23,視力とメガネについて
○ 視力とは
丸い輪の一部が欠けていてアルファベットのCの字の形(ランドルト環といいます)をした、視力検査表は皆さんお馴染みと思います。5m離れたところから裸眼視力とメガネを持っている人の場合は、所持眼鏡視力、そして必要ならば矯正視力を測ります。このうち、最も良いものがその人の「視力」になります。
日本人の成人の視力は平均1.2〜1.5で、自動車の免許の書き換えには両眼で0.7以上視力が必要です。
視力が良ければ、それで健康な目であるかというと、緑内障や糖尿病性の網膜症などでは病気がすすんでも割合と視力が良いことも多いので、一概に安心は出来ません。
ですが、視力が下がると日常生活に支障をきたしますので、学業や職業に影響が出ないようにメガネをかける必要が出てきます。
○ 近視と遠視のはなし
正常の目では、レンズの厚さを調整して目の奥の網膜にきちんとピントを合わすことが出来ます。遠くの物にピントが合いにくく近くだけ見える状態を近視といいます。逆に遠視では、遠くがよく見えると勘違いされることが多いようですが、それは違います。
ごく軽い遠視は視力が少し上がりますが、遠視が進むと遠くも近くも見えにくくなります。
特に、近くにピントを合わせるために目の調整をしている網様体を使いますので、非常に目が疲れやすくなります。
小学校低学年までは、割と遠視が多いのですが、その後20歳ぐらいまでに近視が進んできます。高校生の60%は近視であると言われます。
よく、メガネをかけると近視の度が速く進むなどと言われますが、それはまちがいです。20歳ぐらいになれば、進行は自然に止まります。ですから、学生さんは我慢をせずにメガネをかけた方が得です。視力が0.7以下になれば学業にも差し支える可能性があります。
また、中学前後では、近視の進行も速く、年に1回程度メガネを作り替えないと十分な視力を得られない事も良くあります。近視のメガネは遠くを見やすくするためですので、近視の度数によっては、近くを見るときはむしろメガネは不要です。野外や運動場で遊ぶとき、遠くがよく見えないのは危険なので、特別なスポーツをするとき以外などはかけていた方が良いでしょう。
遠視の場合は、視力が良くても疲れをなくし勉強の能率を上げるために近くを見るときもメガネをかけ続けていた方が良いようです。
○ 老眼のはなし
老眼は目の調節力の衰えによって、近くにピントが合わせにくくなる老化現象の一つです。ですから、近視でも遠視でも正視でも老眼になります。症状としては、近くが見えづらい、本を読むとき少し離すと見やすくなる、眼鏡を外した方が見やすい、という具合です。
小学生なら、手元10cmぐらいまで見えますが、45歳では40cmぐらい、60歳では2mぐらいになります。
本を読んだりするのは、普通30cmぐらいですから、そのあたりまでピントが合わせられなくなり40歳ぐらいから起こり始めて65歳ぐらいまで進んできます。遠近両用レンズなどもありますし、その人のライフスタイルに応じて、メガネを使い分ける様にすると良いようです。
老眼のメガネの度は5年に1回程度合わせ直すと不自由なく使える物を持つことが出来ます。既成の安いメガネで用を足すのも良いかも知れませんが、視力の低下はその他の目の病気、白内障・緑内障などでも起きますから、眼科を受診して他の病気が無いか診てもらい、自分に合った眼鏡を処方してもらうのが良いでしょう。