| 『俺色に染まれ!!』 |
「チーフ!」 はにかむように笑う顔。 オーバーリアクションに目を引かれる。 駆け寄ってくる小柄な後輩。 腕を広げれば飛び込んでくる。 ちょっと高めの体温が心地良い。 「チーフ・・・・僕もアナタのこと大好きですよ・・・・」 耳まで真っ赤にして蚊の鳴くような声で伝えられるコトバ。 それは自分が・・・・・ ―――――――目が覚めた。 夢の残滓がこびりつく耳。 そして視界。 夢の最後の部分を反芻する。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ふむ」 とりあえず『納得』と書かれた鉄扇3号を常のように広げてみた。 夢に学校の誰かが出てくるなど、今までほとんど無かった青春に突然降りかかった この事態に、彼とはとても驚いていた。 とてもそうは見えないが。 出てきてもせいぜい、風来坊、乙女あたりで、後は家族・・・・主にすずなだけだ。 それがここ1週間ほど毎晩のようにある人物が登場している。 1年花組 踝 炉暖 クラブ・マングースの後輩。 そう。ただの後輩だったつもりだったのだが。 ここ3日間ほどで急激に認識が変わってきている気がする。 夢に洗脳されたか。 正しく夢は潜在意識の表れだという。 俗説では起き掛けの夢は正夢だとも。 「・・・・・・・惚れたか?」 身支度を整えつつ、首を捻る。 この俺が? 誰かに惚れる?? ・・・・・・これはまた意外な青春の一ページだな・・・・。 生来の整った顔立ちで老若男女を問わずモテるのは十二分に知っていた。 むしろ青春はそれを有効利用していた方だ。 当然の権利だろう。 顔が美しいのは特技のようなものだ。 しかも青春は頭も良い。 どちらかと言えば奸計にしか使っていないようだが、成績は常に上の上。 いわゆる学年トップというヤツだ。 その上運動能力も高い。 実家が暗殺拳の道場であることを差し引いてもかなりの猛者である。 流石に風来坊の鼻を折ったのはどうかと思うが・・・。 その青春が。 今まで周囲の、しかもごく一部の人間以外に目を向けることなど無かった蕪木青春が。 事も在ろうか男に!! 確かに男にしては小柄だし、そこいらの女よりは肌理細かな白い肌をしている。 しかし相手は男だ。 その上、トラブルメーカーと名高い青春だが、炉暖がマングースに入ってから更に トラブルが増えた気がする。 これはある意味偉業じゃないのか? 誰も気付いてないのかも知れないが。 それとも誰も気付いてないのか? 自問自答しつつゴーグルを付ける。 トレードマークのそれは、すずながサングラスを付けることを要求された頃から付けている。 そんなもので俺の価値は変わらない、というのが彼の持論だ。 むしろ変なファンが増えたような雰囲気だが。 沈み込んだ思考を引き上げるような音が廊下に響く。 すずなか。 「おはよう、お兄ちゃま!朝ご飯だよ」 「あぁ、おはよう。今行く」 思案の結果、到った思考に自嘲しつつも挨拶を返すことだけは忘れない。 大事な妹。 そういえば炉暖とも気が合いそうだ。 アイツのことだからどうせすずなに振り回されるだろうけど。 「困ったな・・・・・重症か」 「?何が??」 無意識に呟いた言葉にすずなが反応を示す。 大したことじゃないと首を振り、居間を目指す。 あぁ。大したことじゃない。 学校へ行く楽しみが一つ増えただけだ――― 鳥の鳴く清々しい朝に、青春とニヤリ笑いだけが浮いていた。 続く・・・・といいなぁ(希望) |
・・・・・みのりさんゴメンちゃい!!(゜□゜|||) 青炉とは名ばかりで炉暖全然出てきやがりません。 チクショウしくった!!(爆) 『蕪木青春・恋心自覚編』とでも名付けましょう!(←ヤメロ) ヘタレな正月の挨拶で申し訳ないです〜〜!!>>>>>>>(ノ;□;)ノ □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ うわー、懐かしい。 これは去る 2000/12/31 脱稿のノルクラ初ssでして、某みのり先生にのみ 『ハマリました!(笑)』との報告用のモノだったのですが、 いい加減お蔵入りしちゃってたので原稿をそのまま復活させてみました。 いやー。懐かしすぎて今更って感じが・・・・・(−□−;)ゞ それにしてもミキオイトゥー大先生の新連載『グラナダ』良いッスよね・・・(☆▽☆)キュピーン☆ ちょっとトキメキ〜(腐) |
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