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令和 6年2月29日

 

 第310号 


NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 310号 目次

     日記を始めてみました

      即実践講座、夜間連続講座、支援ツール勉強会 の 報告とお知らせ

      フリーマーケット、世界自閉症啓発デー、はやぶさの会、クローバーの会、水泳教室 のお知らせ

      おこわ作り交流会、スポーツクラブ、キッズルーム、癒しのマッサージ座談会 の 報告とお知らせ

     お母さんコラム

     ちゃーちゃん日記

     私のお薦め本コーナー
         「フツウと違う少数派のキミへ」

      ぐんぐんだより
         「赤磐ぐんぐん」、「ぐんぐんキッズ」

     近隣の講演会等のご案内

      寄付 の お礼とお願い

2月は逃げる、3月は去る、とかいう言葉があるそうですが、2月は本当に早く過ぎていくように感じます。
今日は、2月26日。一年は12か月ですが、そのうちの2か月が過ぎていこうとしています。うかうかしていると、いつの間にかまた一年が過ぎてしまいます。
今年一年こそ、より良い年にと願わずにはいられません。

2月25日(日)、第126回育てる会自閉症啓発セミナーを行いました。
『自閉スペクトラム「自分のこと」のおしえ方 〜特性説明・診断告知という支援〜』という講演会です。講師は吉田友子先生で、ZOOMで開催したおかげで、全国から大勢の参加者の方が集まってくださいました。
先生の、わかりやすくて、とってもあったかい想いのいっぱい詰った講演会でした。
思い返すと先生の講演会は、育てる会では20年も前からさせていただいています。
今回の講演会ではっと思ったことは、「いつ、子どもが「ぼく自閉症なの?」と尋ねてきても、「そうだよ。よくわかったね」と、否定せず話をしてあげられるように親は準備しておかなければいけない、というお話でした。
「いやいや、そうじゃないよ」などと言ってしまうと、障害をマイナスなものと否定したことになり、将来の親子の信頼関係が崩れることにもなりかねないので、しっかり「そうだよ」と言えるように準備が必要という話でした。
そして準備としては、“自閉症”という言葉は使わなくても、常に「あなたはこういうことがあってもこんな風に絵にかいて伝えられるとわかるんだよね」という風に、視覚的に伝えることのほうが分かりやすいタイプなんだよね、という伝え方をしておく。そして、自分はそういうタイプなんだと、本人が肯定的に自分を知っていくことの手伝いをしていくことが大切で、診断告知により、そのタイプに“自閉スペクトラム”という名前が付くんだということを知った際にも、驚いたり、否定したりしないで、すんなり受け入れられるようになるということでした。
また、親が本心から肯定的にそう思っていなければ、親の気持ちは見抜かれてしまうだろうな、とも思いました。
我が家の話をしますと、息子は重度の知的障害があります。そんな息子ですが、小学5年生の時に「哲平、自閉症・・・」といったのです。それは私が電話でだれかと話をした後のことでした。
泣きながら「哲平、自閉症」といいました。否定的にとらえていることが分かりました。
電話で私が本人がいるのにも気づかずに「自閉症だからしょうがないよ」というような話をしたのかもしれません。こりゃ大変だーと思いましたが、すぐに私は「そうだよ。哲平は自閉症だよ。よくわかったね。哲平は、頑張ってお手伝いをしてくれるし、字もきれいに書くじゃないの。なんでも丁寧にやる哲平は、すごくいいと思うよ。自閉症の人は、頑張ったり丁寧なので、自閉症でよかったね」などととっさに言いました。
それで哲平は、なんだそうかというように安心した顔をしたのを今でも覚えています。
また、先生のお話の中で“キーワードを伝えること”というくだりがありました。私が印象に残った言葉でした。
キーワードというと難しいことのようですが、例えば「○○のようなとき、あなたは○○するとうまくいくね」と本人にわかりやすく伝えること、それが自己理解や自己肯定感をはぐくんでいくもとになるというお話でした。
そういうことを学んでいくことで、さまざまな支援を受けていることへの気づきや、自分自身がそういう支援があることでうまくいっているという実感を持っているという事、それに気づくことが出来たら、障害を持ったままで、自分のタイプを受け入れながら、少数派として生きていけるのではないかとも思いました。
講演会の詳しい報告や、参加された方からのアンケートは改めて来月号に載せますので、楽しみにお待ちください。また、吉田先生には、4月21日(日)に連続講座の2回目をお願いしています。
準備ができしだい、申込みを始めますので、こちらもよろしくお願いします。
タイトルは『自閉スペクトラム 「その子らしさ」を生かす子育て』です。

