいがある
爪とぎ器がボロボロになったら、早めに新しい物と交換しましょう。
|
●爪とぎされない工夫 |
- 爪とぎを用意しても、家具など爪とぎをしてはいけない場所でもしてしまうこともあります。猫は、好きな場所やお気に入りのものに自分のニオイをつけたいから、飼い主にかまってもらいたいからわざと顔を見ながらすることもあるのです。
爪とぎをされると困る場所には、その場所を覆うように板やダンボールを置く、鏡などツルツルしたものををたてたり、爪のたたないシートを張って防いでおきましょう。
|
●外に出ない猫なら爪の先だけ切る |
- 赤ん坊がいるために猫の爪が不安な時や、どうしても爪とぎのしつけができない場合や、爪とぎだけではどうしても伸びすぎる爪などは爪を切っても構いません。病院で入院する時などには、切られます。
ただし、室内飼いだけの猫に限ります。爪は武器であるとともに、木や塀などに登ったりする時の道具です。爪を切られた猫は、爪が使えない事を理解してないので、登れるつもりで木に飛びついて落ちてしまったり、塀に飛びついても登れずにズルズルと落ちたり、車をよけるつもりで塀などに飛びついても落ちて交通事故にあってしまうことも考えられます。
爪を切るということは猫から武器を奪うことになるので、外に出る猫にとっては身の危険になるので行わないほうがいいでしょう。
●猫専用の爪切りを使い先端の鋭い部分を切る
猫の爪は、平たい人間の爪と違い丸くなっているので、人間の爪きりではつぶれてしまいます。必ず、専用の爪きりを使用するようにしましょう。
●前足は2週間、後足は3〜4週間ぐらいで、また元の長さに伸びてきます。
|
●爪の切り方 |
- 1.猫の体を固定する
猫は身体が柔らかく、よく動くので、膝の上で後ろから抱くようにしてやると固定しやすくなります。
2.爪を出す
指の上下につかんで軽く押すと爪が出てきます。
3.赤い所の少し手前を切る
根元のピンク色の部分には血管が通っているので、切らないように十分注意して、この血管の手前を切ります。先から1〜2ミリだけ切るようにします。深爪しないように注意しながら、横から切ります。
透明な爪は血管が透けて見えるので、ピンク色に見える部分を目安に切ります。
- 血管が透けない黒っぽい爪は、長めの所から徐々に切り進み、中心にピンクの芯(血管)が見えてくるまで切ります。
- ※万一、出血した場合は、消毒をして、根元をしばらく押さえてやると、すぐに止るはずです。
爪の長さ |
切る場所 |
先から1〜2ミリてこの位? |
|
|
爪のさやをモデル |
|
(2005年4月10日一部追記) |