10,高血圧について


○血圧とは

血圧とは、血管の内側にかかる圧力で、心臓が収縮したときの圧を収縮期血圧(最高血圧)、 心臓が拡張したときの血圧を拡張期血圧(最低血圧)と呼びます。 最高血圧は瞬間的なものですが、最低血圧は圧力が血管にかかり続けることから、収縮期血圧の3倍ぐらい 動脈硬化を進めます。 最高血圧は、動脈硬化によって年齢と共に上昇します。おおむね自分の年齢に90を足したぐらいは、 生理的なものと考えられます。しかし、最近はそれよりも低い血圧の方が良いとされてきてます。 自動血圧計も普及し、家庭でも簡単に血圧が測れるようになってきました。 正しい使い方をすれば、誤差もほとんどなく十分実用に役立ちます。 ただ、注意をしないといけないのは、脈の乱れ(不整脈)が強い場合や動脈硬化が強い場合は、 正確に計れない場合もあることです。自分の場合にどうかは、主治医に相談してみて下さい。 血圧の基準については、従来、WHO(世界保健機構)の基準がよく使われています。

○WHOによる高血圧の分類
分類 収縮期血圧mmHg 拡張期血圧(mmHg)
正常血圧 <140 かつ <90
境界型高血圧 140〜160 かつ/または 90〜95
高血圧 ≧160 かつ/または ≧95

簡単で、使い慣れており、わかりやすいので、WHOの基準でも良いのですが、 2000年に、JSH:Japanese Society of Hypertension=日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインが発表されました。

○成人における血圧の分類(mmHg)
分類 収縮期血圧 拡張期血圧
至適血圧 <120 かつ <80
正常血圧 <130 かつ <85
正常高値血圧 130-139 または 85-89
軽症高血圧 140-159 または 90-99
中等症高血圧 160-179 または 100-109
重症高血圧 ≧180 または ≧110
収縮期高血圧 ≧140 かつ <90
収縮期血圧(最大血圧)と拡張期血圧(最小血圧)が異なる分類に属する場合には、 高い方の分類に組み入れる。

高血圧治療の目標については、血圧を140/90mmHg未満(正常高値以下)に維持することです。
糖尿病を合併する高血圧症の患者さんでは血圧治療の目標は130/85mmHg未満(正常以下)となります。

○測定法による正常血圧
収縮期/拡張期(mmHg)
随時血圧 140/90
家庭血圧 135/85
自由行動下血圧 135/85(昼間活動時)
120/75(夜間就寝時)

随時血圧=病院・診療所などで測定したもの

自由行動下血圧は、30分おきに血圧を測る機械を取り付けて計ったもの



○高血圧患者のリスクの層別化

血圧以外のリスク要因 軽症高血圧
(140-159/90-99)
中等症高血圧
(160-179/100-109)
重症高血圧
(≧180/≧110)
危険因子なし 低リスク 中等リスク 高リスク
糖尿病以外の危険因子あり 中等リスク 中等リスク 高リスク
糖尿病、臓器障害、心血管病の
いずれかがある
高リスク 高リスク 高リスク

心血管病の危険因子

高血圧、喫煙、高コレステロール血症、糖尿病、高齢(男性60歳以上、女性65歳以上)、若年発症の心血管病の家族歴

臓器障害/心血管病 ○降圧目標

若年・中年者・糖尿病患者→ 130/85未満
高齢者             →収縮期血圧140〜160mmHg以下(年齢を考慮)、拡張期血圧90mmHg未満


○ライフスタイル(生活習慣)の改善について
軽い高血圧の場合、すぐに薬を使わず、生活改善で様子を見ることになります。 具体的には、以下の様な点に注意して頂きます。


○初診時の治療計画 :詳しくは、主治医の先生と良く相談して下さい。


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