2,アルコールについて
- ○ アルコールにはどんな作用があるのか
- ・ 消化器系へは、胃液・唾液の分泌(食前酒で食欲を高めます)、肝臓の脂肪合成の増加(アルコールの飲み過ぎで脂肪肝になります)、蛋白合成抑制(栄養失調に近くなります)
・ 循環器系へは、心拍増加(動悸がします)、血管拡張(酔って赤くなります)
・ 脳神経系には、(下線部はどれか一つです)
日本酒3合・ビール大1〜2本・ウイスキーシングル6〜7杯:抑制がとれて、理性をつかさどる、大脳新皮質の活動が低下し、押さえられていた大脳旧皮質(本能や感情の中枢)の活動が活発になります。そのため、ほろ酔い気分で陽気になり、気が大きくなり、人によっては怒りっぽくなります、歩くと少しふらつくようになります。
ここで、切り上げなければいけません。これより酔うとトラブルが起きます。
日本酒5合・ビール大5〜7本・ウイスキーダブル5杯:酩酊期。アルコールによる麻痺が小脳まで広がると、運動失調(千鳥足)状態になります。嘔気・嘔吐がでます。
日本酒7合〜1升、ビール大8〜10本・ウイスキーボトル1本:泥酔期。麻痺が広がり、酔いが醒めると自分がしたことを記憶出来ていないことがわかります(ブラックアウト)、まともに立てず、言葉も支離滅裂です。
日本酒1升以上、ビール大10本以上、ウイスキーボトル1本以上:昏睡期。麻痺が脳全体に広がると、呼吸中枢も危うくなり、死にます。揺り動かしても起きない(すぐ救急車を呼ぼう!)、大小便は垂れ流しで、呼吸が止まって死亡します。
- ○ 急性アルコール中毒
- ・ 若者の「いっき飲み」などで起こり、呼吸が止まり死亡します、軽度の酔いでの、転落事故・交通事故なども危険で、命を落とします。喧嘩でけがをすることもあります。
- ○ 慢性アルコール中毒(アルコール依存症)
- ・ 肝障害、胃腸障害(潰瘍など)、末梢神経障害(手足のしびれ)、心筋症(心臓の筋肉が悪くなる)のほか、癌の発生率が増えたり、脳障害(痴呆が起こり、人格が変わってしまう)などの恐ろしい病気が起こってきます。アルコールの禁断症状が現れ、飲まないとふるえや発汗がおこります。こうなると精神科で専門的な治療が必要です。
- ○ 適正飲酒の目安
- (1) 飲酒量は、ビール1〜2本、日本酒1〜2合、ウイスキーダブル1〜2杯まで
(2) 酒の無理強いはしない。強い酒は、薄めて飲む
(3) 時間をかけて、食べながら飲む
(4) 夜12時には止める
(5) 毎日続けて飲まない(休肝日をつくる)