−slisht fever−
―――聞こえてしまった。
「――惚れた弱みだよなぁ」
穏やかな顔での呟き。
恐らく隼人自身は自分がその言葉を口にしたことに気付いていない。
当然アル自身、隼人に特別意識されている自覚があった。
身体だけではない繋がり。
求められただけで応えられるほど自分も飢えているわけではない。
どちらかと言えば淡泊な方だと思っている。
だから――耳まで真っ赤になったことに、アル自身が驚いた。
「お・・・おい。どうし――」
「何でもないっ!!」
頬に触れられた手を反射的に対応してしまい、一度距離を取ってから
さらに、自分の出した声の大きさに余計に慌ててしまう。
そんなアルを見て、逆に隼人は軽く溜息をつきつつアルの手を引いた。
「わかんねぇガキだなぁ・・・」
落ち着きを失ったアルを、隼人は腕の中におさめる。
――近づく 体温――
完全に抱き込まれて、聞こえる心音が少し早いことに気付いて顔を
上げれば、バツの悪そうな表情の隼人が目に映る。
「・・・・なんだよ」
まじまじと見ていたら、文句と一緒に髪に口付けられた。
繰り返される口づけ。
――嫌いじゃない・・・コイツのこういうところは・・・・。
口の中で呟いて、浅く深呼吸。
身体の力を抜いて隼人に身を預けるように動けば、隼人も察して
お互いの位置をずらす。
・・・・続くキスは瞼に降りてきた。
角度を変えつつ貪るようなキス。
隼人とのキスはいつだって頭の奥が痺れるような感覚をアルにもたらす。
「・・・んぅ・・・・っ」
舌を強く吸われて息苦しさにくぐもった声が漏れた。
腰の辺りに生まれる鈍い快感。
熱に潤んだ瞳を向けて縋れば、隼人の体温をより近く感じた。
力のない身体を清めて、着衣を整えてやる。
胸元に残る情事の後に、燻る熱が再燃しそうな感覚を憶えて、
早々に布団を掛けて意識を逸らした。
微かな寝息をたてるアルの表情は闇に沈んだまま読むことは出来ない。
乱れた髪を手櫛でときつつ溜息を一つ。
「また流されちまった・・・・」
そういう行為の後、気を失ったように眠るのがアルの癖のような
ものだと知ったのは、つい先日のこと。
それ以来、あまりアルに負担を掛けないように気をつけてはいたのだが・・・。
――気を付けるつもりだったのにな・・・。
アルの瞳に激情を煽られた。
あの熱っぽい瞳に縋られて、平常心でいられる自信がない。
自己嫌悪に流されて、アルを起こさぬように布団に潜り込む。
数分後、そろった二人の寝息が闇に紛れて溶けていった。
【END】
以前upした“ONE'S EYES”の続き・・・・?になります。
ゲフフン!(吐血)何?!何てゆーの??
ゴメン・・・・!私最中書けませんでした(懺悔)
これぞ書き逃げ!!
お目汚し失礼しました〜〜!
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