使い方あれこれ

ここではTrail Soft Keyboard(TSK)でどんな使い方ができるか説明します。

●アプリケーション、機種を選びません
TSKは文字入力受付可能な、全てのアプリケーションと併用できます。TSKは単に文字データをアプリケーションに送りつけるだけの、単純な処理を行っているのではなく、キーボードのエミューレートを行っています。ですからアプリケーションのフォーカスも移動しませんし、IMEとの併用もできます。また、BIOSのようなハードウェアに近い機能は使用していないので、ドライバは不要で、機種を限定することもありません。
●いつでも、どこででも
キーボードはとても便利な装置です。でもどこでも使うわけにはいきません。それなりの姿勢や、きちんと場所を確保する必要があります。出先や食卓の上、お昼休みのネットサーフィンといった時には、画面を見ながらマウスだけで簡単操作。TSKの文字ボタンを押したり、手書き感覚で文字入力が便利です。 
●ハンディキャップのある人も楽々
うまくキーボードが押せない、キーボードや画面の文字が見づらい、といったハンディキャップのある人でもマウスやトラックボールなどを使うことができれば、TSKで文字入力ができます。マウスカーソルの下のボタンを拡大したり、音声で読み上げたりする機能が入力の手助けをします。
●キーボードには慣れが必要、でも手書きなら..
キーボードを素早く操るには習熟が必要です。タイプ練習ソフトを購入した経験がある人は多いでしょう。でも手書き文字認識ならそんな苦労は必要ありません。 マウスやマウス互換のペンタブレットなどで楽々手書き入力。熟練タイピストにはかないませんが、かなりの速度で文字入力が可能になります。
●アプリケーションをフルサイズで使いたい
ドローイングソフトは画面いっぱいに表示エリアをとりたいですよね。そんなときには追従形式にすると便利です。マウスのボタンクリック1つでTSKが現れたり、消えたり。消えたように見えてもよく見ると、キーボードカーソルのすぐそばに何やら透明な枠が… これが透明ボタンです。枠だけ見えて背景はスケスケ、でもマウス左ボタンでクリックするとTSKがポンと現れます。また右ボタンをタイトルやボタン以外の場所で押すと、押し下げている間だけTSKが消えます。
●ソフトキーボードが邪魔なとき、いちいち移動したくない
ダイアログでボタンを押すだけの場面では、文字入力は不要です。でもソフトキーボードが前面に見えていては邪魔。そんなときTSKはダイアログの状態を検知して自動で隠れてくれます。もちろん文字入力が必要な場所では、自動で現れます。*1
●文字入力しているところは避ける
キーボードカーソルを動かすとTSKが追従してきます。でも逆に近づけていくと、入力した文字と重ならないように逃げていきます。*1
●画面分割してくれると無駄がない
フルサイズでなくても十分使えるアプリケーションで、常にTSKを表示しておきたい場合にはAPPBAR形式が便利です。タスクバーの様に画面を分割して表示しますので、思った以上に邪魔になりません。また、固定されているので通常のキーボードに近い感覚で使えます。もちろん「自動で隠れる」モードにも対応
●さっき入力したばかりなのに
やっと入力した文字もIMEなどの操作ミスで全部パア、でもTSKには再送機能があります。
●IMEでのかな漢字変換が基本です
TSKからの日本語入力はIMEを経由して行われます。現在ご使用の、もしくはお持ちのIMEをそのまま利用することができます。
●適当にIME(かな漢字変換)を制御
ローマ字かな変換をしていて途中に英単語を入れることは多々あります。でもIMEのモード切り替えは面倒です。だから普通は「カナとアルファベットが入り交じった文字列を入れて、後から半角変換キーを押す」、ということになります。TSKにはアルファベットと、かな入力を区別して、IMEのモードを切り替える機能があります。
●キーボードと同じように、でも違うこともできます
