Vt.に寄せて




 早朝にノラから声を掛けてくるのは珍しいのだが、今日は更に珍しいことに何かを手にして一磨へと近寄って来た。
 寒い中を嫌そうに首を竦めて歩く姿は 犬には似つかわしくないと一磨は思うのだが、季節を碌に知らない程の箱入りで育ったノラに耐久性を要求するのは酷というものだろう。

「おい。魔王からてめーにだってよ」

 ほら、とノラから差し出されたのは艶のある黒でラッピングされた箱。
 何事かと思う一磨の手に載せられたのは、今日この日の為に用意されたと分かるその箱は 一磨に軽い溜息を生じさせた。
「理解不能物体は、妙に人間界の行事にマメだな・・・・・。特に俗っぽいものに」
 確か去年も送って来ていただろう、という一磨にノラは興味が無さそうに欠伸で返す。
 そのまま ぐいーっと伸ばされる背筋は、ジャケットに覆われてはいるものの 線の細さまで覆い隠すことは出来ないらしく、妙に一磨の視線を惹き付けた。

「貴様からは無いのか?」
「有る訳ねーだろ!!」
 昨年散々な目に会ったのは、今朝魔王から届いたマカイ便によってまざまざと思い出されている。
 同時に、バレンタインがどういうモノかも知ったのだ。
 今、ノラの目の前に居る この男から。
 だから断固として渡す気は無い!渡す理由も無い!と全面拒絶するノラに一磨の視線が刺さる。
 最初の一言以外には何の催促も無い。
 しかし言葉ではない何かが、確かに背に刺さる……もとい、抉るような痛みは受ける。
 催促のような、恨みがましいような。

「だから……やらねーって言ってんだろ!?」
「何も言っていないが?」
 振り払うように吐き出した言葉に、一磨はいつもと代わらぬ様子で返してくる。
 だが、その視線は相変わらずノラを鋭く見据えているのだ。
「視線が痛ぇっ!」
 前を向いても背を向けても刺さるのが変わらないというのが一磨らしい。
「自意識過剰だな」
 しかし当の一磨は自らの視線が鋭くなっているのを自覚しているのかいないのか、そんなノラの様子を鼻で笑うのだ。
「……ッのっ!どーせ学校で貰って来るんだろーが、山程!!」
 せせら笑う様な素振りは、ノラを一番刺激すると一磨も知っている。
 予想違わずキレ掛けて、それでも何とか言葉を呑んだノラが返した言葉に 一磨の口角が上がった。
「ふん。嫉妬か?」
「し…っ!?するか バカ!」
「そう言えば貴様も貰っていたな……」
 確かに、一磨は去年も例年に違わず豊作だった。
 外見に反して甘い物を好む一磨にはさして苦ではないのだが、ノラの方はというと何やら大量に舞い込んできたチョコレートに何が起こったのか見当も付かない様子で目を白黒させていたのだが。
 先程までの会話など既に記憶の彼方、という様子で喋り出すノラ。
「おぅ。美味かったなー、あんまり甘くねーのもあって助かったぜ」
 誰がリークしたのか、ノラが甘いものがあまり得意ではないらしいという事で チョコだけではなくクッキーやら何やら妙に腹の足しになるものが多かったらしい。
 それも当然のことだろう。
 普段から注目の的である生徒会長に引きずり回されているのは、校内では既に周知の事実で。
 その上 容姿が一際異彩を放っているのだから 年頃の女子の目を惹かない訳は無く、下手な在校生よりも遥かに多くの戦利品を得て居たようだった。

「今年はせいぜい上手く逃げ回るんだな」
「前は油断してただけだ!!」
 殺到する女子に圧倒されて逃げれなくなった事のある記憶は、苦々しいものとしてノラの中に残っている。
 そして其処から救い出したのが一磨だということも。
 誰に躾られたのか 押し寄せる女子生徒に手を上げるのを躊躇うノラに、更に熱を上げた生徒も多かったらしい。

