−ONE'S EYES−


 最近酷く視線が気になる。
 アイツが何処を見ているのか―――
 何に意識を向けているのか―――

 そんな他愛もないことが酷く気にかかって・・・・思わず手が出る。

「うるせぇ!」
 ポカリ。
「・・・っー・・・・っ!何をする、このバカ!!」
 軽く殴ったつもりだったのに、上目遣いで睨まれる。
 赤い前髪の間からのぞく双眸。
 意志の強い瞳。
 この目が好きだ。
 決して嫌われているわけではない、と確信が持てる。

 ちょっと前までは『敵』だった。
 出会いは最悪。
 ギリギリの命のやり取りと、バランスゲーム。
 だからこそ惹かれたのかもしれないけれど――

 大事なものを失う辛さ
 敵を討ちたいと望む心
 同じものを見ている気がした。
 だから守ったのか?と聞かれるとそれが理由ではない。

 瞳の底の光――
 酷く冷めた、世界を見つめる瞳の底に、隠しきれない探求心。
 それは子供故なのか、エグリゴリという組織に組み込まれ、
科学者として動いてきたせいなのか。
 時折酷く何かを渇望しているような表情を浮かべる。
 ・・・・俺は、それが悔しい。

「・・・・何か言いたいことがあるのか?」
 幾分不機嫌な声がかかる。
「用もないのに眺めるなよ。気持ち悪い」
 ぼーっと目で動きを追っていたことが、気になっていたらしい。
「別に用があった訳じゃねぇよ。ただ・・・・」
「ただ?」
 中途半端に切った言葉を、訝しげにオウム返ししてくる。
 とは言え『お前のことを考えてたんだよ』と言うのも、それはそれで
悔しい気がする。
 だから―――人の悪い笑みを浮かべて
「ただのイヤガラセ」
 そう言ってみた。
 一瞬の沈黙。
「・・・・バカじゃないのか?」
 呆れだけではない、読み取れる微かな微笑。
 皮肉った、人を嘲る嘲笑以外の表情が増えてきた。
 それでもまだ少しぎこちなくはあるけど、自分にだけ向けられる視線と・・・・微笑み。
 最近ようやく見せるようになったその表情に見とれかけて、
改めて隼人は自覚する。

 ―――惚れた弱みだよなぁ・・・・。
  

【Fin】


リクエストの『アルにめろめろな隼人』に何処まで応えられている事やら(吐血)
・・・・こんなカンジですかねぇ?もぅ!隼人ったら独占欲の人!!(自爆)
みのりさん!こんなヘタレ文章ですが、貰って下さい!返却不可です(滝汗)
1111HITアリガトウ御座いました!!(>▽<)v

←BACK