さて、話は変わって、最近「日記をつけて人生を変えていこう」という趣旨の本を読みました。
日記をつけることで自分自身が一体何をしたいのか、また、どんな夢を持っているのか、その実現のために何をしていくのかを、じっくり考えましょう、毎日自分の夢や目標を書くことによって、日々の暮らしを意識して変革していきましょうという本です。
日記を書くことにより思考や習慣、行動が変わると書いてあります。
本屋さんでふと手に取って、そのまま購入しました。
「人生が変わる」と書かれたこの本を手に取ったのは、自分の人生についてこれでよかったのかを考えるようになったからかもしれません。
女性のうち、なんと半数は、90歳まで生きるそうです。(厚生労働省が出している簡易生命表より)
そうであれば私はまだまだ20年近く生きるということになります。その20年を実り多い充実したものに変えるためにはどうすればいいかを考え始めています。
いろんな本が本屋さんに並んでいます。つい手に取ってしまうような題名にひかれて読む本は、最近では「健康について」や「年金で暮らすためには」とか、「自宅で迎える終末期」のような年寄りの読みそうな本が多くなりました。昔は自閉症という名がついた本以外は読まなかったのですが・・・。
ところで、動物は大抵子どもを産まなくなれば死んでゆくようにできているみたいです。
サケは苦労して生まれ育った川に何年後かに帰ってきて、途中様々な苦難に会いながら、たどり着く生まれ故郷・・そして産卵した後は、ただ死んでいく。子孫を残すことだけが生きていく意味というような生き方です。
それに比べて私たち人間は、医学の進歩もあって、子どもを産み終えた後も、50年60年と生きてゆきます。私などは、35歳で哲平を出産してから、そのあと35年以上も生きているというわけです。なんと長い人生でしょう。
まだこの先も20年も生きていくとしたら、せっかくなら何かを成し遂げなければもったいない。
うかうか余生を過ごすように暮らすのは、もったいない・・・・そんな風に思ったのです。
育てる会は引退しても、まだ私の人生は20年ある、うん、まだまだやれることはある・・・!
そこで、日記書いてみようと思いたちました。
〇月〇日
@ 夢・目標(長期・短期)
A やりたいこと
B 今日の出来事
C 今日の感謝
D 今日の成功の法則・学びの言葉
というようなことを毎日書いていくといいそうです。
2月の1日から書き始めたのですが、3日坊主にはならないで、一応1か月近く続いています。
日記書いて思ったことは、書かなければわからなかった些細な出来事や日々の変化は、たくさんたくさんある、ということでした。
毎日毎日、何かしらの出来事が起こります。その日のうちに書けば覚えていて、それぞれ何かそこから教訓めいたことも学びます。でも、日記に書いていなければ、うっかり忘れていくことの数がなんと多いことでしょう。驚くほどいろんな出来事が起こることを書きとめていくと、日々が全く違うことを知りました。日記は確かにいいなと思えるのです。
皆さんも書いてみませんか? 日々が充実するように感じる私です。

さて、最近の環境の変化としては、事務局の目の前にあったスーパーが一時閉店したということが、大きな変化です。
ここは、“ゆめタウン”という名前の通り、大きな総合的なスーパーマーケットでした。食料品や衣料品の入るイズミというスーパーを中心にして、それに付随して、喫茶やラーメン店、ソフトバンクや、カーブスのような運動系の事業所もありました。眼鏡屋さんや洋服のブティック、花屋さん、靴屋さん、和菓子店と多種多様なお店が入っている大きなスーパーでした。
哲平の生まれた年に出来たスーパーで、まさに“ゆめタウン”でした。
毎日毎日大勢のお客さんが来られていましたが、設備も老朽化しはじめ、少しずつほかにも大型スーパーができた影響もあったようです。新たに大きな店舗を解体して、駐車場を囲むような形で色々なお店が立ち並ぶモールのような形になるそうです。
解体と新たな建設には1年以上かかるそうです。
今までは、買い物忘れがあってもすぐに買いに行けたのですが、これからは、600メートル離れた大型スーパーに行くか、700メートル離れたCO-OPに行くか、それとも品ぞろえは少ないけれど、200メートルのミニスーパーに行くか、困りながらも考え中です。
早く「ゆめモール山陽(仮称)」が出来あがるのを楽しみにしたいと思います。
息子は、ゆめタウンがなくなったことが、ショックだったらしく、いつ次のスーパーが出来るのかをうるさく聞いてきます。
はっきりしたことは発表されていないのですが、とりあえず2025年にはできるらしいので、2025年12月に完成と伝えています。
12月より早くなるのは、OKですが、遅れるとうるさく、確認が続きます。どうぞ、早く完成しますようにと祈りましょう。

先日そんな息子の誕生日が来ました。なんと36歳になったのです。
私が彼を産んだのは、もうすぐ36歳になろうという冬でした。
私がこの春には72歳になるので、息子の36と私の36がリンクします。そしてまた、息子は養護学校を卒業して、自動車部品のベアリングを作っている会社に就職してもうすぐ満18年を迎えます。18歳だった息子が18年務めて36歳になりました。
人生の半分を自閉症の子の親として過ごしたことになる私と、人生の半分を会社勤めしていることになる息子です。
なんだかすごく数字の意味を感じます。
現在36歳になる哲平は、まだ一見高校生の様に見える幼顔です。
とても36歳には見えない人です。
36歳といえば、障害がなければ結婚して子供の2〜3人もいて、お仕事も中堅どころというところでしょうか? 
そんなことを考えないでもない私ですが、実際彼は自閉症で重度の知的障害もある人です。
時々、同級生の親御さんから、孫が出来た、とか聞かされるとほんのちょっぴり胸が痛むときもありますが、、、ええいままよ、、、哲平は、しっかり働いて、社会の中で生きている!
充分役立つ人になっている、、、 税金だってしっかり払って生きているんだ。
自慢こそすれ、胸が痛いなどというじゃないぞえ〜!と私は自分を戒めております。
そういうわけで、継続して同じ会社に雇用していただいております。
丁寧な細かい支援を受けることで、自閉症で重度知的障害があっても働けるということを、実践を通して、いろんな人に伝えながらここまで来ることが出来ました。
就労して2年後には、学校、会社、そして家庭の3者の連携によって、就労が叶ったという講演会を行うことが出来たのは、今思い出してもすごいことでした。
愛媛大学の上岡一世先生に「どうすれば自閉症児・者の就労が実現できるのか」と題しての基調講演をお願いし、その後、実際に就労の叶った哲平もスーツを着て演壇に立ちました。
当日は大勢の学校関係者、企業の方、そして保護者の方にもご参加いただいて盛会でした。
私たち家族にとっても、誇らしく幸せな日でした。
あれから16年、今でもあの時以上の支援を日々していただいているおかげで、息子は安定して会社に通っています。
願わくば、このまま定年まで勤めさせていただければどれほどありがたいかと思っています。
残り定年まで、25年。はてさて、どうなりますか・・・、就労してから支援をずーっとしていただいているTさんが、定年を迎えられる7年以降が、大切かなと思っています。
人が変われば支援が変わるといいます。そういうことがないように、しっかり移行や伝達をしていってもらうために親も協力したいと思います。

