TSK キーマクロの説明(0.98d版以降)

キーマクロのしくみ

キーマクロはtsk.exeの存在するフォルダに.txtの拡張子をつけたテキストファイルで保存されます。
マクロ記録した直後はメモリ上にあるだけなので"現マクロをリストに追加"を実行すると"マクロ1"と言う名前でリストに追加されます。
名前を変更したい場合は"マクロリストの編集"からマクロリストダイアログを開き、ツリーコントロール上で名前変更してください。
内容は編集ボタンでひらくエディットコントロールで行えます。 メニューへの標示順もツリーコントロールでのマウス操作で変更できます。

キーマクロ文法

といっても文法というものは特にありません。TSKのキーマクロは{}で囲まれたキーワードと、半角の英数字、記号、カタカナを連続した文字列からなります。
途中のスペースは有効ですが、改行、タブは無視されますのでキーマクロで実際に送りたい場合は{return}{tab}のキーワードを使用します。
shift,ctrl,alt(メニュー)キーを押しながら処理したい場合は、それぞれ+^%記号を先頭に付けます。
たとえばメモ帳で現在位置から文頭までを削除しHello !と入れて改行したい場合は
^+{home}{del}Hello !{enter}
と入力します。

キーワード一覧

重複しているものは先頭が自動記録時に使用されます。
キーボード(ドライバ)によっては存在しないキーがあります。

TSKキートップ キーワード
Ctrl+Pause {cancel}{break}
BS {bs}{backspace}{bksp}
Tab {tab}
{clear}
Enter {enter}{return}{~}
Pause {pause}
Cap {capslock}{caps}
カナ {kana}
漢字 {kanji}
ESC {esc}{escape}
変換 {convert}{conv}
無変換 {nonconvert}{nonconv}
Pup {pgup}{pageup}{prior}
Pdwn {pgdn}{pagedown}{next}
End {end}
Home {home}
{left}
{up}
{right}
{down}
{select}
{execute}
Print {snapshot}
Ins {ins}{insert}
Del {del}{delete}
{help}
{lwin}
{rwin}
{apps}
F1-12 {f1}{f2}{f3}{f4}{f5}{f6}{f7}{f8}{f9}{f10}{f11}{f12}
{numlock}
Scroll {scroll}{scrolllock}
{ {{}
} {}}
( {(}
) {)}
^ {^}
+ {+}
% {%}
' {'} 行頭のみ
. {.} 行頭のみ
{menu} 単独でON/OFFする場合に使用する
{space} +と組み合わせたいとき、もしくは明示したいときに使用する
Shift +
Ctrl ^
Alt %


注意点

{capslock},{kana},{kanji},{convert},{nonconvert}はモード切替です、マクロ実行の直前のモードによっては意図しない文字が表示されることがありますので注意して下さい。
自動記録でshiftキーを押してアルファベットの大文字、小文字を切り替えて入力した場合"+"記号は付きません。
Shiftキー、Controlキーが押されている(オン)場合は実行前に自動的にオフしてからマクロ実行します。Altキーの状態は無視します。
漢字モードはその状態に従います。
以下は暫定仕様です。連絡なく改変する可能性があります
行頭の'(シングルコーテーション)以降の同一行はコメントです。(コメント行)
行頭の.(ピリオド)以降の同一行はクリップボードに転送されます。(クリップボード転送行)
0.98d以降の追加仕様 次行も行頭に.(ピリオド)がある場合は、前行でクリップボードに転送された内容にMS-DOSの改行を入れて同一行の内容をクリップボードに追加します。
つまり行頭に.(ピリオド)がついた行が複数あれば複数行を同時にクリップボード転送できます。
例:定型文をブラウザのCGIテキストボックスに送りつけるマクロ
.こんにちは、初めましてTSKと申します。
.
.キーボードマクロの使い心地はいかがですか、ボタンにマクロを張り付けると便利です。
.メンテナンス情報は http://ww3.tiki.ne.jp/~k_nakadaをご利用下さい。
^v
               ↓出力
こんにちは、初めましてTSKと申します。

キーボードマクロの使い心地はいかがですか、ボタンにマクロを張り付けると便利です。
メンテナンス情報は http://ww3.tiki.ne.jp/~k_nakadaをご利用下さい。

注意:
クリップボード転送行の間に通常のマクロ文がある場合、相互に同期がとれない場合がある。 これはクリップボード転送はマクロ文の翻訳直後に実行されるのに対し、それ以外はWindowsのキーキューに送る為実行が遅れるからである。(この仕様はどうしようか悩んでいます、同期はとれるようにできるのですが、その場合マクロ実行が非常に遅くなってしまいます。)