キーボードと同じようにボタンを押し続けるとキーリピートができます。でもハンディキャップのある人は素早いマウスボタン解放はちょっと無理。TSKではリピートを無効にしたり、ボタンオフの時に確定したり、できます。またマウスカーソルを移動すると真下のボタンが拡大表示されたり、音声で読み上げたり。*2 これは結局どんな人にとっても便利な機能です。 また、Ctrlキーを押しながらShiftキーを押してさらにEndキーを押す、なんて書いているだけでも曲芸ですが、TSKなら順番に押すことで簡単に実行できます。
●手書き入力
ソフトキーボードもいいけれど、やっぱり一番なじみのあるのは手書きです。TSKにTEGA Moduleを追加すると手書き入力タブが追加されます。 TEGAでは半角で入力できるすべての英数、カナ、記号が認識できます。 また"ひらがな"で入力されても認識できます。*3
●記号なんて書き方がわからない
記号の書き方は学校でも教えてくれませんのでみんなバラバラです。もちろんTEGAでも記号認識はできますが、万人になじみのある書き方とは限りません。そんな記号は一覧から選ぶことができます。
●マウスで手書き入力は難しい
現状で一般に出回っているパソコンと付属のマウスではたしかにそうです。またノートパソコンではとくに難しいです。しかしペンタブレットのように、非常に鉛筆に近い感覚で操作できる製品もあります。マウスにもペン型マウスなどがあります。また高解像度タッチパネルでの使用も考えられます。
●自然な感じでマイペースで入力しましょう
横書きの場合、左から右へ、縦書きの場合、上から下へ文字を書いていきます。ゆっくり書く人もいれば、速く書く人もいます。でも1文字書き終わると次の文字は右や下にかきます。TSKの手書き入力では、入力枠の右にマウスカーソルが移動した時点で文字認識されます。コンピュータに合わせて記入方向を変えたり、タイミングを気にする必要はありません。
●誤認識候補は後から修正
よく似た字形の文字はどうしても誤認識することがあります。TSKでは、誤認識文字は他の文字入力が終わり、出力する前に正しい候補に選択し直せばよいのです。また前後の文字との関係からより正しい文字を選択する機能も入っています。
●キーマクロってなんですか?
マクロといっても内容はいたって簡単、キーを押し下げる順番を並べただけです。TSKではカセットレコーダと同じように、記録ボタンを押したあとのキー操作をすべて記録してくれます。終わりは再度記録ボタンを押して止めるだけ。再生ボタンを押すと記録したキー操作を繰り返します。記録した内容はマクロになっているのでテキストエディタで修正したり、他からコピーしたりすることもできます。
●キーマクロ機能をすべてのアプリケーションに
キーマクロはTSKで文字入力ができる、全てのアプリケーションで使用できます。つまり単機能エディタなどの機能拡張ができるのです。TSKを隠してホットキーだけでの使用もできます。
●マウスとCtrl、Shiftキーとの併用は?
Ctrlキー、Shiftキーは押しておくと、他のキーを押すまで実際に押し下げ状態になります。従ってマウスでの複数選択、範囲選択もそのまま実行できます。
●矢印キーとCtrl、Shiftキーとの併用は?
Ctrlキー、Shiftキーは押しておくと、矢印キー以外の他のキーを押すまで実際に押し下げ状態になります。従って矢印キーでの複数選択、範囲選択もそのまま実行できます。
●ひろがるいろんな使い方
複数のマクロをボタンで表示することもできますので、複雑なキー操作をボタン化できます。 自分のメールアドレスボタンを作ったり、クリップボード転送機能をボタンにしたり、結構便利です。 音声読み上げソフトと組み合わせてしゃべらせたり、、、、

*1 一部のWindows-APIに準拠していないアプリケーションとダイアログは除きます。
*2 Sound Moduleをインストールする必要があります。
*3 TSKからアプリケーションもしくはIMEへの出力は半角カタカナになります。

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