sorry,Japanese only

平成20年8月31日

 

 第124号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 124号 目次

     夏の終わりに

     吉備国際大学招待行事のご案内
         「さがそう! つくろう! クッキーと宝さがしは高梁で!」

     自閉症児の支援者養成セミナー 報告
         「澤月子先生講演会 & 支援ツール展示会」

     育てる会勉強会
         「NTN夢工房見学会」
         「18歳の春をめざす親子療育クラブ」
         「母の想いを語る会」

     支援者養成講座のお知らせ

     サッカークラブ・水泳教室のお知らせ

     私のお薦め本コーナー
         「TEACCHプログラムによる日本の自閉症療育」

     近隣の講演会等のご案内

     お母さんコラム
         「夏休み報告」

     事務局だより

揺れる草穂が夏の去った田んぼで揺れています。
今年の夏は暑かったですね。何度か熱中症になりかけました。
激しい頭痛と吐き気で気づき、すぐにクーラーをつけて体を休ませましたので、何とか事なきを得ました。
私は、これからくる地球の温暖化に備え、体を慣らそうと、家ではクーラーをつけない暮らしを続けているのですが、今年の暑さは特別でしたね。こんな夏がこれからも続くとしたら、いったいどうすればいいのでしょう。子どもたちのこれからは、地球の未来はどうなるのかしら・・・。エネルギー危機もやってくるということです。今だけを考えて暮らしていると、大変なことになりそうな予感がします。いったい私たちは子どもたちのために何ができるのでしょうか?考えることは、いっぱいありすぎて・・・、何はともあれ、暑かった夏が去ってくれたことをやれやれと喜びましょう。
さて、今年の夏の育てる会の一大イベントは、8月9日の澤先生の講演会と、自立課題&支援ツールの展示会でしょうか。
8ページからの参加者からの報告や感想をご覧ください。当日の興奮が伝わってくることでしょう。
澤先生からも感想が寄せられています。
まずは、それを紹介しましょう。
岡山は今年の夏の一番の収穫になりました。感謝しても、足りない感じです。
また膨大な感想文のコピー、感謝です。参加された方からの温かい感想、自分の励みにもなりました。そして、いくつか宿題もありました。
本当にいい機会をありがとうございました。
澤先生の学校での取り組み展示に合わせて、ご参加いただいた学校や園・作業所・企業そして保護者の展示は、全部で13ブース。多くの皆さんの参加をいただきました。この場を借りて、お礼を申し上げます。展示だけではなく、作った人がその説明をするという形で行ったので、相互に交流も出来て、好評でした。
「こんな大掛かりな自立課題の展示は、今まで見たことがありません」と澤先生がおっしゃいました。澤先生がご存知無いということは、もしかしたら日本で初めての展示会だったかもしれないということです。「すごいことだったのだ!」と改めて思いました。
皆さんにもっともっと宣伝をして、もっと多くの方に来ていただきたかったと思いました。
参加された皆さんは勿論、展示協力してくださった皆さんからもとても好評で、「次回はいつでしょう」と言われるほどでした。
皆さんが望まれるのなら、また企画したいと思います。どうか、ご意見お寄せください。
もし次回行うとしたら、もう少し長い時間の展示にしたいと思います。
一日は展示、二日目は講演会というような形にしてみたいと今から考えておりますので、来年もどうかご参加よろしくお願いします。
参加いただいた皆さんは、次のとおりです。
東備養護学校・岡山大学教育学部附属特別支援学校・誕生寺養護学校・倉敷養護学校・岡山西養護学校・岡山東養護学校・旭東保育園・特別支援学級のA先生・NTNテクニカルサービス株式会社夢工房・太陽の家作業所・児童デイサービスセンター赤磐ぐんぐん・18歳の春を目指す親子療育クラブ(育てる会保護者)
皆様、ありがとうございました。

