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 第19話 AVGの歴史を変えた不功の名作  −ジーザス−
あのポートピアやライーザを作ったエニックスがまたまた画期的なAVGを作り出した、それがこのジーザスである!
巧みに仕組まれた伏線、見事な演出のアニメーション、効果的なBGM、 これまで同社が手がけたゲームの良かったところをすべて集めた、まさに歴史にのこる作品です。
それでは、スカイラブ・ジーザスの旅に、ご案内しましょう!

☆解けないゲームはゲームじゃ無い!
これまでのAVGは、いわゆる「コマンド探し」的なゲームで、 入力する言葉を考え、その言葉を見つける事がゲームを解く上での主な目的となっていた、 そんななか、ジーザスは言葉の入力という方法をなくし、すべて固定コマンドの選択に 変更するという、驚くべき方法をとってきた。これは謎が難しければ、難しいほど 面白いと思われていた当時のAVGに、あえて反旗を翻すようなものであった、 これにより、不条理な謎で詰まることなく、誰にでもストーリーを楽しめる ゲームを作り出したのだ!
(もちろん、これでストーリーが駄目だとただのくそゲーである)

☆人物紹介も立派なゲーム!
普通、ゲームには主人公以外にも登場人物がいる、そう言った連中の紹介は マニュアルなどに細かく書かれているが、そんな設定は好きな人間以外、 読みはしないだろう(笑)、それにゲーム中で最初に無理に登場させても、 あまり印象には残らない、しかしこのゲームでは、主人公の武麻速雄がジーザスの クルーにICカードを届けると言う名目で、ひととうりの登場人物と最初に 会話させて印象づけるといった方法をとっている、これにより、各登場人物の 性格や、特徴などを見せてプレイヤーをよりゲームに引き込んで 行くことは間違いないであろう!
(こういった細かい演出が、ストーリーを盛り上げてくれるんだよね!)

☆新たな相棒「FOJY」
AVGをやっていると、新たな場面に行くと「コインロッカーがあります、どうしますか?」 などのメッセージがでる、しかし、ここで疑問に思うのは、いったい誰がその 状況説明をしてるのか?と言うことだ!、この不自然になりがちな状況の説明を ジーザスでは「FOJY」という人工知能搭載のコンピューターを相棒として 登場させ、その問題を解決しているのだ!、しかもこいつが結構おしゃべりで、 ある場所では、「操作する」というコマンドを実行すると、「操作令状はあるのかい?」 など、つっこみをいれてくる、なかなかのコンピューターである(笑)
(ポートピアの「ヤス」といい、エニックスもやってくれるな〜)

☆お遊びももりだくさん!
さて、コンピューター室にいるベリーニ(クルーの一人)にICカードを 届けに行くと面白いミニゲームがプレイできる、それは『スペース・マウス』 である、これは昔PC−8001用として雑誌I/Oに掲載されたゲームで、 上から墜ちてくる敵をさけながら、200階まで上れば1面クリアという 単純なゲーム、しかしこれがなかなか熱くて面白い!1982年くらいに 3000円で売られていたゲームがおまけで付いてるなんて、これはお得ですね〜
(やはりこれはプログラマーが知る人ぞ知る「芸夢狂人」だからできたお遊びであろう!)

☆ホラー物でのお約束?
ホラー物の小説などに登場する日記には、決まって作者が死ぬ直前 までの状況が事細かに書かれている、たとえば「..ヤツがいま、私の 目の前まで迫ってきた..もうだめだ..その真っ赤な目をした生き物が、 私に向かって恐ろしい爪を振り降ろそうとしている..」、てな感じである! ジーザスでも、ベリーニがモンスターに襲われる直前に こう書き残している「..今、入り口からゼリーのような物が進入してきた。 ヤツだ...!次第に何かの形をとってきている..」って、そんなこと細かく 書いてる暇があったら早く逃げるなりなんなりしろ!って言いたいですね(笑)
(まっ、ベリーニの場合、後からメッセージを見る人のために状況を 説明してるので、悪くはないのだが..それに、その後で戦ってるし..)

