甘い声、甘き空気、とはよく聞くが 突き詰めれば何でも甘くはなるのだ。 触れる手の柔らかさも、視線ですら 甘く変わる。 自らがこうも変わるなど、想像したことも無かったのだけど。 伸ばす指先に触れる、銀の毛並みを梳る。 湯上りの肌はしっとりと熱を帯びているのが分かるが、対して指先に絡む髪はタオルでは拭き取り切れなかった水分を含んでやや重く ひんやりとした感触を残す。 こうやって触れるようになったのは 何が切欠だったか。 確か最初の頃は、せいぜい後ろ髪を引っ張る程度だったと記憶しているのだけれど。 されるがままにうつらうつらとし始める形の良い頭を見るともなしに眺める。 人の世には珍しく、魔界ですらも希少だというこの存在を、強く意識し始めたのは 何時からだったか。 手を伸ばし、引き寄せ、無理な体勢を押して口付ける。 「……何がしてぇんだよ、テメーは……」 触れるだけの其れに軽く眉を寄せて、非難するような口振りは 乞うている訳でもないのに急かされている気分になる。 勝手なものだと自嘲はするが、悪くない思い付きに口角を上げれば 反射的に掌中の身体が身を竦めたのが分かった。 「何がしたいんだと思う?」 「……知るか、クソボケ」 拗ねる様な仕草すら、愛おしい。 あぁ。 こんな、目の眩む様な感情など知ることになろうとは――― |
愛しくってしょうがない
久々に更新です、って言うかこれ誰だ……? しみじみ自分でも思うわけですが、アレデスヨ!ほら!! イチャイチャさせたかったんだっ.。.:*・゜.。.:*・゜☆ 『リライト』様にてお借りしているお題です。 |
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