さて、次に我が家にとってのこの夏の一大イベントは、長女の結婚式でしょう。
長女で育てる会事務局員の紗代の結婚式が、8月23日にメルパルク岡山でありました。
母としてなかなか結婚しない娘にやきもきと気を揉んだ時期もありました。やはり哲平の障害のことが、あるから中々決まらないのだろうか・・・
と思ったりしましたが、とてもいい伴侶に恵まれ、幸せそうな娘にこちらもほっと一安心です。
今回の会報には、その結婚式の時の哲平の様子を、書かせていただこうと思います。
哲平の障害がわかったころは、とても辛くて、そして同時に家族としてもこの子が将来兄弟の結婚の障害になるのではないかととても心配でした。
また、小さかった哲平は、とても結婚式になんか参加できるようになるとは思えず、結婚式自体が恐怖でした。けれど、反面、結婚式に出られるような子にしたいとも思いました。公式の場でもキチンと参加できる子に育って欲しいと願いました。就労自立と共に、結婚式参加が私たち夫婦の夢でした。
そんな私たちの夢が、叶ったというお話を今日は書きましょう。
まだ小さいお子さんが多い育てる会の会員の皆さんには、興味のある話ではないでしょうか?
結婚式に先立って、親族紹介がありました。はじめて花婿さんのご親族と対面の儀式でした。両家の控え室は入り口が別々になっていて、でも中にはいれば一枚のカーテンで仕切られているだけです。椅子がずらっと並んでありました。哲平はキチンと挨拶できるだろうか、
混乱するような出来事が起きたりしないだろうかと、ドキドキしながら、その時を待ちました。時間がとても長く感じられました。ジャ〜ン、カーテンが開いて両家のご対面。緊張の一瞬です。シーン。「あ〜、何にも言わない、よかった!!」と一安心。まずは、新郎側の親族の皆さんの紹介とご挨拶がありました。一人ひとり紹介を受けて、一礼して着席します。続いて、新婦側の紹介です。はじめはお父さん続いて私、続いて兄。さあ〜その次は哲平君の番です。
お兄ちゃんがしたようにサッと立って元気良く「よろしくお願いします」と挨拶がちゃんとできたときは、嬉しくて涙が出そうでした。
次に式場内にある教会での結婚式です。
ここでも、厳粛な式の間に、静かにしてくれるだろうかと、とても心配でした。でも、これまた立派にみんなと同じように動いて、心配はいりませんでした。
私は娘の結婚式に感激しつつ哲平がキチンと参列できていることにも感謝でした。
次の披露宴は、とても賑やかで明るくて、笑いのたえない宴でした。挨拶いただいた方たちが、楽しい話をたくさんしてくださって、大笑い。
でも、哲平君は我感ぜずで、ひたすら飲み(ジュースとお茶)食べておりました。
哲平は、こういうときに備えて、時々フルコースを、肩の凝らないレストランで取るようなことを、中学生になる頃から始めておりました。
初めてのフルコースのときは、料理を持ってきてくださるウェイターの方に、その度ごとに「ありがとうございます」「いただきます」「ごちそう様でした」と挨拶をしておりました。
この子たちって、本当に素敵でしょう。食事が始まるときには「いただきます」終われば「ごちそうさまでした」です。
フルコースは、前菜から始まって、一旦お皿を下げて、次のお皿が出てきます。その度ごとに、ご挨拶をする哲平は、とても感じよくて、ともすれば堅苦しい感じのするそのレストランの雰囲気を柔らかでホノボノした感じに変えてしまいました。周りで食事されているお客さんの視線がとても優しくって、いい気持ちでした。
そういう訳で、披露宴での哲平君は、洋式のフルコースの食事が出てもいいように練習を積んでおりましたが、残念ながら料理は、和洋折衷で、お箸で食べるというものでした。
横にいる私や兄の食べ方を見ながら、行儀よく食べておりました。
挙式参加に先立って、紗代さんが、作ってくれたスケジュールを何度も見ながら、次には何があるのかを、見ながら過ごすことが出来ました。
挙式参加がスムーズだったのは、見通しが持てていたことと、料理が目の前にあるのに、いつまでも食べられないというような事がないように、配慮したスケジュールにしてあったためでしょう。披露宴も哲平への配慮が、随所に見られるものでした。
今回は、引き出物のひとつに哲平の織った手織りのテーブルセンターを入れました。姉の結婚式の為に、縦糸は私が張り、横糸は哲平が一本一本丁寧に織り上げました。
司会の方が、「このテーブルセンターは、弟の哲平さんが心をこめて織られたものです」と紹介してくださって、哲平はそれに答えて立ち上がり一礼しました。とてもかっこよく見えました。
花嫁の紗代さんが、嬉しそうにニコニコとずーっと笑っているのが印象的でした。
そういえば、35年前の私たちの結婚式で、私も笑っていたようで、今は亡き父や母が、「昔の花嫁さんは、泣きながら嫁に行ったもんや」「こんなによう笑う花嫁は見たことがない」と、嘆いたのを思い出しました。
話が横道へそれましたが、元へ戻して・・・
花嫁さんが泣いたのは、最後に両親へ当てての手紙を読んだ時でした。
読みながら若い二人が泣いて、列席者も涙なみだ・・・。
私も少し泣けました。
でも、すぐ近くに住んでくれるということもあって、お嫁に出すという感じはあまりなく、悲しいよりは嬉しいという方が勝っている感じです。これまで通り紗代さんは、育てる会の事務局で働いてくれます。
姓が変わって松田さんになります。今後もよろしくお願いいたします。

