つごうのいい女

 最近相談者の中に増えて来ているのが、恋愛下降気味な方のこの言葉

“ つごうのいい女 ”

相談者「先生、私は彼にとって“ つごうのいい女 ”なんでしょうか? 」
 さて、私はどういう答を出すでしょう?
井「あら! つごうの悪い女になりたいの? 」
相「いえ、そういうわけでは‥‥ないのですが‥‥」
井「だったらいいじゃない。いけない? 」
相「いえ‥‥その‥‥つごうのいい、どうにでも扱える女として見られているとしたら、少し‥‥淋しいような‥‥」
井「どうして淋しいの? 」
相「つごうのいい女として見られていた場合、彼に好きな人が出来た時、つごうのいい私の方を切り捨ててしまうのでは‥‥と思うのですが‥‥」

 今、はやりの“ つごうのいい女 ”テレビや雑誌の影響でしょうか。この“ つごうのいい女 ”には陰気なネガティブなイメージがあるようですね。
 そこで私、「では、男にとって“ つごうのいい女 ”がどういう存在なのか、男の心理 とやらをのぞいてみましょう」
相「お願いします」


● 十代後半の男性

 誘えばいつでもOK。自分より頭が良くて宿題やノートお弁当など全て彼女がやってくれる。
 学校などずる休みをした時には、アリバイ作りにもすすんで協力。いつも笑顔でニコニコ‥‥といった具合の女の子。


● 二十代の男性

 暇が出来た時、遊び友達がいない。電話をかけても留守ばかり‥‥。そういった時、どんな日でも時間でも必ず思い当たる場所にいる女の子。(こういう場合はたいてい家にいます)
「出てこない」「いいよ」といつでも気軽に返事をくれる。
 自分の欲しい物を前もって何度か話しておくと、誕生日とか何かの時には必ずそれをプレゼントしてくれる。
 時と場合によっては、彼女の方が食事をおごってくれたり‥‥。「金なくてごめん」と言うと「いいわよ」としごく気軽。そういう女の子。


● 二十代の後半ともなれば、少し変化がみられます。

「今、飲んでるんだ‥‥迎え頼めないかなあ」「いいわよ。どこ? 」「終電車に乗り遅れちゃったんだ、泊まってもいい? 」「いいわよ」
 彼女の部屋でバッタンキュー‥‥。翌朝、コーヒーの香りで目覚めればそこには彼女の笑顔‥‥。そういう女の子。


● 三十代の男性

 明朗快活、知性と理性を持ちそなえ、いつでもどこでも誰とでも仲良く出来る。天使と悪魔。大人と子供の両面を持ち聡明で、時と場合によっては、バカにもなれる。ユーモアのセンスのある女の子‥‥というよりは女性。
 二十代後半から三十代というのは、男性も女性を結婚の対象として見てゆくと思います。


● 男性側の希望としては

・いつも変わらぬ笑顔。朗らかでのん気。
・母、姉、妹の要素を持ち、いちいち細かいことを言わない女性。
 ここまで来ればもうおわかりでしょう。
“ つごうのいい女 ”大いに結構と言うわけです。


 彼(夫)の言うことに対して
「けど」「でも」「しかし」を決して言わない。
 代わりに
「はい」「わかりました」「その通りね」と言う言葉を大いに使いましょう。

 いづれにしても男性は、最終的に“ つごうのいい女 ”を妻として考え迎えるというわけです。

“ つごうのいい女 ”と “ つごう良く使い捨てされる女 ”は違うのです。




“ つごうのいい女 ”になるための講座

● その一

 好きになった男性が自分にとってどのくらい価値のある人間なのかどうかしっかり吟味する。(これは井内の仕事かな? )


● その二

 彼の事を本気で愛し、その気持ちを最後まで通す自信があるかどうか、理性を持って冷静に、自分の気持ちを見つめてみる。

・あなたは愛する男性のために死ねますか?
・彼にもしものことがあった場合、あなたは彼に代わって仕事をし、彼を養って いけますか?
・セックス抜きで心の交流だけで満足出来ますか? (今の時代、いつ事故で下 半身をなくするかわかりませんから)


● その三

 さあ、いよいよここからが本題ですぞ、用意はいいかな?