そうそう、会社の現在の様子をお話しましょうね。
ダイハツの会社の性能検査偽証のあおりで、車の工場停止が続いているせいか、ベアリングの受注量も激減しているようで、息子の職場も暇らしく、工場内の掃除をしたり、窓ふきしたりで少し暇を持て余しているそうです。
それで支援員のTさんが、縄跳びを教えているとのことです。
先日動画が送られてきて、一重跳びが3回出来たというようなビデオが送られてきました。
縄跳びできないと思い込んでいた私ですが、こんなに頑張っているんだと思うと、嬉しくなりました。
その動画を育てる会で武蔵先生に見ていただいたところ、体が前傾しているため、これをまっすぐ立てて飛んだほうがいい、というアドバイスをいただきました。縄跳びの縄を変えてみることも提案してくださいました。
早速アマゾンで注文しました。届いた縄跳びで跳ばせていますが、なかなか思うようにはいきません。
でも、こうしてアドバイスいただけるおかげで、何かしらやりようがあるということに気付かせてもらえることはありがたいことです。
来月号あたりで、かっこ良く跳べる哲平君の紹介が出来たらいいのですが・・・・。

さて、またまた話は変って、最近私がはまっているのは、自家製ジャム作りです。
娘が「お母さんのりんごジャムがおいしかったね」と言うたのが、きっかけでした。リンゴ「紅玉」をたくさん通販で買いすぎたもので、それを使ってのジャム作りを始めました。
やがてリンゴがなくなって、改めて買ったリンゴ「ふじ」で作ってみましたが、「ふじ」ではちっともおいしくできませんでした。
どうやらジャム作りには、「紅玉」が向いているようですね。
たくさん作ってスタッフに無理無理買ってもらっています。収益金は、育てる会へ全額寄付します。
夕食後の時間を利用してコトコトジャム作りです。
リンゴの後は、ゆずジャムを作りました。ゆずをたくさんスタッフのKさんが、持ってきてくれました。いろいろ作って試作、販売中です。
また先日は、大量にしょうがを買い込んで、今度はしょうがジャムを作ってみました。
しかし、なんとせっかく作ったしょうがジャムは、辛くてパンに塗っても紅茶に入れても辛いのです。何か良い使い方はないものかと、検索してみると、生姜焼きにもいいというのを知りました。そこでしょうがジャムと同量のしょうゆをいれてしょうが焼き作ってみました。なんということでしょう・・・すごくおいしくできたのです。
私のしょうがジャムで生姜焼き作りたい人は注文してくださいね。おいしいですよ。
もちろん、売上は全額グループホームや育てる会に寄付いたします。
食べたり飲んだりしていると、しょうが湯もそう悪くもないかという感じになってきて、体温まるしょうがジャムもとてもお気に入りになりました。
ジャム作りには瓶が必要です。瓶の検索をしていたら、瓶のサイトに行き当たりました。それを買うことにしたので、これで瓶にも困らなくなりました。ネットの世界には何でもあるのですね。たくさん作って、収益につなげていきたいと思います。
つらつら書き連ねてきましたが、お別れの時間となりました。
皆さん、お名残り惜しくはございますが、今日はこの辺で失礼いたします。再見(サイチェンまた会いましょう)。
(鳥羽 美千子)

令和5年度 現場の先生のための即実践講座

講師に社会福祉法人横浜やまびこの里 相談支援部部長の志賀利一先生をお迎えしての1年間の即実践講座もいよいよ次回が最終回です。
発達障害に関わる歴史や支援の経過などを学び、中には強度行動障害を持つ人への虐待の事例など、胸が苦しくなるようなお話もありましたが、それから目を背けることなく、そうならないようにと、これからの自分たちのやっている支援を見つめ直す契機となりました。
最後に、この1年間を振り返って、明日からの即実践に繋げていければと思っています。
楽しみにしています。

  『 第10回 現場の先生のための即実践講座 』

日 時:令和6年3月12日(火) 19:00〜21:00
場 所:WEB開催(Zoom)
テーマ: 「連続講座の振り返り」・「私たちの国の発達障害者支援施策の概要」 
講 師:志賀 利一 先生(社会福祉法人 横浜やまびこの里 相談支援部 部長)
対 象:自閉症・発達障害に関わる支援者(保護者対象ではありません)
主 催:NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
参加費:一般 23,000円、賛助会員 20,000円 全10回分 
          (途中参加の方には、1回目からの講義をご案内しますのでご安心ください)
申込・問合せ:Tel.086-955-6758、Fax.086-955-6748
      http://sodaterukai.org/policy1.html
第9回の講座の参加者の方からの感想です。