さて、つづけて哲平君の話題です。
会社の方とお便りのやり取りを毎日しております。
その中にこんなことが書いてありました。挨拶についての記述です。
挨拶を会社以外でも出来ているのですね。
会社では同じ人に何度も言っています。
西山グループ長さん(夢工房の職場のリーダー)が言われるには、お昼の食事が終わり、歯磨きに鳥羽君は行きます。その帰りに西山さんがすれ違いざまに、「こんにちは!」といわれるそうです。
西山さんも、最初のうちは、「???」でしたが、「こんにちは」と返事をされているそうです。面白いです。
なぜ面白いかと言うと、朝からずーっと一緒に仕事している西山グループ長に挨拶をするからです。哲平は、同じように誰にでも何度でも、「おはようございます」や、「こんにちは」を言うそうです。その人がたとえ横を向いておられても、遠く離れておられても、元気良く挨拶するそうです。すると現場の人たちは皆さん、挨拶を返してくださるそうです。なんと良い人たちでしょう。
障害のある子が、挨拶を何度もして、困ったもんだと思われているかもしれませんが、付き合ってくださるそれが嬉しいじゃありませんか。哲平は、たぶん挨拶の意味がまだわかっていないのだと思います。「人に会ったら挨拶をしましょう」と言われたら、一生懸命しようとします。一度会った人には、もう挨拶はいらないとかは、知りません。それに人の見分けも出来ていないのかもしれません。私は、そんな子に会社の皆さんが付き合って挨拶を返してくださる・・・、そのことが嬉しくって・・・。本当に素敵な会社です。皆さんに感謝です。
挨拶と言えば、主人から聞いた話をいたしましょう。
お父さんと哲平は、よく二人で山へ登ります。
先に登っていく哲平と、後ろからゆっくり付いて登るお父さん。
以前は、山で行きかう人に挨拶が自分からは出来ませんでした。ところが、最近は哲平から挨拶が出来るようになったそうです。
「こんにちは!!」と、元気よく挨拶が言えるようになった哲平ですが、時々「『こんばんは!!』ってうっかりいうこともあるんよ〜」と教えてくれたお父さんの幸せそうな顔が、ホノボノしていて、あ〜、我が家は、平和です。
今の幸せが続いてくれますようにと、願いながら今日は、筆をおきましょう。
秋です。我が家は、9月に東北旅行を計画中です。次回はその報告をいたしましょう。
では、皆さん9月も張り切っていきましょう。
育てる会代表 鳥羽美千子

吉備国招待行事のご案内

今年も吉備国際大学ボランティア部ではイベントを行いたいと思います。
タイトルは 「さがそう! つくろう! クッキーと宝さがしは高梁で!」
日 時  平成20年10月26日(日)9:30〜15:10 (予定)
場 所  高梁市内
内 容  午前中に宝探し、午後からクッキー作りやゲームを計画中
参加費  500円 (予定)
申し込み締め切りは 9月26日(金) まで。先着順です。お早めに!!
詳しくはチラシをご覧ください。(正会員のみ)

自閉症児の支援者養成セミナー

去る8月9日(土)、岡山ふれあいセンター大ホールにて、京都府立向日が丘養護学校教諭:澤月子先生の
「自閉症支援の具体的方法を考える 〜理想は高く、ハードルは低く〜」
の講演会が開催され、あわせて支援ツール展示会を行いました。
参加された方から感想をいただきましたので報告いたします。