 そうこうする内に、人の気配が増え出した校内に ノラの意識が反応した。
「げっ!」
 渡す物だけは渡したのだから、と屋上という安全圏に逃げ込むノラの背に 再び痛いほどの視線が突き刺さったのは言うまでも無い。



 放課後になっても、校内の熱気は収まることを知らないように蟠っているらしい。
 少数目標に絞られる熱気は、急速に移動しつつある一点にも お約束のように着いて回っているようだったが。

「ぶ、はーっ!」
 バタン、と引き戸を閉めて肩で息をする。
 バタバタと生徒会室に走り込んだノラを迎えたのは、紙袋を幾つも手にした比良坂だった。
「ハイ、これノラくんのね。大丈夫?」
 校内において、ノラが最も忌避し同時に最も安全圏と認識しているのは 此処、生徒会室だ。
 如何に燃える恋に心を焦がしたとしても、生徒では恐ろしくて真狩生徒会長の支配領域へ手を出せないらしい。
「ん、あぁ」
 何時もは誰も立ち入ることの無い屋上で、ノラは空を眺めて時間を潰す事も多いのだが 今日はそんな安らぎさえも奪われたらしい。
 屋上にも、宿直室にも、挙句は保健室にまで。
 誰かが情報を流しているのではないかと疑いたくなるほど、ノラの行く先々に待ち構える人影があるのだ。
 決して命の危険を感じる訳ではないのだが、大人数で押し掛けられれば恐怖だし、特に単身で手渡しに来られた時の張り詰めた空気がノラは酷く苦手だった。
 両手で抱えていた戦利品を、比良坂から受け取った紙袋に無造作に落とし込む。
 綺麗に整理すれば一袋にギリギリ収まりそうだったが、ノラの入れ方では完全にあふれてしまっている。
 流石に、入れ直す気力も喪失していたのだが。

「あ。後これもノラくん宛ね?クラスの子とかから預かってきたから!」
「なん・・・・・!?」
 追い討ちを掛けるように比良坂から大き目の紙袋が手渡された。
 去年を遥かに上回る量に、ノラの髪が驚きに逆立つ。
 校内に住み着いてる割には席も下駄箱の無いノラなので、直接捕まえられないのならば と少しでも接点のある比良坂に言伝を頼む者がかなり居た様だ。
 一つ一つなら可愛らしいであろうラッピングも、これだけ積まれればちょっとした嫌がらせかもしれない。
 空腹は満たせるが、かといってあの妙な熱気には耐えられそうも無く ノラは心底疲れたように机に突っ伏した。

「そう言えば。ノラくん会長にあげないの?」
 本命チョコばっかりだねー、という比良坂の言葉には今一ピンと来ないのか顔を上げようとしなかったノラが ガバッと身を起こした。
「だから!何でオレが!?」
「そうなの?きっと喜ぶと思うのに〜」
 残念そうな比良坂に、ノラの反論もぐっと詰まった。
 比良坂の機嫌を損ねすぎると、真面目な話食糧難に陥ることはノラが一番身に沁みている。
「あんな奴喜ばせても、別に―――」
「だからっ て事は、他の人にも言われたの?」
 口篭るノラの葛藤などそ知らぬ顔で、マイペースに比良坂は会話を進めていく。
 比良坂だけではなく、一磨とノラが一緒に居ることを異様に好む女子生徒は多い。
 そういった内の誰かにも声を掛けられたのだろうか、という彼女の疑念はノラの言葉により払拭された。
「……アイツが……」
「会長が?!」
 項垂れるノラの様子など目に入らぬ勢いで声が上がった。
「自分で!?」
 コクリ、と頷くノラの髪が頭の動きにつられて揺れる。
「すごーいッ!誰に告白されても靡かなかったって噂の会長が〜!?」
「ぉ……おう」
 朝の痛いほどの視線を思い出して憂鬱そうなノラを尻目に、比良坂は凄い凄いと連発する。
「凄いね!本当にあげれば良いのに。きっと今までに無い会長が見れるんだろーな〜」
 一体何を期待しているのか 眩いばかりに瞳を輝かせる比良坂からちょっと身を引きつつ、それでも『今までに無い会長』という言葉に引っかかりを感じないわけが無い。

