1,禁煙のすすめ
- ○ たばこの煙に含まれる有害物質
- 煙草には、4000種以上の化学物質が含まれ、そのうち200種以上が、人体に有害と言われています。その中でも、ニコチン、タール、一酸化炭素が三大有害物質とされています。副流煙は、主流煙より有害物質が多く含まれています。喫煙者の寿命は、吸わない人に比べ3〜5年短くなります。死亡原因の第一位をしめるのは言うまでもなく癌ですが、その癌の原因の30%はタバコと言われています。日本で年間100万人ほどが亡くなっていますが、たばこを止めるだけで、どれだけの人が、無駄に死なずに済むか、大変な数になります。
- ○ 喫煙と呼吸器疾患
- たばこのみの、咳もち・痰もちといわれ、慢性気管支炎をはじめ、肺ガンの非喫煙者に比べての相対危険度は男性4.5倍,女性2.3倍もあり、喉頭癌に至っては、男性32.5倍,女性3.3倍にもなります。
- ○ 喫煙と循環器疾患
- 一服するたびに、軽い一酸化炭素中毒にかかることになり、心臓への負担は大きいものがあります。喫煙は、コレステロール・高血圧とならび虚血性心疾患の3大危険因子と言われています。
- ○ 喫煙と消化器疾患
- 一服ごとに胃粘膜が傷つけられています。胃粘膜血液量が減少するために、消化性潰瘍を起こし、また治りにくくします。禁煙できれば20%程度の潰瘍再発率が、喫煙で50%に増加します。
- ○禁煙の効用
- つらさとは裏腹に、生理機能は確実に好転します。具体的には、精神神経機能の改善、皮膚温上昇、心拍数減少などで、各種疾患死亡リスクは禁煙によりどんどん低下します。肺癌では、毎日喫煙する人はしない人の4倍以上の死亡率ですが、禁煙5年後には1.16倍にまで低下します。
- やめたときのメリット(リスクの軽減・健康の回復)を考えて下さい。50歳までに禁煙した人のその後15年の死亡リスクは、喫煙継続者の半分に下がります。禁煙後に生じる平均2〜3キロの体重増加によるリスクも、心理的不利益効果も全体のメリットに比べれば全く取るに足らないものなのです。