自我境界の・・・・・



暗澹とした空はどんよりと垂れ込め、薄汚れた壁が空間を断ち切る。
血に濡れた床を呆然とあげたがら上げた悲鳴はきっと僕らの産声だった違いない。

「ジェフ・・・」
遠くの空の下、ボロボロに半壊しているであろう藍空市を思う。
いや、その中の学校の体育館を。
フラッシュバックする床の水溜まりと、ゆっくりと倒れていく弟。
まったく同じ顔の。
僕らがオリジナル一同を強襲したあの一件から、すでにかなりの時間が経っている。
時折頭を過ぎるのは、彼が本当に死んでしまったのか、ということと、本当に
殺されたのがジェフであったかということ。
ようするに、ボクハダレナンダ?

本当に僕がアル・ボーエンなんだろうか?
アイディンティティーの確立はしていた。そう、確かに。
僕らは自立していた。
だけど。
お互いから離れて生きていけるかどうかなんて考えてもみなかった。
ずっと一緒だと思っていたのに。

強制的に引き剥がされた心が繰り返し悲鳴を上げる。
だから分からなくなる。
不安で、心が揺らぐ。
自分の自信はジェフを守るためだけに強化されたものだ。
2人だけで立てると、そう周囲に認めさせるために。
けれど今はそれが壁になっていて周囲に打ち解けられない。
頭では理解しているものの、態度が緩和しない。

例えるならベルリンの壁だ。
なのに。
その壁に穴を空けそうな男が居る。
きっと馬鹿なのだけど。見るからに直情型だけど。
アイツは僕を『アル』と呼ぶ。
いや、どうだろう。
結構『おい』とか『クソガキ』とか不本意極まりない呼び方をされている。
けれどアイツは僕を『アル=ボーエン』と認識している。
だからちょっと安心する。
僕はアル=ボーエンだと。


僕は一人生き残って、苦しさを抱えて生きている。
ジェフはきっと、一人では生きていけない。
身体も心も離れていても、魂は互いに引き寄せられる。
だからきっと、あの瞬間上げた声は僕らの産声。


あの一件で、僕らは産まれ直したんだ。





《完劇》



うーわー(死)
くらっ(==;)
スミマセン。何だか超ブルゥ入ってまして。
もっとステッキーなものが書きたいです。希望です。
あぁ文才が足りない(ブルブル)




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