「………」

 ―――鼻を、明かしてやれるのだろうか?
 けれど 上手く乗せられているだけかもしれない。
 でも、言うほど期待していないかもしれないから 確かにビックリさせる事は出来るかもしれない。

「これから調理室借りて皆で作るんだけど、ノラくんも来る?」
 葛藤し始めたノラをくすぐる様に、比良坂が声を掛けた。
 まるで これから買い物に行かない? とでもいう気軽さで。
「や、オレは行かね―――」
「おいでよっ、ノラくんにチョコあげたいって子も居たし!」
 あの一磨をして把握出来ない比良坂嬢から ノラが逃げられる筈も無く、急き立てられるように生徒会室から連れ出されていった。



 連行された先には、よく比良坂と一緒に居る顔ぶればかりが揃っていて。
 ノラの出現に色めき立つのも仕方がないと言えそうだ。
 彼女らの手際の良い作業に 魔法みたいだとノラが思ったのかどうか、乞われるがままに湯煎を手伝ったりしたのはご愛嬌。
 時折熱くなったボールで指を火傷しそうになったりしている姿は 周囲を必要以上に微笑ましい気持ちにさせたりもしていたようだった。
 そんな光景を見ながら、比良坂が携帯で一磨に連絡を入れる。
「あ。会長?ノラくん…うぅん、そうじゃないんだけど。ちょっと手伝って貰って……心配しなくても大丈夫だから」
 今彼を連れに来られては困るから、と断りを入れて。
 不審そうな声を出す一磨を押し止めて電話を切る。
 そんな作業の後ろで、ノラが作る用にと 個別のボウルへ溶かしたチョコレートが取り分けられた。
 その中へちょっとした隠し味が混入されたのは、彼女達だけの秘密だ。

 生クリームを粟立てて、ほんの少しの水飴と共にチョコレートへ溶かし込む。
 四角い型へ薄く流し込んで少し冷やし、ある程度の硬さになったら取り出して一口サイズに切り分けて。
 崩さないようにココアパウダーを塗して出来上がり。

「じゃあ、これはノラくんの分!」
 作業していた少女達から、それぞれ味の違うチョコを受け取って、更にもう一箱。
 綺麗に包装された箱は、リボンまで付いて とても手の込んだ印象を受ける。
「……?コレ、何で……」
 確かそれは自分が促されるままに一通りの作業をした筈のモノだ。
 いつの間にそんなに小奇麗にされたのかは知らないが、自分で作った物など別に食べたくは無い。
 味見すらしていないというのに。
「それはノラくんのだから、誰にあげてもいーんだよ」
 ニコニコと笑いながら返品不可、と告げるのは比良坂だけではない。
 全員の微笑みに押されるような形で押し付けられて、持ち帰らされたのは何もその2つだけではないのだが。
 生徒会室からノラ宛の贈り物2袋+αを回収してきた女子生徒を視界に入れて ぅわ!、と思う所に更に仰け反りそうになる伝言が比良坂から告げられた。
「会長が迎えに来るって。もう少ししたら着くらしいよ?」
 私達ももう少し居るから、一緒に待とうね〜。
 息抜き用に用意されていた紅茶を差し出されて、ノラは反射的に受け取る。
 そう時間も経たないうちに 比良坂への伝言通り迎えに来た一磨に、何か文句を言いたい気もしたがぐっと飲み込んで。
「ノラくん頑張ってね〜!」
「だから 何をだよ!!」
 代わりに、出て行く背中にぶつかった言葉に咬み付いた。