※彼の頭の先から足の先まで見てみよう。
 ぼーっとしていないで、どんな内容の話しでも、彼の口から出る言葉は逐一漏らさず聞くことです。その時の彼の表情、口調の変化なども見落とさないように。
 そうしているうちに彼の好みなどおぼろげながらわかって来るはずです。


● その四

 彼のすべてを信じてスタートです。
 お付き合いをしている中で一番心配なのは彼の気持ちですね。
「私が惚れた男だもの、女にもてて当然だわ」と思い込む。
 あるいは、彼が無類の女好きであった場合は、
「これは、彼の個性であり、癖である。そういう男だから私は惚れた」と思い込むこと。

 お酒のテレビコマーシャルに
「どうせ最後は私でしょ? 」と言う場面あったと思います。その線で行く事。
 相手の女性のことをあれこれ聞かず、彼の口から聞くまでは何も無いものとし、顔色、声をぴくりとも変えないこと。

・デートの約束のすっぽかし、ドタキャンも大いにあるべしと思い
 「私ならいいのよ。気にしないでね。かえって悪かったわ。では、お仕事(お 付き合い)頑張ってね」と笑顔で答えましょう。
・友人、知人の見て来た話しや、聞いて来た話しより彼を信じ、なにより自分の 目を信じること。


● 交際中の彼の浮気、許せますか?

 昔、男女の中の浮気と言うのは、夫、妻の中から生まれたものでしたが、最近は彼、彼女の間でも彼の浮気、彼女の浮気と言われるようになり、私もこの件についてどうお話しして良いのか‥‥頭を抱えています。

 気楽に「彼の浮気、封じてください」と言って来られる方がいますが、もし、その場合彼に本命の彼女がいた場合、当然、浮気封じを申し込んで来た彼女とも縁が切れてしまうわけです。
 自分が彼にとって、本命の女であるか否かは、私井内の仕事かな?
 和田アキコの歌ではないけれど、笑って許してあげて欲しい。なぜならば、あなたは“ つごうのいい女 ”なのだから。
 しかし、自分が彼にとって唯一の女性などと思い込んではいけません。まず、“ つごうのいい女 ”になれているかどうか、じっくり自問自答してみてからの話しですよ。

 ミルテの占いの中に、相性というのがあります。この相性が重要なカギですね。
 そして、相手の男性があなたをどう思っているか‥‥も、聞いておく必要があるでしょう。すべてOKなら、思いきって笑って許すのです。
 いずれ彼は、疲れた羽を休めにあなたの元へ戻って来ます。

 彼、彼女の間と比べて複雑になって来るのが夫と妻の場合。これは次回にお話します。 (あ 残念でした)

 さて、今までのこと、理解出来ましたでしょうか?
 頭にしっかりたたき込んでいざ、彼に向かって出発です。前向きにプラス思考に色々なことが考えられるようになればしめたもの。その時から完全にあなたは彼にとっての“ つごうのいい女 ”になるのです。

          あ おめでとう。これで失敗がなければ彼はあなたのものじゃ‥‥ワイワイ



● 成功例と失敗例

★ 成功例

 A子さん(二十六才)とB夫君(二十六才)は交際四年目。現在同棲中。彼は、ある化粧品メーカーの営業という仕事。「三十才まで待って」と言われてA子さんは、ひたすら彼を待つことになったのです。ところが、その間に彼は年に二、三度の浮気を繰り返し、同棲し始めた春も他に目がいっちゃった。
 A子さんはミルテに通いながら一か月も二ヶ月も帰って来ない彼を待ったのです。友人が、彼とその女性が仲良く同席し食事をしているところを目撃し、A子さんに告げました。不安なA子さん。苦しく、つらい日々でした。
 そして、三ヶ月目、アパートに戻ったA子さんの目にベッドの上で服も脱がずに大の字で眠っている彼の姿が飛び込んで来たのです。すかさずA子さんは
「お帰りなさい。日本茶? それともコーヒー? 」
 と小さな声で彼の耳もとに‥‥。やっと目を開け起きあがった彼は
「コーヒー。食うものあるか? 」
「うん。おむすびしようか? しゃけ焼くから少し待ってね」
「オーケー。それから、食うもの作ったらその後でいいから、これ見といて」 台所に立つA子さんの目の端に白いうすっぺらな用紙が一瞬見えました。気にはなったけれど、今は手を休めるわけにはいかないので
「わかった」とだけ答えたのです。
 なんの連絡もなく、ふいに帰って来た彼に出来るだけの用意をし、ベッドの脇へ運んで行ったA子さん。テーブルの上に置いてあった用紙を見て驚きました。
 それは婚姻届だったのです。
「やっぱりお前のところが一番いい。色々女と遊んでよくわかったんだ。俺がフラフラしている間に、お前のようないい女、他の男にさらわれると困るから」
 彼は、そう言うと、おいしそうにおむすびにかぶりつき
「お前、おふくろみたいだな」とつけ加えたのです。

 この二人現在もミルテのお客様です。子供も生まれ幸せいっぱい。
 ご主人の浮気? やめるわけないでしょ。
 しかし、A子さん曰く
「最後は私。そう決まってる。死ぬ時は私のところ」