○ ここまでの学びを踏まえた上で、ASDの学習スタイルや構造化についてお話してくださることで、なぜそれらが必要なのか、それにチームで取り組むことがどうして効果的になるのかについて、お話してくださって、とても分かりやすかったです。
標準的支援をどのように定着させていくかは自分の事業所にも課題であるので、とても参考になりました。ありがとうございました!
○ 本日もありがとうございました。タダシさんの事例は分かる分かる! とうなずきながら聞きました。小学校に通ってる子どもでも給食が食べられない子がいます。言って聞かせてなだめて何とかする感じで給食時間を過ごしていますが、本人には理由があって、でも上手く説明できなくて・・・きちんとアセスメントしてあげなければいけないと思いました。
○ 「自立」ということの考え方を再確認しました。療育の事業所ではワークシステムをなんとなく取り入れていますが、本当に自立的にできているのかをもう一度しっかり評価しながらやっていきたいと思います。
学校現場では、指示に従うこと、嫌でも我慢して先生の思い通りに動くことが求められていてつらくなります。自閉スペクトラムの方たちと「わかり合う」ことを大事にしたいなぁと思います。
○ ウェルビーイングについてはもう少しお話をお聞きしたいと思いました。
その人にとっての幸せとは‥・など、良かれと思ってやっていることが幸せにつながっていないこともあるかもしれないと考えさせられました。いろいろな考え方や先生のご見解など伺いたいと思いました。
 『The Good Life』を読んでみます

令和5年度 発達障害支援 夜間連続講座 in 赤磐

香川大学教育学部教授の坂井聡先生プロデュースによる、赤磐市との共催による「令和5年度 発達障害支援 夜間連続講座 in 赤磐」です。
今年度は、主に教育現場における合理的配慮という視点から、普通学級、支援学級、支援学校、そして高校、大学など、それぞれの現場で指導、支援に当たられている先生方からの問題提起や支援方法を話していただきました。
現場、環境は違っても、どの先生も目の前の子ども達のために、どうすれば理解できるのか、どうやれば生き生きと学校生活を送れるのかを考え、いろいろ工夫され実践されている様子に、癒やされた1年でした。本当にあっという間でしたね。
次回は、この企画をプロデュースしていただいた坂井先生による「まとめにかえて」です。
最後までライブで参加していただいたみなさんには、坂井先生サイン入りの修了証も用意いたしますので、ご参加くださいね。

  『 第10回 発達障害支援夜間連続講座in赤磐』

日 時:令和6年3月14日(木) 19:00〜21:00
場 所:WEB開催(Zoom)
テーマ:「まとめにかえて」
講 師:坂井 聡 先生(香川大学教育学部 教授)
対 象:自閉症・発達障害に関わる支援者
主 催:赤磐市、NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
参加費:赤磐市在住・在勤者 無料、一般 13,000円、賛助会員10,000円(全10回分)別途 資料代 各7000円(10回分)
申込・問合せ:Tel.086-955-6758、Fax.086-955-6748
http://sodaterukai.org/policy1.html
それでは、第9回の安岐 美佐子 先生による「通常の学級における必要な支援とは」の講義に参加された方からの感想の一部です。

○ 通常学級の担任をされている先生から、具体的にされている工夫をお聞きすることができて嬉しかったです。特に、具体的な事例をもとにお話されていた後半の内容で、どんな子にどんな工夫をすることで、どんな変化があったのかがわかりやすく、イメージしやすかったです。私自身が勤務する時にも、活用できると感じました。
○ 安岐先生のセンスのすばらしさ、子どもへの愛情を感じるお話にほっこりしました。
どんな事が子どもを輝かせるのか?ということを常に考える安岐先生、素敵だなーと思いました。一人の子どものことを考えつつ、クラスの子どもたちの成長も感じ取る姿、素晴らしいですね。学ばせていただきました。
○ クラスの中で、本人が他のお子さんに認められる機会があるということがとてもすてきだなと思いました。とても柔軟に自分の考えを変えることができたからこれだけの支援ができているのだと感じます。
本当に子どもたちに届く支援になっていて、ヒントをたくさんいただけて、ありがとうございました。
先生の役割は周りの子供たちに理解してもらえるように伝えることだというお話がありましたが、そこに行きつくためにはまず先生がその子を理解することが必要で、大事なことかなと思います。
○ 教師の側のこういう力をつけさせたいという思いだけで支援・指導にあたるのではなく、その子に合った言葉掛けや支援を行なっていくことで結果的にその子に必要な力がついたり他の子と同じ経験ができたりすればよいのだと改めて感じました。そういう関わり方になっているか日々の自分の実践を見直したいと思います。