「で?」
「……何だよ」
「何を頑張るんだ?」
「そんな事 オレが知るか!」
 紙袋を両手に夕暮れの道を歩く。
 まだ冬の様相を拭いきれない空が朱色の光すらも隠し、一歩毎に夜の帳を下ろす。
 空が暗くなれば、それだけ息の白いのも目立つ。
 同様に、月光を吸い込むような銀糸も輝きを増して道行く人の目を惹く。
 勿論一磨もその一人だ。
 ノラは、本当に自分がどれほど人の目を集めるのか 全く気付いていない。

「まだ何か言いてーのかよ」
 朝の続きか? と、嫌そうに顔を顰めるノラには きっと一磨の言いたいことなど百分の一も伝わってはいないのだろうけれど。
「続けてもいいのなら、な」
 どうせ言葉で言っても伝わらないだろうから、口にしない。
 それは一磨の逃げだと、彼自身も分かってはいるのだが。
「冗談じゃねぇ。続けんな」
 言い捨てて、寒さに耳まで赤くしながら歩調を速めた。
 今日だけは一磨が禁止コマンドを使わないことに、ノラも薄々気付いている。
 それはノラの為ではなく、ノラへ送られた沢山の想いのため。
 禁止コマンドの影響でそれらをぶちまける事を避ける為だということに。

 それすらも、勘違いなのだけれど。



「てめー、そんなに持って帰ったのかよ……」

 開口一番、ノラが一磨の部屋を見て絶句したのは ダンボールに入ったチョコレートの山のせい。
 甘い物が嫌いでは無い一磨にはそれだけ贈り甲斐もあるのだろうが、それにしても普通に持って変えるには苦労しそうな量だ。
 もっとも、それのおかげで比良坂は一磨の目を盗んでノラを連れ出す事が出来たのだけれども。
「そうだな。多少苦労したが、仕方あるまい」
 好意の表現だからな。
 言葉の割には嬉しそうな気配一つ感じさせない一磨に、贈った連中も可哀想だと同情するだけの心理的成長を遂げたノラがいた。
 もっとも、ノラとて受け取る割には 相手の好意を受け入れるつもりは無い。
 渡す側もその辺りは察しているのか、単純に食べ物に喜ぶノラを楽しむための贈り物に近いようだった。
 一磨ほどではないにしろ、嵩張る荷物を降ろしたノラの目に 例の箱が飛び込んだ。

『誰にあげてもいーんだよ?』

 比良坂の声が脳裏を過ぎる。
 不本意とはいえ、ノラが自分で作ったものだ。
 食べる気は無いにしろ、無碍に扱うのはどうかと思う。
 しかし誰にでも渡せる物ではない、というのも知っている。
 この期に及んで魔王に送ってやるというのも癪だし。
 他の顔触れに渡すにしても、時間は明日にずれ込むだろうし。

