ロアアームOH
〜ボールジョイントOH&ブッシュ交換〜


                                    2005,5,1
                                    101,400qあたり


今月の車検を迎えて、ロアアームボールジョイント部分のブッシュの割れ目を
交換する作業をしました。
 尚、今回も師匠T氏のご協力のもと、某工場のピットを使用しての作業となりました。
 いつも感じることですが、家の庭先とはまったくちがった作業性のよさを感じます。

 さて最初は、ブッシュの交換だけして、とりあえず車検をパスさせようと思っていました。
ところが、ことは重大事になりました。
 リフトアップしてジョイントのガタをみると、左側のガタがひどく、ステアリングをいっぱい近く切って
手で揺するとガクガクとジョイント部分から異音が発生して実際に揺れています・・・・。

師匠曰く「分解してみようかあ〜。」
私    「うっうん〜〜。」(冷や汗:不安いっぱいです)


部品について
  シルベロッサーUSAさんのお店「T2AutoParts」さんにお世話になりました。
  ○ ロアアームOHキット      ($116.5)
  ○ ロアアーム 前後ブッシュ   ($239.88)

 メールでのやりとりで、OHキットについても何店か問い合わせて頂き、納得のいく部品購入ができました。
同じ部品でもいろいろあって、もっともいいと思われるものを選んで、梱包もやりなおして送料も安くしての発送、
また取り付け方法についても教えてくださったりとまさに「かゆいところに手の届く」対応でした。
 今後ともどうぞよろしくお願いします。

 ちなみに
  PCで純正部品を頼むと、OHキットは存在せず、単体でのブッシュ交換もできないようです。
  どうもアッセン交換らしいです。DIYなどせず、確実に修理をすることを希望される方は、絶対に
  PCさんがお勧めです。
   ちなみに、2005年3月の時点でアーム1本 12万だそうです。左右で24万、それに工賃となると
  30万コース??でしょうね。

   でも私のように、弄るのも好きで金銭的に苦しいものは、この海外通販でより安く部品を取り寄せて
  DIYするしかないです。まあDIY、私は全然苦にならず、ここに悦びを感じる変わった人間ですが(苦笑)。

 それでは作業へ


1,ボールジョイントブッシュ交換
(1)ばらし

左側ロアアームのボールジョイントブッシュです。
しっかり裂けて、真っ二つになっています。

中を覗いてみると、泥がいっぱい詰まっています。
これを揺すると、ガタガタと動きます。

 もうこの状態を見ると、OHしかありません。







ロアアームを取り出すのは、簡単でした。
ボルト類をゆるめるだけで外れます。
以前やったミニの場合は、ボールジョイントリムーバーが
いりましたが、必要無しです。

裏側に向けて、ジョイント部分のエポキシ剤で固められた部分を
ドライバーなどで剥がしていきます。

中を開いてわかったことですが、
ボール部分を上下ブッシュで囲まれていて、下のブッシュに
スプリングがかかっています。その下側を
金属プレートで蓋をして、その蓋をワッシャーリングで
止めています(わかりますか、この説明??)

もっとも困難だったこと〜これは必見です!!〜
  上の写真でおわかりのように、ワッシャーリングを外すのに非常に時間がかかりました。
  ワッシャーリングの切れた部分をこじって、外そうとするのですが、うまくいきません。

そこで、プレスを使ってすこし
金属プレートを押し下げてやります。

 すると中に入っているスプリングがワッシャーリングリングを押す力がなくなって、リングがフリーになります。

 細いピンを使って、こじってやると
めでたく外れました(ほっとしました)。


これから作業される方には、ぜひ
このやり方をお勧めします。

左側には時間がかかりましたが、
右側は、この方法がわかったんで、
5分もせず外れました。



 これがワッシャーリングです!!



   
ボールジョイント部分から取り出した劣化部品達です。
左写真左端にあるブッシュ(ボールの上についているもの)は、真っ二つに割れています。
スプリングは、泥とグリスで汚れています。

右の写真のボール部分も泥とグリスできちゃねええです。
このボール部分は、再使用します。これが逝かれていると、OH不可能です。

他の部品は、すべてキットにあります。



(2)組み付け
 
左写真 赤のウレタンブッシュです。これはいい感じです。強そうです(笑)。
左写真 組み付けたところです。この写真のアームは、裏側に向けています。

      ボール部分のブッシュ → ボール部分 → シールリング → ボール下のブッシュ
      → スプリング → 金属プレート → ワッシャーリング → グリスニップル  

      の順に組み付けていきます。
      最後のワッシャーリングが若干はいりにくいですがなんとかがんばれば(笑)なんとかなります。

      純正では、グリスニップルはありません。
      このキットには、さすがアメリカらしく、グリスニップルがついていてグリスを定期的に
     注入できるようになっています。

      最後に、左写真の上部グリスニップルの周りにエポキシ剤を注入して固めて完成です。


2,ロアアームブッシュ 前後 交換

 
後ろ側のブッシュです。
金属フレームの中にブッシュがあります。
付いていたブッシュと新品とは少し形状が違いました。    

対策部品なのでしょう。


見えにくいですが、ナイロン袋に入っているのが
前側のブッシュです。これも金属のフレームの中に
ブッシュが入っているものです。



前側のブッシュを取り外したところです。
この部分は、2個のブッシュが「合わせ」で装着されています。
外し方は、ブッシュの金属フレームの耳の部分をたがねで
叩いて、外します。

アルミのアームを傷つけないようにガンガンと叩いていく内に、少しずつ外れていきます。







新品ブッシュを左右とも、万力にはさんで、ぐい〜〜と。
きれいに入っていきます。












OH完了です!!
これを左右、装着です。

エポキシ剤が乾いたら・・・。
これがなかなか乾かない(;汗)








左側ロアアーム装着の写真です。
赤色のウレタンブッシュがいい感じ
でしょ・・・。
(でも、ホントにクルマの下に
 潜らないと見えない<苦笑>)

グリスニップルが下のあるのが
見えますね。
実際グリスアップをすることは、あるのかどうか・・・。
何qか走行後に考えます。








この後、サイドスリップ調整をして,作業完了です!!!

付録
 ミッションオイルの交換  101,400q
 全く汚れ無し。きれいなものです。
 交換したのは、いつものHCで買った
 カストロールのMTF80Wー90です。

 いちおうリッター缶を3缶買いました。
 2.5??ほど入りました・・・。
 残りはもったいないけど捨てました・・・。








 ブレーキフルード交換  101,400q  
               DOT3


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