支援ツール勉強会のお知らせ

2月15日(木)に事務局1Fの大広間にて、武藏博文先生による、今年度最終回(6回目)の支援ツール勉強会を開催しました。
今回も、先生からたくさんの支援ツールのサンプルをご紹介いただきました。
最終回ということで、個々に作成された支援ツールを見せ合うなどして、交流を行いました。みなさん頑張って作成された力作を披露しました。
先生からアドバイスをいただいたり、意見交換をしたりすることができて、とても良い時間になったと思います。
みなさん、困っていることは違うし、支援が必要なことは違うけど、勉強をして、それぞれに頑張って作っていくことで励ましあえたり刺激し合えることってとても大事なことだなーって思います。
「みんな頑張ってるな、私も頑張ろう」って思える、そんな支援ツールの勉強会、来年度も継続して続けていきたいと思っております。
今年度参加できなかった方も、ぜひ参加していただきたいです。

育てる会 フリーマーケット 出店者募集のお知らせ

今年も育てる会でフリーマーケットを開催します!  
出店者および参加者 大募集です!!
日時:令和6年4月13日(土) 10:00〜12:00頃(雨天の場合は、翌4月14日(日))
場所:おひさまハウス 中庭 (赤磐市和田194-1:赤磐ぐんぐん・ぐんぐんキッズ 中庭)
出店希望の方は申し込んでください。
一人 1ブース(1m×1m) 出店料 100円です。 親と子で 2ブースもOK !

世界自閉症啓発デー ボランティア募集のお知らせ

毎年、4月2日は国連の定めた「世界自閉症啓発デー」です。
今年も育てる会では、自閉症理解のための啓発チラシの街頭配布を行います。
春休み中ですので、お子さんのボランティア体験にもなると思います。
毎年、最初は恥ずかしがっていたお子さんも、終わりの頃には積極的に声かけをしてくださり、とても助かっています。
ご都合のつかれる方はご協力をよろしくお願いします。もちろん保護者の方だけでも歓迎です。
日時:令和6年4月2日(火) 10:30〜11:30頃
場所:マックスバリュ桜が丘店 入り口
連絡先:育てる会 事務局 (Tel.086-955-6758、Fax.086-955-6748、E-mail acz60070@syd.odn.ne.jp )

はやぶさの会 の お知らせ

学年が一つ変わり、色々変化が多くある時期ですね。
我が家の息子は中学生なので、学期末テストの当日の朝からいつものルーティンのYouTubeタイムを取る息子にキレないように頑張る日々です(笑)
年度替わり前後に「はやぶさの会」で何かしたいね・できたらいいねと、はやぶさのお母さんたちLINEで相談しています。
中学生以上になってくるお兄さんたちは、塾やら部活やら予定がどんどん入ってきて、親の都合では日程が決められなくなってきているのも、また大きくなったということ! としみじみ感じています。子離れ・親離れの時期は近い! のか!?(早く大きくなってほしいような寂しいような・・・)
引き続きメンバー募集中!!です。(正会員限定)
小学生以上のASD診断のある男の子・友達がほしいなと思っている子が対象です。
(兄弟で参加したいという場合、その兄弟にASD診断が出ている場合には参加可能です)。
ぜひ事務局(086-955-6758)までお問合せください♪
(担当:M)

クローバーの会 の お知らせ

日 時 : 令和6年3月17日(日)11:00〜(2時間ぐらい)
場 所 : 岡山県内 カラオケ店 (参加者に集合時間や場所などLINEで連絡スタイル)(正会員限定)
参加費 : カラオケ代(ドリンクバーあり) ※飲食持ち込みOK
終わったあとは、時間がある方は、お昼ご飯も一緒に食べに行こう!と話しています。
メンバー大募集中!!
ASDの診断のある女の子は、男の子に比べて少ないので、貴重な場になるのではと思っています。
小学生以上のASD診断のある女の子で、友達がほしいなと思っている子が対象です(姉妹で参加したいという場合、その姉妹にASDの診断が出ている場合には参加可能)。
気になる方は、ぜひ事務局(086-955-6758)までお問合せください♪
(担当:M)

水泳教室のお知らせ

日 時:令和6年3月17日(日)15:30〜17:30
場 所:OSKスポーツクラブ(岡山市北区絵図町1−50)
連絡先:育てる会事務局(086-955-6758)
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
体験してみたい方は、2回までOKです(1回 1000円)。
プールは正会員限定で、育てる会の貸し切りで使っていますので、安心してお越しください。
★欠席される方は3月14日(木)までに事務局に連絡してください。
☆来年度からの、水泳教室の新規会員の方、大募集中です!! (正会員限定)
年会費11000円(全11回 保険料含む:8月はお休み)です。
途中入会の方は、残りの回数分の参加費となりますので、まずは体験後(2回まで)の入会もOKです。
☆今年度の参加者の方も、保険の関係で、来年度も継続するかどうか、早めにお知らせいただくと助かります。
よろしくお願いします。
(担当:I & S)

みちこさんのおこわ作り交流会 報告

今日は、おこわ作りとお話会をおひさまハウスの食堂で行いました。
参加者はいつもの料理とおしゃべりが好きなメンバーに、新しく小さなお子さんを持つお母さんも参加されました。
いまだ小さいお子さんを抱えていらっしゃる方に、いつものメンバーが様々にお話をして差し上げていました。
小さかったころのお話や、小学校の選び方など、自身の体験を交えて親身になって話してくださるいい先輩としてお母さんがいるというのはいいなと思いました。
おこわはいつも作るたびごとに作り方を教えてほしいといわれている山菜おこわです。
おいしく食べて、お話弾んであっという間に、時間がたっていました。
次回は、あきよさんのピザつくりの会があります。
また会報でお知らせしますので、お楽しみにしてくださいね。(正会員限定)
新しい方もおいでください。先輩母さんと話せて、おいしいものが食べられますよ。
(鳥羽 美千子)