「自閉症支援の具体的方法を考える〜自立に向けて〜」
          澤月子先生の講演会を終えて

「本人の安心が自立を支える」と言われた言葉がずっと貫かれている先生のお話でした。
支援者が「多大な想像力や思い込みで」「できるようにしたよ」というのではなく、
【1】「本人が何に困っているのか」
に気づき(正しい評価をする)
【2】「一人一人が安心できる環境、見通しのつける環境と支援を実践すること」
から始まり、
その上で
【3】自発的なコミュニケーションの力を育てる
というような「真の自立」について、具体的に映像や実践例をあげて説明をしていただきました。
保護者としては、このようなTEACCHの理論に基づいた支援が実践されていることに対して、他県のこととは言え、非常に嬉しいことに感じました。
成果を挙げているにも関わらず、ずいぶん多くの先生方に反対を受けながら、「大事なのは、本人がわかること。本人が困っていることを見抜いて自立していくように支援することが大事」という信念を貫かれていることは、私たち保護者にとって救いでした。
もちろん、保護者も大事な支援者ですから、先生方にばかり任せているわけにはいきません。が、学校生活の中で「正しい特性理解と一人一人への評価がなされて、教育目標が立てられて実践されること」が、卒業後に向けて我が子たちが「自分を大好きで、自分に誇りを持ち、豊かな生活を送る経験そして糧」になる重要なポイントだからです。澤先生のような先生が一人一人と増えていくことが「子どもたちが生きやすい」社会を作っていく力になるのだと確信さえしました。
私たちの子どもも学校の先生から、「一人でできます」「言葉で言えばわかります」「他の子どもを見て動いています」と言われることがよくあります。しかしこのことは、「言い換えれば指示する人がいなければ、お手本になる人がいなければ、何もできないことである」とどの先生の講演でも言われてきました。
澤先生も今回 「真の自立とは自信と安心感を持って生活していくこと。生活で構造化や特性を活かした適切な支援を受け一人で行動していくこと」 と明言されました。我が子の姿を思い浮かべ、『学校では?家では?』と、振り返りました。きっと「育てる会」で勉強して実践している(しようとしている)保護者の下では、日常の生活支援を振り返ることができ、ゆっくりながらも成長そして自立していくことができると思いました。
また、会場で熱心に学ばれ、なおかつ今日の展示・発表をされたような先生方はきっと、「失敗をさせない授業作り」や例え失敗しても「失敗や信頼を取り返す指導」を目指されていく(実践されている)方々に違いありません。だから、澤先生が「一方的な指示に従わせていませんか?」とか、「たくましい想像力と決め付けによる指導者がたくさんいる」「絵に描いた餅はいらない!」「自己満足を捨てる」というようなことを言われた時など、保護者はもちろんのこと先生方誰もクスリとも笑われませんでしたよね。
「自分の目の前にいる子どもにどう対応したら『自発性を育てることになるのだろう?』『困り感をなくしていくことができるのだろう?』『安心感を与えることができるのだろう?』『生活支援ツールや自立課題はあれで良いのだろうか?』・・・」とわが事として、子どもを主体として聞いていたからに違いないと思いました。
「一人の子どもの人生の主人公は、わが子であり、生徒であり」そのことを忘れたくないと、思いました。
さらに、【3】の自発的コミュニケーションについては【1】と【2】を深める話の内容でした。澤先生の中には「不適応行動」なるものはなく、「行動には全て意味がある。」のでした。全てはコミュニケーションの力を育てていく中で解決というより「行動の背景が支援者に分かる」がポイントになるんだと感じました。「カーテンをしめたい」という意思表示をカードですれば、自分の思いが伝わった!という経験を学習できた生徒さんが、カーテン閉めに執着することもなく、遊びに集中できたという映像も見せていただきました。
「この人に、自分の気持ちを理解してもらえた。言いたいことが伝わった」という喜びは、「このようにして、次も伝えてみよう」という信頼と安心を生み、自信を生むに違いありません。
そのことが、生活の安定と他者にも受け入れられる「質の高いコミュニケーション力」ともなるのですね。
生活の中で今支援ツールを作ってうまくいかないことがあるとしたら、「支援の方法」だけでなく、「子どもの力を再度評価しなおし、冷静に支援の目的を考え直す態度」が求められているのではないだろうか?と感じました。最初に返って、再度トライしていくことも必要だと思ったのです。
この夏、我が子と共に過ごしながら、展示発表会に向けて息子への支援ツールの整理・改善もしてきました。発表と交流を経て澤先生のお話から振り返り「このお小遣い表の目的は何?息子がわかるものになっているの?一つ一つのお手伝いが終わったら、次に何をするかが足りない」等など。少しずつ「育てる会」の仲間から、貴重なアドバイスや経験を教えてもらって、改善そして実践そして、継続と繰り返している毎日です。参加された先生方や保護者の私たちに「勉強を続ける意欲」を与えてくださってありがとうございました。
最後になりましたが、先生の「マッチング式参加型絵本」の歌声には、「おくゆかしさ」と「人の痛みがわかる優しさ」がにじみ出ていて、とても素敵でした!!私もそんな声で日々息子に接することができるように努力していきます。心からお礼申し上げます。
(Iママ)

展示交流会アンケート

  【保護者】

岡山の特別支援学級、特別支援学校の先生方の指導の丁寧さを聞けたことが心強い。また、熱心な先生方に保護者の気持ちを知っていただけたこと、「これは良い」と言われ、励みになった。すばらしい取り組みの数々を、少しでも広めることができれば、と思った。澤先生のブースは、生徒が楽しめる教材がいっぱいあり「○○を教えよう」というだけでなく、よかった。
・ 普段から作りたいと思っていた支援ツールがたくさんあり、実際に見て、その場で作った方からの情報を聞くことができて、とてもよかったです。参考になりました。子どもの成長に合わせて作ったものばかりで、自分も作ってみよう、と意欲をかきたてられました。
・ 養護学校の取り組みがたくさん見られて良かった。どこの学校もいろいろと工夫しておられて、学校も捨てたもんじゃないなあ、熱心な先生がたくさんおられるのだなあ、と思えたこと。
・ どこの学校のも良く考えて作られているなあと、感動しました。ヒントをたくさんいただきました。もっと多くの先生に参加していただいて、今回展示されていた支援ツールを見て、熱心に取り組まれている先生のお話を聞いてほしかった、というのが正直な気持ちです。今後も定期的にこのような展示会を行ってほしいです。

  【教育関係者】

・ 担任している子どもたちに合ったものを見つけることができました。説明や紹介をしていただいた課題はよく分かったのですが、他の課題の意図や工夫なども分かるように説明書があるといいなと思いました。
・ インタビュー方式で各ブースの紹介をしてくださった点がよかった。様々な支援ツールを見学でき、今後の指導の参考にしたいと思った。保護者の会の方が作られていた支援ツールを見て、家庭ではどのような取り組みが行われているのか、行っていけばいいのか、がよくわかった。今後の保護者とのお話しの中でも聞いていき、一緒に考えていきたいと思った。
・ お母様方のがんばりに感動した。お母様方の作ったもの、そのお子様の成長に触れながらの支援グッズについての紹介を、時間をとって聞きたい。いろいろ展示もいいけれど、ひとつひとつにこめられた思いや、背景、子どもたちの姿などをじっくりうかがいたいと思いました。そこに、われわれ学校でできることのヒントがありますので。
・ たくさんの支援ツールを見せていただきました。これだけ多くの展示は見たことがなくて、参考になりました。写真を自由にとることができたのもよかった。
・ 実際に使われているものばかりだったので、取り入れやすいものが多かった。また、子どもに合わせて作られているため、バリエーションの幅が広く、おもしろかった。日常生活のいろいろなことを、ほんの少し工夫すればより分かりやすくなる、というアイディアがたくさんつまっていて、とても興味深かった。

