ライト自邸
 アメリカの巨匠


 シカゴの街は高層ビルが多く、東京のような感じです。建物はスクラップ&ビルド、アメリカは建築的にも日本のお手本かもしれません。シカゴにはフランク・ロイド・ライトの建物が多くあるので、その一部をご紹介しましょう。
 ロビー邸は軒が深く、水平性が強調されています。外壁のタイルの張り方は縦目地をなくし、横目地だけであり、このあたりからも水平性を感じました。また、床の間のような空間、可動間仕切りで仕切るこどなどからは、日本的な面が感じられました。ライト自邸では、天井の低い空間から高い空間へ導いており、空間の広がりを感じました。どうも、これはライトの手法のようです。ユニティ・テンプルでも、天井の低いホールから高い教会へ導いています。その天井は一面がステンドグラスであり、きれいな光が入ってきます。写真ではわかりませんでしたが、ライトも光の使い方が上手ですね。
 ジョンソン・ワックス本社、この場所へたどり着くのは大変でした。ぼくは根気強いとこが、長所のようです。アプローチは天井が低く、ホールへ入ると3層吹き抜けになっています。柱と柱の間の天井はガラス管を組み合わせた天井であり、そこから光が入ってきます。柱は変な形をしているのですが、意外に細く、逆にリズミカルな明るい空間でした。
(アクセス)
ロビー邸
 MetroのUniversity Park線の57th St.駅で下車、徒歩で58th Streetへ。駅を降りてからは、人に場所を尋ねました。
オークパーク
 MetroのWest Line線のOak Park駅で下車。オークパーク内にライト自邸、ユニティ・テンプル他、ライトの建物が多く点在します。
ジョンソン・ワックス本社
 アムトラックでChicago駅からSturevant駅へ行きました。無人駅なので、帰りは電車の中で切符を買います。駅からジョンソン・ワックス本社までは、バスで行けるらしい?自分の場合、近くの郵便局で行く道順しか聞けませんでした。タクシーは呼んでもらえず、バスもわかりませんでした。語学力さえあれば・・・。無謀(バカ)ですが、2時間歩きました。帰りは、ジョンソン・ワックス本社でタクシーを呼んでもらいました。ガイドツアーは予約なしでも参加できましたが、会社の説明などが多く、物足りませんでした。
参考資料:「CASA 誰にでもわかる20世紀建築の3大巨匠」


 福祉のまちづくり


 アメリカにはADA法という法律があります。障がい者の社会参加への規定があるため、街のいたるところに車椅子マークの駐車スペース、玄関の段差改修などが見受けられます。駅にはエレベーター、スロープが当然のようにあり、コンビニにまで車椅子駐車場、スロープがあります。ハード整備を強制化しており、日本のお願い条例とは違います。ただ、北欧のような心の優しさは・・・?日本はアメリカの表面だけを追いかけているのでしょうか?
ライト自邸
ユニティ・テンプル
ユニティ・テンプル
スケッチしました
トップライトのデザイン
ジョンソン・ワックス本社
ジョンソン・ワックス本社
建築旅行記メニュー