から
                宮入 黎子

 ザリガニが
 すぽっと からをぬいだんだ
 赤い じょうぶな から
 着なれたやつ
 田んぼのどろの しみたのやつ

 今 
 やわらかい 白い体なんだ
 からをぬぐって
 どんな気持ちだろう

 ぬぎすぎるたびに
 大きくなる ザリガニ
 ぼくにも からがあったら
 バリバリ ぬぐ
 おとなになって どこへでも行く
 
 

 自分の読む早さで三回読めたらすわりなさい。全員起立
 
 

先生読みますから静かに聞いてください。
 
 

3名ほど指名して、読ませる。
 

着なれたやつ しみたやつやつを違う詩の中の言葉にすると何ですか。
 
 から

詩を読んで、頭に浮かんできた風景を一つ一つ言葉にして書きなさい。    
 
田んぼ 水槽 ドロ 稲 オタマジャクシ 草 雲 青空 太陽 少年 から。
 
大きい 小さい  たくさん 少ないのように反対の言葉になっているのを、詩の中では対比といいます。 

 第一連と第二連の中で対比になっている言葉を見つけましょう。
 
赤い 白い   じょうぶな やわらかい

対比に気をつけながら第一連と第二連を読んでみよう。
 
 
 

赤いじょうぶなから やわらかい白い体 どちらがきれいですか。詩の中からそれが分かる線を引きなさい。
 
田んぼのどろの しみたやつ

からを脱いだときのザリガニの気持ちを考えよう。
 

第一連と第三連で対比を見つけましょう。
 
すぽっと からをぬいんだんだ      バリバリ ぬぐ
 

対比に気をつけながら第一連と第三連を読んでみましょう。
 

 ぬごうとする気持ちが強いのは、どっちですか。理由も書きなさい。
 

ザリガニはどうしてからをぬぐのですか
 
大きくなるから。成長するから。

人間にはからがありません。しかし、詩の中で、ぼくにも、からがあったらバリバリぬぐ。とあります。書いた人は、どうなりたいのですか。
 
 

ザリガニは、からを脱ぐことによって大きくなることがわかります。
みんは、どんな時に、自分が大きくなった。成長したな。と思いますか?
 



 
身体測定。できないことができるようになったこと。難しい漢字がかけるようになったこと。計算が早くできるようになった。
 

自分は、どんなからをバリバリやぶりたいですか。 ノートに書いてみましょう。