トカゲ目
○ ニホンヤモリ
主な分布:県北部・県中部・県南部
主な生息環境:屋内
特徴:全身が白っぽく背中にはタワヤモリのような明確な縞模様は出ないことが多い。尻尾の付け根にW状の模様が出る。
コメント:主に民家や神社近くを中心に全県的に分布し数も多い。夜になると窓やコンクリートの壁などにひっついて餌である昆虫などを探している。家を守る縁起のよい生き物としてあがめられている。

背中から撮影。成体は背中に模様はなく白っぽい。

顔のアップ。瞳は縦長をしている。

長い指が4本ありその裏には弁がついており、それを引っ掛けることで壁をのぼることができる。
○ タワヤモリ
主な分布:県南部
主な生息環境:岩場・屋内
特徴:全体に灰色で縞模様が濃いことが多い。ニホンヤモリは小型の鱗の中に大型の鱗が混じるのに対し、鱗の大きさが均一なのが特徴。
コメント:主に県南部に分布するが、数は少ない。基本的に集落から離れた場所に生息しており、街中にはいない。夜はニホンヤモリ同様、コンクリートの壁などにひっついて餌の昆虫などを探している。「ひちぶ」とよばれ毒がありかまれると7日で腐って死ぬという迷信があるらしいが、実際には無毒でかまれても大して痛くない。

横から撮影。

背中から撮影。尻尾の付け根も縞模様でW状の斑は出ない。

岩の隙間に生みつけられた卵
○ ニホントカゲ
主な分布:県北部・県中部・県南部
主な生息環境:林地
特徴:成体は全体に大きな鱗に覆われており黄色っぽい。幼体は体が黒っぽく尻尾が青色。
コメント:隙間のある斜面や物の陰を中心に全県的に分布し数も多く、普通にみられる。晴れた日には、日当たりのよいところに出てきて体温を上げているらしい個体が観察される。動きがすばやく舌を出しながら移動して餌の昆虫を探す。カナヘビと違い金色の金属光沢をした鱗に覆われている。

背中から撮影。全体に黄色で光沢があり、鱗におおわれている。尻尾が復元中の個体。

顔のアップ。アリがはっててくすぐったそう。
○ ニホンカナヘビ
主な分布:県北部・県中部・県南部
主な生息環境:林地・草地
特徴:全体にうすい茶色で目と耳は小さい。トカゲと違い鱗に光沢がない。
コメント:主に日当たりのよい隙間のある斜面、草地や畦を中心に全県的に分布し数も多い。トカゲよりはのろく捕まえやすい。

背中から撮影。全体にうすい茶色で光沢なし。

顔のアップ1。

顔のアップ2。
○ タカチホヘビ
主な分布:県北部・県南部
主な生息環境:林地
特徴:成蛇は背中に赤みがあり中央に筋がある。腹部は黄色い。全体に真珠のような光沢がある。幼蛇は全体に黒っぽい。
コメント:急峻でガレ場の多い森林に生息するが半地中性のためか採集記録の少ないヘビ。ミミズを主に食べている。珍しい蛇といわれるが、探し方のコツがつかめれば割と探せる。鱗に真珠のような光沢があり非常に美しい。

顔のアップ。つぶらな瞳をしている。

背中は茶色地で一本の黒いラインがはしる。

幼蛇。全体に黒っぽく、腹も黒い。

幼蛇も背中に線があり、鱗に真珠のような光沢がある。
○ シマヘビ
主な分布:県北部・県中部・県南部
主な生息環境:林地・耕作地・河川
特徴:普通の型の個体は、全体にうすい茶色で4本縞模様がある。黒色型も知られておりヤマカガシやアオダイショウと間違えやすいが、ヤマカガシの黒い個体より鱗に光沢があり、アオダイショウはやや青緑がかっていることが多い。
コメント:カエルやら他のヘビやらなんでも食べるようで、水田や草むらだけでなく森林にも生息し全県的に分布するもっとも普通にみられるヘビ。俗称サカオとよばれよく噛み付くことで有名。

横から撮影。背中はうすい茶色地で4本の黒い線ある。

顔のアップ。悪そうな顔。性格も荒く、すぐ噛みつこうとする。

背中から撮影。黒色型。ヤマカガシの黒っぽいものと違い黒地に光沢がある。俗称カラスヘビ。

顔のアップ。冬眠から覚めたばかりで眠そう。
○ ジムグリ
主な分布:県北部・県中部・県南部
主な生息環境:林地
特徴:腹の市松模様が特徴。成蛇は背中が赤茶色で、幼蛇はけばけばしい赤地に黒い斑点が散在する。
コメント:森林を中心に主に県中部から北部に分布するが、半地中性のためあまり見ることのないヘビ。ネズミが主食らしい。春と秋は道路で日光浴をしているときに轢かれた個体をよくみかける。性格もおとなしくあまりかまれることはない。偶然出会うことが多く、しかもアオダイショウ、シマヘビ、ヤマカガシより明らかに数が少ないので、生きた個体の発見は意外と難しい。