澤先生講演会アンケート

  【保護者】

・ 水を何度も飲んでしまう事例では、先生にカードを渡して伝えることや、飲んでもいい回数を伝えるカードを使うことで、「いつでも飲める」と思えて頻繁に飲みに行かなくてもいいと思えるようになるというお話が、目からウロコで、とても参考になりました。どのお話も具体的で、なぜ、スケジュール、コミュニケーション、自立課題が大切なのか、大変よく分かりました。また、息子のために、いろいろ作ってみようと、意欲がわきました。息子の担任の先生にもぜひ聞いていただきたかったなあと思いました。
・ スケジュールとコミュニケーションのところでお話があった、プールに入ることが目的ではなく、コミュニケーションが目的だというところに、ハッとしました。本人の意思より、やらせたいことを優先させてしまうこともあるので、今はコミュニケーションを育てているのだったな…と反省しました。
・ 夏休みに入って、一日子どもと過ごしていると、親の指示がないと動けない状態であることをつくづく感じていたので、先生のお話を聞いて、スケジュールの組み方が適切であったかとか、行動のしやすい指示書が必要なのかもしれない等、考え直してみようと思いました。
・ 「先生が、他の先生に言いにくい面がある。親が、先生にこの子にはこうして…と言えるように」「親がアホではいけません」印象に残りました。こういう先生の本音のところをもっと知りたいです。先生としては、親がどうだとやりやすいのか、やりにくいのか知りたい。

  【教育関係者】

・ 支援のためのカードや、いろいろなグッズの紹介があったが、それを何のために使うのかをしっかり教えていただいたのがよかった。澤先生の実践はパワフルで、「よし、やってみよう」という気持ちになれました。そして、信頼できる関係作りをしたいと思いました。
・ 担当している児童のことを思い浮かべながら聞かせていただきました。今が夏休みというのが惜しいと思うほどわくわくしています。2学期までにいろいろ準備したいと思います。ありがとうございました。
・ ストレスのかからない環境づくりの大切さ。言葉を発せられない子が、カードで意思表示ができる…その重要さがよく分かりました。経験を積み重ねることが大切だと思っていました。たくさんの経験よりもよい経験をと言われていたことが心に残りました。具体的な方法を数多く示してくださり、種類の多さに驚きました。熱意を持って動かれている澤 月子先生のお話を聞くことができ、勉強になりました。ありがとうございました。
・ 具体的な手法を写真で見ることができてよかった。学校教育に求める考え方がよく理解できて、共感できた。わかりやすかった。できる能力をやみくもに増やすより、コミュニケーション能力を育てていく大切さの話がとくによかった。
・ 澤先生の想いや考えも聞けてよかった。「自閉症の人とのコミュニケーションは裏切ってはいけない」という言葉、いろいろ考えさせられました。「保証書があるからいつでもできる、こだわりが減る」という視点が勉強になりました。
・ ノンバーバルという言葉の意味を教えてください。
     →「音声言語がないこと」です。(澤先生の注釈)

育てる会勉強会

NTN夢工房見学会について

NTNテクニカルサービス株式会社夢工房の見学会を、7月26日(土)に行いました。
前回の会報にも掲載しましたが、参加した方からの感想を続いて紹介します。

いつも会報で読ませていただいていて、ぜひ1度見学をさせていただきたいと思っていましたら、今回は土曜日の見学会だったので私も参加することができました。
まず、直接見学会とは関係がありませんが、事務局に申し込みの電話をしたときの対応がとても感じよく、このような親切ですばらしい方が運営するから、育てる会がすばらしい会なんだろうと思いました。ありがとうございました。
見学会では「その人に合った手立てを考え、即実行すること」「それをしたからといって、そのままではなく、手立てが合っているかさらに追求すること、合っていなかったら合わなくなったら変更すること」の大切さを感じました。
本当にそうなんだろうか、と疑問に思う時がありながらも、鳥羽さんの助言をもとに実行されているNTNの今村さんはすばらしい方だと思います。作業効率が悪い方が本当に音の過敏性なのかと思いながらも、すぐに分厚いゴムのマットをひいて作業をするようにしてみたら作業効率が上がったお話を聞いてそう思いました。また、箱に袋をかける道具などを何度も試行錯誤を重ねながら作り直して、今のものができたお話を聞いてそう思いました。
そして今回私は、「続けること、続いていくこと」の大切さを1番に感じました。こんなにいい手立てをこの今村さんだけで終わらせてはいけない。私には分かりませんが、いずれ、今村さんが今の部署を変わることがあるかもしれません。その時に、この営みを終わらせることなく、引き継いでいくことが大切だろうと思いました。私も保育士をしていまして、手立てが必要なお子さんが今増えてきています。そのお子さんと入園から卒園まで一緒に過ごせる機会はほとんどありません。だからこそ、「続けること、続いていくこと」が大切で、良いことは引き継いでいかなくてはいけないと、自分の立場に置き換えてひしひしと感じていました。
実際に見学させていただき、手立てに触れたり、質問を受けてくださったりして大変勉強になりました。また、優しく明るいとてもいい雰囲気の見学会でした。ありがとうございました。       (保育士)