★ 失敗例
 
 C子さん(三十才)とD助くん(二十七才)は結婚を前提に交際し、今年で二年目。
 C子さんは少々結婚をあせっています。ところが最近になって、彼はC子さんと出会う前に付き合っていて別れた彼女とばったり出会い、なんとなく会っている様子。決まって木曜日に外泊。(家に電話をしてもいつも留守電) C子さんは木曜日の夜九時頃から金曜日の夜中三時頃まで三十分おきくらいに留守電を入れます。
「お帰りなさい。何時になってもいいですから電話ください」
 しかし、彼からの電話はない。
 そのあくる日の土曜日。デートの時です。
C「木曜日、どこへ行っているの? 」
D「別に。友達のところ」
C「その友達って男? 女? 」
D「‥‥‥」
C「なんで黙っているの? 女だから言えないんでしょ  」
D「そうじゃないさ。バカバカしいからだよ」
C「何がバカバカしいのよ。私、木曜日から金曜日の朝にかけて一睡もしていな  いのよ。それなのになによ  」
D「俺が頼んだわけじゃないだろ? なにヒスってるんだよ」
 この繰り返しでせっかくのデートは台無し。C子さんは泣き、D君は怒る。最悪の状態でその日はそのまま喧嘩別れ。
 C子さんは悩み不安になりD助くんに電話を入れる
D「なんの用? 」
C「この間はひつこくしてごめんなさい」
D「もういいよ」
C「ねえ、私達結婚するのよね。ねえ、どうなの? 」
D「ああ」
 こう答えながらD助君はうんざりです。C子さんから離れようとする作用が自然と態度に現れて来ます。
 それを感じたC子さんは、益々不安。友人に頼んでD助君の行動をそれとなく見張ってもらいます。
 ある日D助君は同僚の女性の恋愛に関する悩みの相談を仲間の男性一人と聞くことになっていました。行きつけの喫茶店へ‥‥‥。先に席についていた同僚の女性は、彼を見て軽く笑顔。彼もそれに笑顔を返し向かい側に座る。そこへC子さんの友人数人がそっと近づきなるべく近くの席へ‥‥。声は聞こえないが、第三者から見ればかなり深刻そう‥‥‥。運悪く仲間の男性が急用で来られないとそこの喫茶店に電話あり‥‥。C子さんの友人達はニヤニヤ、クスクス世間話をしながらの見張りですから、そういう細かいことの見落としがありました。
 その日の夜。
友「もしもし、C子? 私」
C「どうだった? 」
友「意見が分れてるのよ」
C「どういうこと? 」
友「D助君と女性が喫茶店に入って行って奥の方のめだたないテーブルに座った  のよね」
C「そう。それで? 」
 この時点でC子さんはかなり感情的になっている。
友「Eちゃんは単なる友達でなにかの相談に乗っているだけでは‥‥と言う    のね。でも私は、そうわ思わない。だって、彼女泣いてたもの‥‥。ただ相  談に乗っているって感じには思えなかったわ」
C「それで? 」
友「二人揃って店を出て行ったから、私達も‥‥」
C「そう、どうもありがとう」
友「C子も大変ねえ‥‥。どうする? よおく考えて損をしないようにした方が  いいよ。じゃあね」

この会話があって二時間後、C子さんは彼に電話。
D「今日はなに? 疲れてんだよ」
C「彼女とデートで疲れているんでしょう? 」
D「バカなこと言うなよ」
C「証拠上がっているのよ。喫茶店で会ってたじゃない」
D「お前には関係ねえだろ? 」
C「なんでよ。私達結婚するのよ。関係大ありじゃないの」
D「お前って陰険だなあ。人をつけ回すのはいいかげんにしろよ」
C「他の女の相談には乗れても、私の話しには耳を貸せないってこと? 」
D「そうじゃないよ」
C「じゃあ、なんなのよ! 」

 ずっとこの調子で四ヶ月も続いたでしょうか。ほとほと疲れきった彼の出した結論は、「もう疲れた。おしまいにしよう。君には君に、俺には俺にふさわしい人がこの広い世間のどこかにいるよ」でした。
 気の長い彼の気持ちの糸がプツリと切れてしまったのです。現在このC子さんは結婚の相談にミルテにいらしていますが、別れた彼のことが忘れられず、変にこだわりがあり今だに良い相手を失ってばかりです。

     あ うーん、C子さんの気持ちわかるけれど、先生のアドバイス信じていれば良かったのに‥‥。





  いかがですか? これでもあなたは “ つごうのいい女 ” になりたくないですか?

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