アトピー性皮膚炎の患者さんへの外用指導<看護師担当>

目的
 アトピー性皮膚炎を良い状態に保っていくには、毎日のスキンケアが大切になります。そこで、実際に薬をつける患者さんに軟膏の塗り方、毎日のスキンケアの方法を正しく理解していただくために、実際に薬をつけたり、日常生活の注意する点などをお話して、少しでも良い状態が保てるようアドバイスを行っています。

内容

1.診察後に個別に看護師がお話します。(5〜10分程度)

2.お話をしながら、実際に薬をつけたり、日常生活で問題点があればアドバイスを行います。特に注意していただきたいことは、以下のように紙に書いてお渡ししています。
              アトピー性皮膚炎の
            治療を受ける患者さんへ

アトピー性皮膚炎の人の皮膚は、水分を保持する機能が少ないため乾燥し、外界からの刺激を受けやすく、日頃より皮膚を一層保護していく必要があります。ですから、正しい軟膏の塗り方、毎日のスキンケアの方法を正しく理解し、根気よく治療を続けていくことが大切です。

1・軟膏のぬり方
 @医師の指示通り、軟膏の種類、塗る部位、回数をまちがえずに正しく塗りましょう。
 A薬を塗る際は、汗や汚れを洗い流し、体が完全に乾かないしっとりしたうちに塗ることが大切です。
 B軟膏は少量を指先や手のひらにとり、表面にべったり残らない程度に薄く塗りましょう。
 C薬を自分の判断で中止しないでください。症状が変化した場合は早めに診察を受けてください。
2・毎日のスキンケア
<清潔・入浴>
  ・汚れ、汗、古い軟膏を洗い流すため、一日一回入浴してください。
  ・高温の湯への長時間の入浴はさけましょう。
  ・石鹸、シャンプーは特に制限はありませんが、症状の強い人は低刺激のものを選びましょう。
  ・体は手のひら、又はガーゼなどでやさしく洗いましょう。
  ・入浴剤を使用するのであれば、保温でなく保湿効果のあるものを選びましょう。
<寝具・衣類>
  ・肌着は木綿で肌触りの良いものを選びましょう。
  ・毛布は直接肌に触れないように木綿のカバーをつけましょう。
    *ガーゼカバーでは役目を果たせません。
<その他>
  ・爪は短く切りましょう。
  ・家のほこり、ダニは悪化のもとです。掃除は念入りに、カーペットには気をつけましょう。
  ・冷暖房を利用して快適な室温にしましょう。しかし、乾燥に注意し適度の室温を保ちましょう
  ・食事に関しては明らかに症状が悪化する場合を除いては特に制限する必要はありません。気になるようなら一度検査をうけてみては?


<<あなたの注意点>>































                            

 3.実際に家で患者さんに軟膏を塗ってもらい、問題点・疑問点があれば再度そのことについてお話しします。

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