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Brief History
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05-Apr-2002
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Doug Smith によって Lode Runner が産み出されてから既に二十年の歳月が流れています。ワシントン州レントンに住みシアトルのワシントン大学に通っていた Doug Smith は、友人のアイデアにヒントを得てゲームを作る気になりました。大学の PRIM550 を使って Pascal で書かれたゲームは ASCII 端末に表示されるものでした。つまり今のビデオゲームのようなものではなくて ASCII アートが動いていたわけです。■ で表わされたブロックで作った五階建てのフロアを H で表わした梯子で繋いだステージが用意されました。$ で表わされたプレイヤーが
で表示された敵キャラをかわしながら最上段まで登るというゲームだったのですが、敵キャラを避けるためにブロックを掘って下に落とすことができました。
Doug Smith はこのゲームを大学の VAX11/780 を使って Fortran で書き直しました。新しいバージョンではボーナスポイントとして金塊が置かれることになりましたが、ボーナスポイントですから金塊を取らなくてもステージをクリアすることができたそうです。ブロックの配置が複雑になって単なる五階建てのフロアではなくなり、穴に落ちた敵キャラは下の段に落ちるのではなくて穴に嵌ることになりました。ステージエディットの機能も付いたそうです。この頃のバージョンは見た目が Donkey Kong に似ていたので Kong と呼ばれました。当時のゲームには見た目が Donkey Kong に似たものが色々あります。つまり Lode Runner に似た感じのものが結構あるわけです。名前にも Kong とか Miner という語が入っていることが多いのですが、それらをプレイしてみると殆どは Donkey Kong のクローンでジャンプして敵を避けるのです。Lode Runner の独自性は Dig つまり「掘る」という点にあります。掘ることによって敵を避けるだけでなく、どのように掘れば金塊が取れるのかを考える知的な興味が加わるわけですね。
次のバージョンは Doug Smith の自宅で作られました。彼の甥が Apple II 版をせがんだらしいのですが Doug Smith 自身は Apple II を持っていなかったので Mark Ledbury に貸してもらった Apple II+ の 6502 アセンブリ言語で書いたそうです。これは所謂ビデオゲームで Miner と呼ばれました。 Doug Smith はこのゲームを四つの会社に売り込みました。Electronic Arts、Epyx、Sirius Software そして Broderbund です。10 万ドルで買うと言う会社もあったそうですが Doug Smith は 1 万ドルで Broderbund に売りました。何故かと言うと Broderbund の条件には売り上げの 23 % というロイヤリティーが付いていたからです。Doug Smith 本人のインタビューでは当時 Broderbund のソフトウエアを幾つか使っていて馴染みがあったからだということですが、結果的に 200 万ドル以上の収入を得た彼はポルシェとモーターボートと家を買い、ついでに奥さんも買ったそうです。
Miner はビデオゲームでしたが Inter Square Animation を欠いていました。つまりキャラクターが移動する時にアニメイションが無かったわけで、走ると言うより滑ると言った方が良い動きだったようです。サウンドも付いていませんしタイトルスクリーンさえありませんでした。後に Sirius Software から Miner のコピーが外部に漏れてしまったようで Apple II のページで紹介している Miner はそれを元に誰かが作り直したものだと思われます。PROGRAMMED BY DOUG SMITH SEPTEMBER 1982 なんて表示されますが、アニメイションもサウンドも有りますしタイトルスクリーン自体が簡単なアニメイションです。ゲームの完成度からしてもオリジナルの Miner とは思えません。Doug Smith 自身が作り直した可能性も有りますが、それは考え難いでしょう。オリジナルの方はコマーシャルなゲームソフトとして名前も Lode Runner となってアニメイションもサウンドも実装されました。アニメイション は Dan Gorlin の Choplifter の 4 フレームのものをパクったという話もあります。もちろんタイトルスクリーンも付きましたが Doug Smith の悩みの種となったのは Broderbund に要求された 150 というレベル数でした。自分では30 面程しか作れなかった(本人談では 56 面)ので、近所の子供達を集めてレベルを一つ作る毎にこづかいを渡すという姑息な手段で切り抜けたということです。
Broderbund から発売された Lode Runner は Dan Gorlin の持っていた一ケ月のロイヤリティーが 77000 ドルという Broderbund 記録を凌ぐ大ヒットとなり Apple II+ から様々なプラットフォームに移植されていきました。それらはどれも殆ど同じゲームで、まとめて Old Lode Runner と呼ばれることもあるようです。PC やコンソールの為のものだけでなくアーケイド版もあります。そしてあるコンソールに移植されたことによって Lode Runner は私達みんなが知っているゲームとなったのです。もちろんファミコンのことです。多くの Old Lode Runner がありますが、どれも同じようなものです。まとめて Old Games として紹介していますが Old というのはリリースされた時期のことではありません。オリジナルそのものや少々別の要素が加えられてはいるけれどもかなりオリジナルに近いゲームだということです。但しそんなに厳密に考えて書いているわけではありませんけど。
Lode Runner の新しいバージョンは PC 用のゲームとして MS DOS 版と Windows 版と Macintosh 版が発売されました。Lode Runner The Legend Returns と Lode Runner On Line というものです。日本では Lode Runner と言えば Old Games ですが、海外ではこちらの New Games の方を思い浮かべる方が多いようです。The Legend Returns は Play Station や Sega Saturn に移植されました。現在の PC 用の Lode Runner は Lode Runner 2 という 3D のゲームで Windows 版と Macintosh 版が出ています。3D と言ってもポリゴンがグリグリ動くわけではなくて疑似 3D となっています。