サッカー&ドッジ スポーツクラブのお知らせ

参加者の方には先日LINEでお知らせした通り、今年度最終、第6回の「サッカー&ドッジ スポーツクラブ」を開催いたします。
日 時:令和6年3月9日(土) 10:00〜12:00
場 所:岡山大学 体育館
令和6年度のスポーツクラブにつきましては、改めて参加者を募集いたしますが、その前に体験してみたいと、興味をお持ちの方の方は、事務局までお問い合わせください(086-955-6758)。(正会員限定)
LINEでもOKです。

キッズルームのお知らせ

先月号で、3月23日とご案内していたキッズルームですが、急遽当日の岡山大学体育館の使用ができなくなった、との連絡が入りました。
日にちをずらしてでも開催できないかとの検討も行ないましたが、3月はサッカー&ドッジ スポーツクラブでの使用もお願いしていたため、残念ながら3月中の開催は難しいという結論になりました。
楽しみにしていた子ども達には申し訳ないですが、次回は会場の確保できた4月に、令和6年度の第1回として開催させていただきたいと思います。
児童文化部にも、新しく新入生の方が入ってこられて、楽しい会になると思いますので、みなさんご参加くださいね。
日 時:令和6年4月29日(月・祝)13:00〜15:00頃(12:45受付開始)
場 所:岡山大学 体育館
参加費:子ども一人につき 400円(きょうだい児の参加もOK)(正会員限定)
正会員の方にはチラシを同封していますので、ご覧ください。

癒しのマッサージ座談会 の 報告

2月9日(金)に第3回 マッサージ座談会が育てる会事務局の大広間にて行われました。
赤磐市内 自宅サロンMOF運営されているMさんによる企画です。
8名のお母さんたちが参加されました。
“初めまして”だった方もおられた座談会でしたが、会を重ねるうちに仲良くなられていくお母さんたち、とってもいいですね。
今回はバレンタインが近かったので、チョコレート系ケーキを食べながらの座談会となりました。
次回は、5月に開催予定です(日程は決定次第 会報でお知らせします)(正会員限定)

お母さんコラム

中1でASDの診断のある特別支援学級(自閉症・情緒学級)に通う息子と、小1でASDの診断のある通常学級+通級指導教室(自閉症・情緒)に通う娘を持つ母が、普段の我が子との日々をつれづれに書いているコーナーです。どうぞ気軽な気持ちで読んでください。
息子は小2の頃に、本人に対して障害告知をしています。
以前育てる会の「アイリスの会」という座談会で、告知をどのように行ったのか、今の息子が自分のことをどんな風に捉えているのかを話す動画を見ていただいたことがありました。
最初の頃は、自閉症って何? 発達障害って何? 状態で、そこから始まる自己理解!という感じで、今もまだまだ親子で学ぶ時間が続いています。
先日、そんな息子に久々に「自分のASDについてどう思っているの?」と尋ねてみました。
息子「えー?なんか『特別』って感じ」
母 「ん?どういう意味?」
息子「だってASDの人って珍しいんじゃろ?前に母さん『40人に一人ぐらい』みたいに言ってたじゃん」
母 「そうだねぇ」
息子「だから『特別』よ。レアキャラって感じ?いいじゃん、かっこいい!」
母 「ほお。かっこいいの?」
息子「他の人たちはASDじゃないんでしょ?普通じゃん?
俺らは、見えてる世界も違うし感じ方も違う。ほんまにそうだしね。

皆が『いいな』って思うものじゃないものに惹かれるしそれが面白いなって思うよ」
母 「それで困ることってなんかあるの?」
息子「まあ、普通の人達の中でも、得意なことや苦手なことって違うと思うし、それで苦労はしてるんじゃない?でも、それはそれで、工夫したらいいだけだしね」
母 「まぁそうだね。困ったら『次どうしたらいいかな』って考えたらいいんだしね」
息子「そういうこと。母さんに聞いたり学校の先生に聞いたり佐賀で聞いたりしながら、解決したらいいんよ。苦労って思ったら苦労だけど、こういう人生も面白いって考えた方が人生勝ちじゃね? 文句言ってるより、楽しいこと考えていたいしね」
だそうです。
先日の吉田友子先生のお話での「自己理解支援」のお話を聞きながら、わが子がこんな風にポジティブに自分のことを捉えられているのは、きっと色々な人との出会い・タイミング・環境に恵まれてきたからこそだなぁ・・・と改めて感謝すると共に、ここからまだまだ色々ある人生経験、どうかこのまま元気にポジティブに生きていってほしいなとも思いました。
それって、ASDの親だから感じるものとかではなく、親が感じるわが子に対する当たり前の感情・愛情なんだろうなとも思います。
とりあえず、テスト期間中なのにダイソーのプチブロックを出してきて「ちょっと息抜き」と言いながら、夢中で1時間オリジナル作品を作る息子に脱力!苦笑いの今日この頃です。ポジティブで元気で良いと思おう!思うしかない!!(笑)
(cyacya)

ちゃーちゃん日記 (あるASDの女の子のお話)