 だったら、もう 渡せるのは一人しかいないじゃねーか。

 じぃっと、一つの箱を見詰めたまま動かないノラに一磨が何事かと顔を上げた瞬間。
 ズイッと差し出されたのは、件の箱だった。
「自分で作ったのなんて……食えねーだろ!」
 言い訳にしても、それは一磨をくすぐるものでしかない。
 その上、押し付けるような手の先にあるのが 耳まで朱に染まったノラの顔であれば尚更。
 受け取る一磨の手を確認して、慌てて手を放す様にも 揺り動かされないものは無い。
「別に、意味は無いんだからな!!」
 逸らされる視線には映らない一磨の満足そうな口元の緩みは、ほんの一瞬のことで。
 ちらり、と様子を伺うノラの視界に映るのは すっかり元の調子を取り戻した一磨の勝ち誇った顔だった。
「や・・・やっぱり止める!返せ!!」
 後悔で血の気が失せたのか、それまでのしおらしさなど消え失せる勢いで一磨の掌中に納まった箱へと手を伸ばす。
 勿論、そんなことを一磨が許す筈も無く。
「今更返すわけが無かろう。諦めて貢いでおけ」
「誰が貢ぐか!!」
 ノラの手の届かない位置で器用に箱を開けて、悲鳴を上げそうな表情のノラの前で口へと放り込んだ。
 流石に諦めて手を引っ込めるノラだが、その双眸は一磨の表情を読もうとしているのか 逸らされる様子は無い。
 むしろ不安げな色すら浮かんでいる。
 必死に様子を伺おうとする視線を確認して、一磨は口の中を満たす菓子へと意識を移した。
 手作りの割には、柔らかく溶ける品の良い甘さに 手間が掛かっているのだろうと想像して。
 飲み下し―――掛けたところで、眉間に皺が寄った。
 口元を押さえて何かを探るような様子に、ノラが胸元に取り縋る。
「不味かったら吐けよ!?」
 突然の表情の変化に、食べている一磨よりもむしろノラの方が動揺を示した。
 なにせ、味見をしていないから尚更。
 オロオロと泣き出しそうな表情すら浮かべるノラの背に、一磨の手が伸ばされる。
 落ち着かせる様にポンポン、と叩かれて見上げるように身を離した。

「……何を入れた?」
 不味いわけではない、と前置きをして。
 その言葉に安堵して胸を撫で下ろす反面で、ノラは問われている意味が分からないと首を横に振る。
 ノラの知る限りでは、他のメンバーと同じものしか入れてないはずなのだから。
 だが、一磨がこういう反応を示す以上 何か変なものが混じっていたのではないかと困惑はする。
 一磨の心配と共に、一磨からの報復を恐れて。
 そんなノラに視線を移して、一磨はもう一欠片 口に入れた。
 じっくりと味を分析して、喉を通るときに仄かに残るモノを辿る。
 それは口慣れない味―――濃厚な酒気。
「成る程、な」
 酔うほどではない、香り付けとも言って良いのだろうが僅かに舌に感じる熱りに目を眇めた。
 誰かは知らないが面白半分に混入したのだろう、と当たりをつけて。
 一磨が酒を好むことは、流石に生徒会の面子にもバラしてはいない。
 チョコレートに混ぜるという事は、キルシュワッサーの類か などと酒豪顔負けの判断力を示しながら。
 判ってしまえば食は進むのだが、そんなことはノラには伝わらない。
 朝とは逆にノラの視線が一磨の横顔に刺さる。
 視線に気が付いた一磨が、その視線を捕らえた。
「馬鹿犬」
「オレは犬じゃ……んっ!」
 呼びつけて、口付ける。
 開かれた口に 労せず舌を忍び込ませて、奥へと逃げるソレへ溶けたチョコレートを絡ませる。
「んんっ!……ぁぅッ!」
 後頭部を押さえつけて、ゆるゆると弛緩する舌先を甘噛みすれば胸元に添えられたノラの指がキュッと一磨の服を掴む。
 硬く閉じられた瞼と、震える睫の先に薄っすらと滲む涙。
 何度も角度を変えながら交わされるキスの間から、熱い吐息が零れる。
「……ぷは……ぁっ」
 漸く開放される頃には、いつの間にかベッドに座った一磨の膝に乗り上げる形でノラも腰を下ろしていた。
「どうだ?」
「…甘ぇ……」
 ノラの頤を伝う 飲み下せなかった唾液と、紅く染まる唇を汚すチョコレートに舌を這わせながらの問いに ノラは弾む息の下で小さく呟いて。

 恥じ入るように俯きながらも 腰を引き寄せる一磨の手に逆らわず身を摺り寄せるのは、僅かに混じる酒の効果か。
 ノラが一磨の肩口に、ごろりと懐く猫の様に頬を寄せた。


 それは、甘い夜の幕開け―――








スライディング土下座。
相変わらず世間様より一足遅い人生を生きております。
そんなこんなでバレンタインですよ。
既に15日ですが。
・・・・・・・・・切腹!!



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