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猫同士のルール(あいさつと知らんぷり)
 猫にも色々とルールがある

●猫同士のあいさつ
まずは鼻しらべ
初対面や仲間の猫同士が出会ったとき、まずは鼻のかぎあいをして、あいさつします。
あまり体を接近しすぎないよう、頭と首をできるだけ伸ばして、鼻と鼻を近づけ、ニオイをかぎあい、口周辺もかいで納得すると、お互い首から脇腹へと移動して体のニオイをかぎあいます。
あいさつが進めば肛門調べ
最後は相手の肛門のニオイをかごうとするが、お互いにかがせまいとして、円を描くようにグルグルまわり、その間優劣が決まり、友好的にあいさつが進む場合は、どちらか一方(劣位の猫)がシッポをあげ、相手にニオイをかがせて、あいさつはおわります。
●あいさつの後
初対面の場合、相手を探ろうとして緊張状態なので、ちょっとした行動からケンカになることもあります。
また、ニオイをかいだ後に、パカッと口をあけてボーとすることもあります。オス猫がメス猫の外陰部のニオイをかいでホゲーとした顔をしてることがあり、これは、すごく臭かったからではなく、フレーメン反応と呼ばれる現象です。口と鼻からにおいを吸い込んでヤコブソン器官という所へ送り込んでいるらしい。
●猫の優先順位
単独生活の猫にも近隣に住む猫達との猫社会があり、優位の猫と劣位の猫の関係があります。
ボス猫以外はみんな対等で、時や状況に応じて、優位と劣位の関係が入れ替わります。
ボス猫になるのは、ほとんどが去勢されていないオス猫で、他の猫から尊敬されています。

強い猫に優先権があるので、優位の猫は高い位置から相手をじっと見つめて、自分の優位をアピール。
劣位の猫は、目をそらし、姿勢を低くして伏せ、石のようにじっと動かないのが鉄則。
場所を巡る争いなら、優位の猫が目をそらした隙に、劣位の猫はゆっくりとその場を去ります。
劣位の猫でも、優位の猫より先にその場にいた場合は、優先権を持つこともよくあります。
●目を合わせるとケンカだ!
猫にとって正面から目を合わせることは、攻撃の前触れとされ、ケンカを売っているのも同然。
目を合わせるのは、母猫や兄弟猫、あるいは飼い主など、愛情を感じている間柄だけに限られます。
うっかり目が合ってしまった場合は、お互いに「やるか!」とケンカ腰になり、ケンカに発展してしまうこともあります。ただし、一度ケンカして優劣が決まると、同じ猫同士が何度もケンカになることはほとんどなかそうです。
人間もあまり猫をじっと見つめない方がいいかも・・・普通は猫の方が目をそらしてくれたり逃げるけど、もしかすると攻撃してくることもあるから気をつけましょう。
●顔見知り同士はしらんぷりする
同じ縄張り(テリトリー)内に暮らす猫同士は、できるだけ出会わないようにしますが、仕方なく出会ってしまった場合は、お互いに目を合わせないで、知らん顔をするのが礼儀です。相手の観察は怠りなく、緊張状態ですれ違います。
初めて会う猫でも、それが子猫の場合は成猫が視線をそらします。(子猫とはケンカはできないため)これは、メスでもオスでも同じようです。

実際にボス猫のそばに子猫が近づいて行った時、ボス猫は子猫を見ないようにしていました。
また、親猫でもないメス猫を子猫の前に連れて行った時も、メス猫は顔を背けて見ないようにするので、さらに子猫近づけると、慌てて逃げてしまい、メス猫は人間に対して『まったく!なにするんだ!』とばかりに怒っていたこともありました。
●オス猫はケンカという試練が必要
親猫を離れて独立しようとする若いオス猫が、猫社会に加わるためには、大人のオス猫に挑み、何度もケンカをし、縄張りに居座り続け、仲間と認めてもらわなければいけません。
こうして自分の縄張りを持つオス猫になると、今度は次の若い猫のケンカを受ける立場になるのです。

猫のケンカはにらみ合いから

猫は、よそ者(敵)と出会った時、互いににらみ合い、脅しをかけながら長い時間かけてゆっくり近づいて、またしばらくにらみ合います。
その時、必ず威嚇姿勢をとります。

威嚇姿勢は、攻撃の予告と防御。
耳を伏せ背中を弓なりにして、毛を逆立てる。相手をにらみつけ、瞳孔は開いた状態でフゥーとかシューというなり声を上げる。
しかし足は、後足は踏ん張っているが、前足は後ずさってしまう。
この時に相手が急に動くと横っ飛びをします。

ここで、にらみ合いに迫力負けした方は、わざと目をそらしたり、その場にうずくまって、戦う意志がないことをしめします。相手がさらに攻撃の姿勢を見せると、腹部を見せて降参してしまいます。

もし、両方が引かないと、攻撃姿勢になる。
耳を後ろ向きに曲げ、毛をいっぱいに逆立て、シッポもいっぱいに膨らませ、頭は低くし、いつでも飛びかかれるように前足を浮かせ気味にする。
ちょっとの刺激ですぐに飛びかかって取っ組み合いのケンカになる。

ケンカをして帰ってきた時、後足に怪我をしているのは負けた証拠です。
弱い猫は逃げようとしたときに後ろからやられる事が多いので、後足、しっぽ、お尻などに怪我をすることが多いからです。

猫は縄張り(テリトリー)がある
猫は、単独で行動し、それぞれに縄張り(テリトリー)を持っていて、時々、自分の縄張り(テリトリー)の見回りをします。
縄張り(テリトリー)には、寝たり食べたりする我が家というエリアと、狩猟の場のハンティングエリアがあります。

我が家であるエリアは、同居している猫や人間以外の立ち入りを許しません。他の猫が侵入してくると、激しい戦いになることもあります。
狩猟の場のハンティングエリアは、他の猫の出入りも自由で近所の猫との共有の場でもあります。

ハンティングエリアでは、顔見知りの猫同士は、ケンカにはならない場合が多いようです。しかし、全くよそ者の猫が侵入していた場合は、決闘を行う事もあるようです。
同じ地域に住む猫は、夜になると一定の場所に集まり、猫の集会をするといいます。
オス猫は出ていく?
猫は、環境の変化とそれによるショックによって帰ってこなくなることがあります。引越しや新しい猫が来たときなどが多いようです。
オス猫の場合、発情期になるとメス猫を求めて、縄張り争い(侵入や拡大)または好奇心などから、ハンティングエリアを出てしまい帰れなくなることもあるようです。
しかし、猫は歩いた距離くらいなら初めての場所からでも家に帰る事はできるといいます。1週間以内なら、フラッと帰ってくる場合が多いが、1週間を過ぎるとその可能性が低くなる。

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