次回の夢工房見学会は9月23日(火・祝)です。
祭日ですので、お勤めの方やお父さん方にも参加していただけると思います。
お申込は事務局(086-955-6758)まで・・

「18歳の春をめざす親子療育クラブ」

日 時 : 平成20年9月5日(金)9:30〜12:00
場 所 : きらめきプラザ 研修室1
参加費 : 年間5,000円
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)
※詳しい内容は参加者へご連絡します。欠席された方へは資料とDVDをお渡しします。

「母の想いを語る会」

日 時 : 平成20年9月22日(月)9:30〜12:30
場 所 : 育てる会事務局
内 容 : 吉田友子先生のビデオを見ながら母としての想いを話し合いましょう。
参加費 : 500円
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

支援者養成講座

すでにスタートした講座ですが、途中からでも参加できます。
欠席された方・途中入会された方へはDVDを貸出いたします。
☆第4回は平成20年9月12日(金)19:00〜21:00
   会場は、岡山県生涯学習センター 大研修室
   対 象 : 教職員・保育士やそれを志す人対象。ただし施設・福祉関係職員も可。
         (申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
   参加費 : 全10回分
          賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円
         ※途中から参加される方へはそれ以前のDVDを貸出しします。
   申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

サッカークラブのお知らせ

日 時:平成20年9月15日(月・祝)10:00〜12:00(9:30集合)
場 所:旧岡山中央南小学校グラウンド(岡山市中山下)
持ち物:マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札、お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
     親リーダーはグループノートとボラリーダーさんのお茶、
* 雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきて下さい。
   保護者の方の体育館シューズも忘れずにお持ち下さい。
* 事前に知らせていただいた出欠が変わる方は分かり次第サッカークラブ担当までご連絡ください。

  ☆メンバー募集中☆

サッカークラブでは、引き続きメンバーを募集しています!
原則として、1人につき1名ボランティアさんがついてくれます。
一人でも多くの方に、サッカークラブの活動、楽しさを知っていただき、仲間を増やしていきたいと思っています☆
これからは、涼しくなり体を動かしやすい季節です!
興味をもたれている方、ぜひ一度体験にいらして下さいね!お待ちしています。
体験験希望の方はサッカークラブ担当までご連絡下さい。
(サッカークラブ担当;K .M)

水泳教室のお知らせ

日 時: 平成20年9月21日(日)15:30〜17:30
場 所: 岡山OSKプール(貸切プールで行います)
連絡先: 育てる会事務局
少し涼しくなりましたね。食欲の秋、スポーツの秋です。この季節、カロリー消費の効率がよい水泳で 親子で楽しくカロリーコントロールしましょう。
体験教室を参加募集しています。興味のある方はぜひご参加ください。
★ 新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
★ 欠席される方、ボランティアさんが必要な方は必ず事務局に連絡してください。 
★ 当日の急なキャンセルなどは水泳教室担当者に直接ご連絡ください。
(水泳担当:T)

 

お母さんコラム

今回のお母さんコラムは、Iママさんから夏休みの報告をいただきました。
Iママさん、いつも原稿ありがとうございます。
(元の会報ではたくさんの写真もいただいて作成したのですが、WEB版では容量の関係で写真は割愛させていただいています m(__)m・・)

 
  IEPの長期目的
職業を持ち、「自分の役割」を持って生活する。

余暇活動を楽しみながら、自分の生活を豊かに生きる。

自分の良いところに気づき、自信を持って主体的に生きる。
 
そのために、今できること。
短期目標を考えていたら、親としての支援を考えることがたくさんありました。「我が子の特性や強みに合った支援」を考え、適正に子どもの評価をすることで、「自立と自信」に向けた生活の力をつけることができることに気づきました。
7月の「18歳の春」の勉強会で宣言した「親の目標」は、
 ※1 手伝いを見直して、より確実に極めていくこと
 ※2 余暇活動を広げていくこと  でした。
夏休みこの2つを目標にして、楽しみながら子どもと共に取り組んできたので、次につなげるために整理して報告したいと思います。

