|
１９９９年，夏、この新庄で『てけてく』という手作りパン屋を営んでいらっしゃる、勝部八津美さんのお誘いで、小さなフォルクローレのコンサートが開かれました｡学生時代に、シャンソンやラテン音楽のＦＭ放送をよく聞いていた私は、懐かしさと、はじめてみる楽器とで感動しました｡
大阪からきてくださったグループは、３人のおじさんたち(瀬戸口さん、石村さんごめんなさい｡私もおじさんです)は趣味でされているという事でしたが、次々と演奏されました｡私は久々に『コンドルは飛んで行く』『花祭り』などの曲を聴き、感動しました｡ チャランゴのきれいな響き、ケーナの音色、ギターの伴奏など、とても素晴らしいものでした｡
フォルクローレの出会いから、すぐ、私の挑戦が始まりました｡『私もケーナを吹いてみたいな』『ケーナなら、邪魔になるものでもないし｡』以前から楽器のできる人を羨ましく思っていた私でしたので、雑誌で見つけたケーナを注文し教則本とともに入手しました｡なかなか音が出ない状態で、くじけそうにもなりましたが、ピーピーと吹いていました｡そして、私が手にしたのは、アルゼンチンタイプのもので、日本の方が製作されたものでした｡
ケーナとの出会いから、１年ほどして、再び新庄でフォルクローレのコンサートが開かれました｡同じミタイというグループです｡今度は、夜の勝部さん宅での交流会にも参加し、私のケーナも持参し、実技指導もしていただきました｡そのときに、瀬戸口さんのもっていらっしゃるケーナが，ボリビアタイプのものだという事が分かりました｡それ以後、ホームページで、『フォルクローレ』『ケーナ』をくまなく検索し、行き当たったところが、コチャバンバ(Ｃｏｃｈａｂａｍｂａ)という、アンデスフォルクローレ音楽、楽器館でした｡メールで問い合わせをしましたが、電話をかけてくださいという事で、思い切って東京までかけました｡やすおかさんという方が、「忙しいので後でかけなおしますから」と｡１時間もしないうちに、やすおかさんのほうからかけてくださり、電話口でのケーナの実技指導となりました｡初めて電話したのにその親切さに、感動しました｡そして、ボリビアタイプのケーナを購入したいから初心者にいい物を紹介してほしいと、申し込むと、『初心者でもある程度のものを最初に持つ方がいいですよ』といわれ、早速おくっていただきました｡
届いたのは、アランドレス作のケーナでした｡１５,０００円のこのケーナの音は,いいものでした｡といっても、すぐにいろんな音が出せたという事でもないのですが｡３オクターブは十分に出せるケーナですが、１オクターブのところでかなり時間をかけたように思います｡『楽しめたらいいじゃないか』と気楽な気持ちで、毎日３０分は練習をしました｡しだいに２オクターブまでは出ているかなという気分で、楽譜を見ながら吹いています｡
ケーナを吹き始めて、いろいろなホームページや書籍で、運指表を調べてみました｡ケーナによって多少運指《指の抑え方》が違うという事が書いてありました｡同じ音を違う抑え方で演奏もできるようです｡
わたしが勤務する、学校のキャンプでのサークル活動で、ケーナを作る事を思いつきました｡コチャバンバの安岡さんのアドバイスを受け、必要な道具を準備しました｡
ところが、適当な竹がないので、探すのに苦労しました｡何とか節を抜けばケーナのサイズになるものを探し、作ってみました｡最初は、何本かは失敗しましたが、まずまずの音が出るので、感動したのです｡
ケーナを吹き始めて、困った事は、フォルクローレの楽譜が手元にないということでした。これもインターネットで検索して、いろんな方のホームページを参考にして、入手していきました。以下参考までに列挙します。
1. アンデス音楽情報館Ｃｏｃｈａｂａｍｂａの通信
希望すれば送っていただけます。最近の曲の楽譜が、毎回１曲入っています。
(１)Ｃｏｃｈａｂａｍｂａ TokioのTEL 03-5684-0960
(２)Cochabamba Osaka のTEL 06-4800-9711
2. 『ケーナ・フォルクローレ曲集[インカの大地]』福田剛士著・龍吟社/リズム･エコーズ
3. 『ケーナ・フォルクローレ曲集[アンデスの幻想]』福田剛士著・龍吟社/リズム･エコーズ
4. 『ケーナ・フォルクローレ曲集[コンドルの舞]』福田剛士著・龍吟社/リズム･エコーズ
5. 『改訂版 田中建 ケーナ教本』田中健著・龍吟社/リズム･エコーズ
6. 『最新ケーナ教本』河本好民著・中南米音楽 ￥1500 これには、CD『ケーナ教室』￥2548が別売りされていて、練習にはいいですよ。これは、中南米音楽(TEL０３-３４４６-１２２５)に直接電話が入手しやすい。