ASDの子ども二人を育てる母親であり、AS当事者でもある私のこれまでの日々や現在の様子を紹介するコラムです。
脈絡ない話や時系列が昔だったり今だったりで、分かりづらいかもしれません。思い出したままをお伝えしていくので、整理されていませんが、お気軽な気持ちで読んでいただき、良ければ「おもろいな!」「不思議!」と皆様の身近にいるASDの人たちの感じ方や暮らし方を知ることに少しでも繋がればと思っています。
先日(というか今日)、育てる会の講演会で吉田友子先生による「自閉スペクトラム『自分のこと』のおしえ方」についてのお話を聞きました。
詳しい内容については次回に詳しい講演会報告があると思うのでここでは書きませんが、その中で「ASは脳タイプの一つ」であり、優劣がつくものではないこと。自分の脳タイプを知ることで自分に合った工夫が分かり生活がしやすくなるといったお話がありました。
(※全文を載せることはできないので、聞きながら私が感じたフィルターごしになります。語弊があったらごめんなさい)
私は、自分のAS特性を自覚しています。
AS特性があることで困ることもあるけれど、むしろそのAS特性があるからこそできることもあることも多いです。
また、生まれてこの方、これで生活してきたので「定型発達の人は楽そうだなぁ」とは思うものの、なんというか、ほどほどに工夫しながらやりくりしています。
以前、ある人から「ASであることを心から認めていないから、そうやって普通になろうとカモフラージュしているんでしょ?」「ASであることに誇りを持っていれば、わざわざ定型発達の人に合わせて生活しなくてもいい!と思えているはず。かっこつけないでいいのに」と言われたことがありました。
その時は、なんとなく違うんだけどな・・・擬態しているつもりもないんだけどな・・・隠せていないし・・・と思いながらも、うまく返せず、苦笑いしながらやり過ごした記憶があります。
今日の吉田先生のお話を聞き、「そうか」と思いました。
AS特性がある人は脳タイプの一つとはいえ、少数派です。少数派として生きていくには、色々工夫もいるでしょう。
私がアメリカに行ったとしたら「英語でのコミュニケーション」をすることは必要なことだと思います。
でも、それは日本人であることを隠していることにはなりませんし、日本語を使う自分を恥じている訳でもないと思うのです。でも、アメリカに行ったのであれば、多分便利な機器を色々使ったり、ガイドブックや辞書なんかのアプリを使いながら、なんとかかんとか英語でのコミュニケーションにトライすると思うのです。
その中で苦労もするだろうし、うまくいかなくて落ち込んだりすることもあるだろうし、伝わって良かった!英語って楽しい!なんていう素敵な経験もするでしょう。
もしも、そういう便利なツールや工夫を知らないままアメリカでポツンと生活することを強いられていたら、「どうしてこんなに話が通じないんだろう・・・」となってきっとずっと不安でいっぱいになっているんではないでしょうか。
ASがあることに引け目を感じず、堂々と生きながら、便利なものは賢く活用して生き生きと暮らす権利が私たちにはあります。
便利なツールや工夫を使うか使わないかでさえも、自分の脳タイプを知らない限り、選択肢にさえも登らないんですよね。自分を知るための一つとして、検索ワードにかけて「ASD 生活 コツ」なんて調べるためにも、自分を知るって大切なことだなと思います。
目から鱗という表現では生ぬるく、心がザッバーーーーッと洗われて滝つぼの中からプカンと浮かび上がるほどの気持ちで、過去の小さくて苦労した頃の自分を丸ごと抱きしめながら、涙涙涙の時間でした。
本当に素晴らしいお話でした。
また4月には別のテーマでお話を伺えるとのこと。楽しみです。
(ちゃーちゃん)

 ぐんぐん だより 
今月の「ぐんぐん便り」、担当は「赤磐ぐんぐん」と「ぐんぐんキッズ」です。

赤磐ぐんぐん (就学前)