 《手伝いについて》

T.今日どんなお手伝いをするのか。自主的に自分で取り組んでいけるようにし、また、自分が今日したお手伝いは何だったかを振り返るようにしたい。
U.お手伝いしたことが、労働の報酬となったことを実感でき、「家族」の役割として成立していることへの意識付けをしたい。
そこで、「A.お手伝いボード」と「B.お手伝い表」を作りました。この2つを作ることで、「お手伝いの内容や本人ができやすい支援」を考えることができました。 8月9日。Tさんのアドバイスで改良しました。
・「犬の散歩」 次男の力は絶大でした。もう一度親が子どもの評価を見直し「今の力(やろうとしてできないこと。やらせてみたら、すること)」を見直すことの大切さを教えられました。
・「ゴミ出し」 紙類⇒家、ステーション用・プラスチック⇒ステーション用・ビン、缶等⇒ステーション用と家のストック場所が3箇所あるので、その場所が判ることで一人でできるために、場所を示す写真を撮って提示しました。
・「皿洗い」 休み中は継続して朝・夕と取り組める。もう一度「水遊びしないで、作業に集中できる」ように、改善してみました。「どこまで洗剤で汚れを落としたか。すすぎをどこからすればよいか」を明確にするために籠を使う流れをもう一度入れてみました。
・「卵割」「皮むき」できるだけ、多くの機会にしてもらいました。
・米洗い 大好きなので、機会を多くしてやってもらいました。量るところも好きです。
・洗濯物干し ムリをしないで、練習する感覚で、簡易物干しを利用して行いました。
そこから、Tさんのアドバイスで
V.お金がどれだけ貯まったのかを確認して、励みにする。
そのために「パズル形式のお小遣い早分かり表」を作りました。
・大体の買う時を決める   ・品物を見に行って値段を確認する
ことも併せて行いました。
⇒とても意欲を持ち、お金を数えるのも早く正確に集中できた。10円と100円を数えるのに、ペットボトルのふたを利用して簡単に分かりやすいものを考えて作ってみました。
篁先生「将来に向けて」より引用
「我慢はいやなことやつらいこととして教えるのではなくて、我慢できたことが誇りになったりあるいは自分を受け入れる道具になったりするような教え方をして欲しい」
と書いてあったことが、お手伝いを通して少し実感できました。
欲しい品物を「見るだけ」と言い、買うことを我慢して、買い物に行った店の敷地を1人で車に用心しながら「品物の確認」に走るAの姿にそう思いました。また、○月○日に手伝いをがんばり、お小遣いを貯めて買いに行こうという目標を持ちやすくなりました。
また、早分かり表により、あとどれくらいで「ゴール」なのかが分かりやすくなり、「今これをがまんして、手伝いをがんばろう」と無理なく焦らずにがんばれました。さらに、役割が明確になり、一人でできるようになってきたことも多くなってきたので、自信とやり遂げた誇りを感じることができたこと。何より「皿洗いの裏の部分を言わないでも洗ってくれるようになったね。」と具体的に誉めてやることができるようになったことで、お互いが楽になったことが成果です。少しずつですが、本人がやりやすいように手を出し過ぎないように考えて継続しているとAの中に安心感が生まれ、自分でやりやすい方法や流れを考えていくような場面も見られました。

 《余暇を広げることについて》

T.ホットケーキ作り 
卵わりや皮むきは上手なのに、「調理」に繋げていませんでした。加えて「おやつを買わないよ」ということにしていたので、本人から「ホットケーキ作りたい」と言い始めました。そこで、手順を見ていたら、「できそうで、指示がないとできないこと」「自分でできること」もあったので、牛乳の計量や火のつけ方や道具・材料の準備や後片付けなど調理の手順といっしょに提示して「一人でなるべくできるように」してみました。
作っても、家族に分けて「おいしいなぁ」と言ってもらうので、本人も嬉しい!それにしても、調理は奥が深いですね。
U.ヘルパーさんとの活動
プールの他に映画鑑賞
V.リズムと和太鼓
W.粘土で製作
X.ビデオ
合間でも「一時停止ボタン」を押してとめる。手伝いやご飯にスッと降りる。
また、自分の好きなものばかりでなく、お兄ちゃんお勧めのものを二人で見たりということもあった。
Y.バス旅行
旅行の終わりと日程と次の日の「日常へ帰る」ことを入れて提示した。
エスカレーターが乗れるようになった。

 《その他》 IEPに基づいて

T.食べるときに左手がお皿を持たずに食べ物を持ってしまうこと。
  写真立てや携帯鏡を利用して、「自分の姿を見てみよう」と判りやすくするものを作成
U.入浴後の下着はきなどを早くすること を意識づけるような写真カードを作成
V.脳波検査の器具をつけることをスムーズに不安がないように。
W.夏休みの写真による日記の製作。⇒交流学級の友達や保護者や先生方に見てもらいコミュニケーションの一助にする。
(Iママ)