☆カーゾンよ、安らかに眠れ..
物語も後半、生き残っている4人(速雄、エリーヌ、カーゾン、ミラコフ)は 2人ずつの二手にわかれモンスターに反撃に出る、このとき誰と組むかによって 少しだけ話しが変わってくるのだが、ミコラフ&カーゾンが組むと、カーゾンが モンスターにやられてしまう、エリーヌ&カーゾンが組むと、カーゾンはエリーヌを かばってやられてしまう、じゃあ主人公と組むとどうなるかというと、このときは ミコラフ&エリーヌ組がモンスターに襲われるもののどちらも助かる、しかし、 このあともう一度メンバーを変えて探索になるのだ!つまり、どう選んでも、 カーゾンの死はさけられないって事ですね、お気のどく..(爆)
(まっ、メンバー組むのなら速雄&エリーヌ、ミコラフ&カーゾンで決まりですね、 やっぱ恋人と一緒の方がやる気が出るってもんです!)

☆最後の試験?
ついに生き残ったのは、速雄エリーヌと二人だけ、そしてモンスターとの 最終決戦..とこの最後の最後で、いままで起こった事柄からモンスターを 倒すための推理をしていくこととなる、この推理とは九つの問題で これに全問正解できないと、先には進めない!つまり、ストーリーも 気にせず、コマンドを適当に選んでプレイしていた連中は、 ここではまってしまうのだ!なんせ7×9×9×9×6×7×7×7×9の 94,517,766通りの組み合わせがあるんだから、さすがに 適当に選んでクリアするのは無理である、つまり何も考えないで ジーザスを遊んで来た人はクリアできないようになっているのである(笑)
(そもそも、ストーリーを楽しまないでジーザスを遊ぶ意味なんてないじゃん!)

☆俺の歌を聴け〜(笑)
このゲームでも重要な鍵となってくるBGM、これらはすべて あのドラクエシリーズで有名なすぎやまこういち氏が作曲されている、 (実は娯楽室に行くと「ドラクエ」の草原のテーマが流れてたりする) 何故BGMが重要な鍵なのかって?、じつはこのゲーム中に 何度も聞こえてくる一定のメロディーラインこそが、モンスターを ×××ために必要となってくるのだ!しかし、最後の最後にこんな 意外な謎解きが待ってるとは、驚きましたね、でもこれって音楽が 苦手な人にはつらい謎だったかも?...えっ?答えが未だにわからない? だから「かえるのうた」だってば!(爆)
(いちおう一つキーを押すごとにスペースを押せばヒントを教えてくれたりする)

☆あとがき
 宇宙船という閉ざされた空間で、謎の地球外生命体により、次々と クルーが殺されていく..これってエ○リアンのぱくりじゃん!(激爆)
 てな意見はほっといて、どうでしたか、ジーザスの旅は? まるで映画とも思えるストーリー展開、BGM、演出、 そしてゲームをとき終えた時にわき上がる、たとえようのないほどの感動! まさにこのゲームはAVGの名作でしょう、はっきり言って、 僕はエンディングの曲を聴いた時、マジで泣けました!
(これで泣けない人はジーザスをやる資格ありません(笑))
 ともかく、このゲームがこれ以降に発売されるすべてのAVGの 基準を変えてしまったと言っても、言い過ぎではないです! たぶん、他の会社の制作スタッフもこれを見て、「AVGには こんなことも出来るのか!」と思ったに違いありません、 まっ、僕の勝手な想像ですけど..(笑)、この「JESUS」と言う 作品の登場により、AVGは「コマンド探し」から「ストーリーを楽しむ」 ゲームへと変化していくのであった..
 ついでだが、この作品には2も出ている、僕はやってはいないのだが、 聞いた話によると、これもまた良い作品らしい!さすがに1を超えるほどでは なかったらしいが、遊んでないのが残念である(涙)

−DATA−
開発:エニックス<ENIX>
登場:1987年
種類:AVG
機種:PC-8801SR以降,X1,FM-77AV,MSX2
値段:ディスク版 7800円


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