年明けからあっという間に日が経ち、気づけば今年度も残り一か月となりました。
ちょうどこの時期はモニタリング(半年に一回の療育振り返り)でもあるので、スタッフで書類を作成しながら半年前のご家族のお話やお子さんの様子を整理したり、今のお子さんの取り組みの様子をご家族と一緒に振り返ったりしながら、成長を確認する機会が多くあります。
ご家族から「以前はこうだったけど、こんなことができるようになった」という報告を聞いたり、本人から「前はこれが難しかったけど、今はできるようになったよ」という話を聞いたりすると、ご家庭で丁寧に支援を続けておられる成果だな・少しは療育もお力になれているといいなと思います。もう間もなく報告書類をお渡しできると思うので、楽しみにお待ちくださいね。
赤磐ぐんぐんは年中・年長対象の事業所なので、この春小学校に上がるタイミングで赤磐ぐんぐん卒業となるお子さんも約半数おられます。
就学に向けてのサポートブック/シートを仕上げる時期でもあり、一年かけて悩みながら作成してきた書類を一緒に確認させていただいています。
最初の頃は「書けそうにもない」「絶対無理」と言われていた皆さんが、療育での様子や本人の姿などを見ながら、学校の先生に分かるようにと工夫され、中身を吟味され、「我ながら気に入っています!」「頑張りました!」「アプリを使ってみました!」と見せてくださるサポートブック/シートは、どれも本当に愛情にあふれていて素晴らしく、読んでいて心が温かくなります。
それと同時に、お子さんの「できる」「できない」だけではなく、「こういうことが難しいけれど、こういう工夫したらできることが多い」と工夫をセットで書いておられること・今はまだ難しいことについて「家でも練習中で、本人なりに頑張っているので、応援してあげてほしい」と努力している本人の気持ちを伝えておられることに、ご家族がしっかりお子さんと向き合ってきたからこそ書ける文章であることに感動しました。
私は、幼児期の療育は『ご家族がわが子の子育てのコツを知る』応援することと共に、『ご家族が周りの人にわが子のことを説明する』お手伝いをすることが大きな役割の一つだと思っています。
お子さんがASDと診断されるまでASDの人との関わりや知識はほとんどなかったと思いますし、ASDと診断されて療育に通いだしても生活の中で分からないことや戸惑うことも多かっただろうと思います。
そのご家族が、これほどまでにお子さんのことを具体的に分かりやすく説明できるスキルを持たれていることに、ただただ脱帽の気持ちでいっぱいです。
努力の結晶! お子さんの学校生活に役立つよう、今は「どのタイミングで」「どんな風に渡して」「小学校生活でどんな風に活かしてもらえるようお話していくか」などを同室のご家族皆でも色々一緒に 「どうする?」 「うちはねー」などお話しあいながら色々策を練っているところです。
以前もスタッフブログで紹介しましたが「サポートブックを作成してお渡しして終わり」ではなく、ここから始まるコミュニケーションツールとして活用してくださると良いなと思います。
また、卒業されるご家族にお願いして協力していただいた「先輩ママ:サポートブック集」のファイル(個人情報などはすべて伏せたもの)は、皆さんから大変好評で「助かった!」「参考になった!」という声を多くいただいたので、今年度も年長で卒業される方々にはぜひお願いできたらと思っています。皆さん今後の方の参考資料として、ご協力よろしくお願いします(^^)
いよいよ今年度も残り一か月。
年長組とお別れするちょっぴり寂しい気持ち&門出に向けての嬉しい気持ちと、新しい年少組(来年度年中組)のお子さんたちの受け入れ準備としてのPEP-3検査祭りの日程を組みながら、忙しくもわくわくする一か月の計画を立てています。
さあ!張り切っていきましょう♪
(赤磐ぐんぐん児童発達支援管理責任者:松田紗代)

ぐんぐんキッズ (小1〜) 

陽が長くなり、寒さの中にも春の訪れを感じる頃となりました。
夕暮れ時にお子さんが外を見て「明るい!」と言っているのを聞いて、私も春の訪れを実感しております。
さて、ぐんぐんキッズでは個別支援計画の評価を行う季節でもあります。
評価を行っている時に「この子に教えたことは、どれくらい本人の学びとなっているだろうか?」ということを振り返ります。
そんな振り返りをしている中で思うのが、「その子の学びになっているかどうかは、その子がそれを学ぶことに意味を感じることができているかが大切である」ということです。それは、学んでほしいことを単に伝えるような一方的な教授ではないということです。
そこで、日頃の療育を振り返ってみて、どのような工夫があると、その子に学習の意味を感じてもらえていたかを考えてみました。大きく2つのことが思い浮かびました。
1つ目は、その子の姿からその子のニーズを探すことです。
Aさんがグループ活動にやってきましたが、「えー!今日も○○かよ」、「○○かと思ったのにな」と言い、活動へのモチベーションが落ちたことがありました。その活動が嫌だったというのではなく、期待していた活動と違ったことがショックだったようでした。この様子から、その子に「カレンダーなどに先の予定を書いて確認できるようにしておくメリット」を教えてあげられるチャンスだと考えました。それは、Aさんにとって学ぶメリットがあり、伝えたメリットを実感できると思ったからです。
大人がこういうことができるようになってほしいから、学んでほしいことを伝えるということも決して悪くはありませんが、その子の姿から意味を実感しやすい学びを見つけてあげることが大切だと感じます。
2つ目は、教材の工夫です。
Bさんに、「会話をターンする」取り組みを行っていました。Bさんにとっては取り組む意味は実感しにくい内容でした。ところが、Bさんはゲームが好きであり、スタッフの中にはゲームに詳しい人もいたので、テーマをゲームにし、話し相手をゲームに詳しいスタッフにしたところ、積極的に取り組もうとする姿が見られました。
活動をいかに「取り組みたい」と思えるものにするかは学習を提供する上で大きな要素になることを感じます。
その他にも、できたことが視覚的に見えるように残したり、取り組んだ数をシールなどで貼っていき達成感を持つことで活動への動機付けにしたりなどフィードバックの工夫も大事だと思います。
ぐんぐんキッズは、学校から帰ってきたお子さんが利用しているため疲れてくることも多いです。
だからこそ、お子さんが「たしかに!」、「知れて良かった」、「やりたい!」、「できて嬉しい」というように意味を持って取り組んでもらえるように、スタッフ一同精進していきます。
(ぐんぐんキッズ 療育スタッフ: I )

寄付のお礼とお願い

みなさま方から温かいご支援をいただき、グループホーム「ほっぷ1」と「すてっぷ1」で、みんな楽しそうに暮らしています。ご支援、本当にありがとうございます。

  【育てる会・グループホームへご寄付をいただいた皆様】(R6.1.26〜R6.2.25)

○ I. M 様(赤磐市)
○ I.S 様(北九州市)
○ 鳥羽代表(赤磐市)
これからもよろしくお願いいたします。
寄付金 振込口座   中国銀行 赤磐支店 普通預金 1321755
               岡山県自閉症児を育てる会 代表者 鳥羽 美智代

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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