 事務局だより
8月後半、ずいぶん涼しい日が続くなぁと思っていましたが、夏休み最後の土日はまた夏に逆戻りのような暑さでした。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
さて、代表が巻頭文に書いた通り、私・鳥羽紗代は先月23日に無事結婚しました。
29年間育ててくれた両親と、一緒に育った弟たち、そしてお世話になった方々に見守られて、笑いあり涙ありの楽しく暖かい式を行うことができました。
結婚式は自分自身がうまくできるかの不安と緊張がありましたし、弟・哲平が無事参加できるかもドキドキでした。初めての場所・出来事が苦手な自閉症の哲平。朝9時から15時までの長丁場。そして私自身・そして両親の出番が多く隣で支援できない状況。
本人はどうしたいだろう。そう考えて「(たぶん分からないだろうな)」と思いながら、6月頃「8月23日にお姉ちゃんはYさんと結婚します。哲ちゃん、結婚式出たいですか?出たくないですか?」と聞くと、「哲平、結婚式行く!」「スーツ着る!」と超ノリ気。そんなに結婚式に行きたいという哲平にびっくりでしたが、テレビや映画などで、おいしい食事が出ているのを見ていたのも参加即決の理由の一つかもしれませんね(笑)
挙式だけは事前リハーサルがあったので、どういう流れで行われるかを知ってもらうため、急遽哲平にも参加してもらいました。普段着での参加でしたが、どういう部屋でやるのか、どういう流れでやるのかなどを哲平自身に体感してもらいました。
そして、成人式の時と同じように「結婚式スケジュール」を作成しました。
結婚式には哲平には分からない言葉もたくさんあります。「親族紹介」「主賓祝辞」「新郎謝辞」・・・。それらをすべて哲平にもわかるように言葉を変えて、写真なども入れて作成しました。また、何をするのかわかるように「座る」「待つ」「聞く」「拍手」なども書き込みました。
結婚式自体は短い(30分)ですし、基本的に座ってみていればどんどん進行が進みます。皆が立てば立つし、拍手すればすればいい。けれど、披露宴は2時間半もあります。
たくさんの出し物(?)があり、挨拶があり、退屈なものも多いでしょう。
何よりも「ご飯が目の前にあるのに最初は食べられない」状況があります。
そのため、哲平のことを考え、通常は「入場→新郎新婦挨拶→新郎新婦についての紹介→主賓挨拶→ケーキカット→乾杯」と披露宴開始から30分も食べられない状況になるところを、「入場→新郎新婦挨拶→乾杯」と披露宴開始後10分ほどで食べられるよう時間設定にしました。
また、本人へのスケジュールには
「入場…ご飯はまだ食べちゃダメ」
「さよとYさんの挨拶」
「Kさんの挨拶・乾杯」
「いただきます」
と、いつになったら食べられるかを明記しました。これのおかげか周りの人が食べてないおかげか、食事が目の前にあるのに食べられないことへの混乱はなかったそうです。
哲平は最初から最後まで静かに、結婚式・披露宴で過ごすことができました。
誰よりも凛々しく、かっこよく、でも時々はキョロキョロしたりしながら、最後まで参加することができました。
高砂の席から哲平がどうしているか時々首を伸ばして見ましたが、50名の会場で、どこにいるのか分からないほど、すっかり場に馴染んでいました。
新郎(旦那様)のご家族は、地元の新聞などに哲平の記事がよく掲載されるため、障害については知っておられましたし、私の友人・知人たちも、哲平のことをよく知っていましたから、「哲平くん、すごくお利口だね」「立派だね」とたくさん褒めていただきました。
哲平が織ってくれたさをり織のテーブルセンターも、「家に帰ってビックリしたよ!」「すごくセンスがよくてステキね!」という声がたくさん届きました。
哲平に結婚式に参加してもらえて、本当に私自身嬉しい気持ちでいっぱいでした。
準備不足な面もいくつかありましたが、哲平自身が昔に比べてずっとずっと成長して、落ち着いて行事などに参加できるようになっていることに感動しました。
旦那様や旦那のご家族にもいい形で哲平に会っていただけたのでよかったです。
仕事はこれまで通り続けていきますので、どうぞ皆様応援してくださいね。
哲平に用意したスケジュールの一部を紹介します。これがあるのとないとでは大違いだったみたいです。

8月23日(土)の流れ

メルパルクへ到着

(この欄には写真を貼り付け)

 建物の写真
1階ロビーで待つ  
ロビーの写真

10:55 2階「親族控え室」へ

椅子に座って待つ
 控え室の写真
 座っている哲平の写真
11:00 順番に挨拶

名前を呼ばれたら立って礼
「よろしくお願いします」
11:15 2階「写真室」へ

椅子に座る
全員で写真を撮る
 カメラのイラスト
 座っている哲平の写真
〜中略〜
12:20 披露宴の部屋(光琳)へ入る
「鳥羽哲平」の名前がある席へ座る

※ご飯はまだ食べちゃダメ
 会場の写真
 座っている哲平の写真
12:30 さよとYさん入場     (拍手)
さよとYさん挨拶     (聞く)
Kさん挨拶        (聞く)
乾杯
 
「いただきます」
お兄ちゃんが食べ始めたら食べてOK。
 飲み物は、オレンジジュース・ウーロン茶
プロフィール紹介    (聞く)
Tさん挨拶       (聞く)
ケーキ入刀・ファーストバイト (見る)  ケーキのイラスト
Dくん挨拶       (聞く)
Mさん挨拶       (聞く)
  〜後略〜
哲平へどんなふうに説明したか知りたい、スケジュールを詳しく知りたい方などへはお伝えしますので、事務局へご連絡くださいね^^ノ
(事務局:松田 紗代)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
会の行事の予定は育てる会の「
今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「近隣の講演会等の案内板」に、載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
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応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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