背中から撮影。地は赤茶。

下面から撮影。腹の赤黒のチェック模様が特徴。

顔のアップ。顔は三角形に膨らんでおらず、スマートで地面にもぐるのに適している。

幼蛇は背中が赤地で黒い縞模様がある。たぶんもっと若いと赤がもっときついと思う。
○ アオダイショウ
主な分布:県北部・県中部・県南部
主な生息環境:林地・屋内
特徴:成蛇は背中が青緑色。幼蛇にははしご状の模様がある。
コメント:水田や草むらだけでなく森林にも生息し全県的に分布する普通にみられるヘビ。家屋の中にも生息し害獣であるネズミを食べてくれるお主様としてあがめられている。

背中から撮影。全体に青黒い。自分の背丈くらい全長があり、穴から引っ張り出すのに10分くらいかかった。

顔のアップ。目が黒く割りとかわいい顔をしている。

背中から撮影。上とは別個体。光線状態によっては黄色っぽく見える個体もいる。

幼蛇ははしご状に模様が見られ毒蛇のマムシに擬態しているといわれている。
○ シロマダラ
主な分布:県北部・県中部・県南部
主な生息環境:林地
特徴:薄いピンクの地に黒いしまが横にはしっている。
コメント:隙間の多い石垣や斜面を中心に全県的に分布するが、白黒の美しい模様にもかかわらず、夜行性のためあまり見ることのないヘビ。トカゲやカナヘビを主に食べているらしい。実際、ゲロを吐かせたらカナヘビの卵と腰の辺りが消化不良な状態ででてきたことがある。生息環境があれば、抜け殻もよく残っている。

背中から撮影。白地に黒い斑点が規則的に並びとても美しい模様をしている。

顔のアップ。見た目はかわいい顔だが、性格も荒く噛みつこうとする。顔が扁平で小さく隙間に入り込むのに適している。

下面から撮影。腹側は白地。
○ ヒバカリ
主な分布:県北部・県中部・県南部
主な生息環境:林地
特徴:全体に赤茶色で首に黄色い斑が一対ある。腹部は白っぽい。
コメント:森林を中心に主に県中部から北部に分布するが、シマヘビ、アオダイショウ、ヤマカガシと比べてあまり見ることのないヘビ。かまれたらその“日ばかり”というのが名前の由来らしいが、噛み付かれた人が本当にいるのかと疑うほど非常におとなしい蛇。

背中から撮影。背中の地の色は赤茶。

顔のアップ。首の後ろの白い筋が特徴。腹面は薄い黄色地。
○ ヤマカガシ
主な分布:県北部・県中部・県南部
主な生息環境:林地・河川・湿地
特徴:一般的なタイプでは背中が黒地で赤やら白やらのチェック模様があり、喉以下は黄色が強い。模様の目立たない黒っぽいタイプや青っぽいタイプのものもいる。
コメント:主にカエルが好きで水田や草むらだけでなく森林にも生息し全県的に分布する。普通にみられる毒ヘビ。毒蛇だが、毒牙は奥のほうにあるらしいのでよほど深くかまれない限り危険は少ないらしい。しかし、毒性は強く血清もないので触らないほうがよい。また、首のうしろにもディユベルノア腺という毒腺があるらしくそれが目に入ると危ないらしいが、一度も自分はかけられた経験はない。しかし、触らないほうが無難。個体により色彩変異が大きいように感じる。

背中の地が汚い緑色をした典型的な個体。腹の地は黄色でうろこに沿ってぼやけた黒い縁取りがある。

幼蛇普通タイプ。ヒバカリと同じく首に白い筋があるが、胴体の模様が全く違う。

幼蛇青色タイプ。おそらく、青色っぽい成蛇になると思われる。
○ ニホンマムシ
主な分布:県北部・県中部・県南部
主な生息環境:山林・湿地
特徴:全体に茶色で目と耳は小さい。銭型模様が特徴。
コメント:水田や草むらだけでなく森林にも生息し全県的に分布する。銭型模様で有名な毒ヘビ。俗称ハミ。踏んだり捕まえようとしない限り、自分から噛み付いてくることはないが、触らないほうが無難。マムシだけクサリヘビ科で他のナミヘビ科の蛇とは這い方が違うらしい。夜に活動するらしくたまにみかける。

上から撮影。銭型模様。他のヘビに比べて胴が扁平で尻尾の先細りが著しい。

小さい個体であったが、本当に生まれたての幼蛇は尻尾が黄色い。