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猫の病気|  

人にうつる病気
 【猫の引っかき傷】【皮膚糸状菌症】【疥癬症】【トキソプラズマ症】【クラミジア感染症】【ジアルジア症

猫から人にうつる病気は、ありますが、清潔にする!動物を触ったりした後は手を洗う!排泄物は正しく処理する!動物も健康診断を定期的に受ける!これだけのことを守るだけで、十分防げる病気がほとんどです。


猫の引っかき傷

猫の歯や爪には、パスツレラ菌という激しい炎症を起こす細菌(ウイルス)がついている事があります。猫に、咬まれたり、引っかかれたり、なめられたりした場合、軽く見ないで、すぐ水で洗い流してよく消毒するようにしましょう。放っておくとリンパ節炎を起こし、熱を出したり、化膿する事もあるので、ひどい場合は、病院で処置をしてもらいましょう。

<ネコひっかき病>
猫によりリンパ節の腫れをきたす感染症疾患で、「ネコひっかき病リンパ節炎」という。2種類の病原体の混合感染と考えられていて、これらの病原菌に対する血清診断法が開発されつつあるという。ネコひっかき病を起こす猫にはノミが多数寄生していて、病原体が猫ノミにより媒介される可能性も。
【感染経路】
菌を保有する猫にひっかかれたり、咬まれたりだけでなく、なめられるなどの接触でも感染する事があり、人の場合は、20歳以下の男性に感染することが比較的多いと言われてる。感染は、特に生後12ヶ月以下の子猫からが多く、犬からも感染する事もある。
【人の症状】
猫にひっかかれたり、咬まれた部位が5日〜2週間後に何らかの症状を出す。
軽傷では、赤くなったり、水ぶれができたり、硬くなったりする。
約半数の人に、発熱、倦怠感、頭痛、関節痛、食欲不振などの全身症状が出る。
リンパ節の腫れは、受傷部位が上半身に多い為、脇の下、首、肘の関節部が多い。
重症では、発熱が長引き、体重減少、全身性のリンパ節や肝臓や膵臓が腫れ、胸の中に水が溜まったりする。しかし、これらはほとんど治ります。
【予防】
特にない。猫は健康で問題もない。ノミの駆除と、定期的な爪切りと、清潔に保つことが大切。
<パスツレラ症>
犬や猫の口の中や爪などにいる、パスツレラとう細菌が原因で感染する。
【感染経路】
咬まれたり、なめられたり、引っかかれたりする直接感染と、細菌がホコリなどに混じり空気中を漂っているのを吸い込んで感染する間接的な飛沫感染がある。
【人の症状】
傷の腫れ、疼痛、化膿。空気感染すると、副鼻腔炎、咳など風邪に似た症状。
この細菌が体内に入ると、わずか数時間以内に傷口が赤く腫れ、ズキズキと激しく痛み出し、ひどくなると傷の部分が化膿する。
傷が深い場合、骨にまで炎症を起こし、骨に穴があくこともある。
いつまでも治らない鼻炎の場合は、この病気の疑いがあることもある。
【予防】
外出から帰った猫や犬の足を洗い、歯磨きをしていること。
動物に触れたら手洗いと、うがいをする。
引っかかれたり、咬まれたりした場合、小さな傷でも流水で良く洗い消毒する。
猫の爪は常に短くする。

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皮膚糸状菌症

カビの仲間の真菌が、皮膚の角化層や被毛や毛根に感染することによる皮膚病。
犬や猫に感染する真菌は大部分は人に対しても感染力を持つことが知られていて、一般にかゆみを伴い、患部を手や足で掻くことにより、全身に広がっていきます。最初は、脱毛または被毛の断裂が、円形ないし楕円形に見られ、円形脱毛症のようにみられます。

【感染経路】
感染した動物の皮膚や病変に触ることによる。
これらの菌に汚染された衣類やカーペットなどからも感染する。
【人の症状】
白癬などといわれ、俗に言う水虫(みずむし)。
脱毛、フケ、かゆみ、水疱など、トビヒと似た症状が現れる。
最初は赤い色の小さなプツプツができ、さらに円形または楕円形に広がっていく。
【猫の症状】
無症状の場合もあるが、感染に弱場合は、病巣が広範囲になりやすい傾向がある。
症状は人と同様に、最初は赤い色の小さなプツプツができ、さらに円形または楕円形に広がっていく。感染が確実になった場合は、徹底した隔離が必要となります。
【予防】
衛生的な注意を怠らないようにする。
菌と直接接触を避けるため、病気になったり保菌している動物達を隔離することが重要です。
定期的なシャンプーが効果的です。

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疥癬(かいせん)症

皮膚に寄生する疥癬ダニが起こす皮膚病。激しい痒みが特徴。
雌のダニが産卵のため皮膚に孔を掘ったり、ダニに唾液などの刺激により炎症と痒みが起こる。再度感染すると、アレルギー反応を起こして痒みが激しくなる。
接触感染で、犬や猫、人にも感染する。
【人の症状】
痒みを伴う赤い小さなポツポツとした発疹が出る。ツメダニ症でも、同じような症状が出る。
猫を抱いた後、円形状に赤い湿疹ができたら感染の可能性がある。
しかし、ダニは一時的に皮膚に侵入するだけで増える事はなく、感染した犬や猫との接触を絶つと、人では新しい病巣はできない。
皮膚科ではアレルギー性皮膚炎と診断されることがあるそうなので、診察を受ける時、猫を飼っていることを報告する。
【猫の症状】
最初は、顔面、耳や足で、全身に広がる。赤いポツポツとした発疹と、激しい痒みが起こり、痒みの為に、掻きむしったり、咬んだりして傷を作ってしまう。
毛が抜けたり、フケが出たり、額などの皮膚が分厚くなりごわごわになる。
細菌感染を起こすと、皮膚を押すと皮膚の奥から膿が出てくるようになる。
【治療】
外用薬・注射(約3週間使用する)注射はフィラリアの有無を血液検査で確認した上で使用する。
【予防】
ダニとの直接接触を避ける為、病気の動物を隔離する。すぐに動物病院で診断・治療を受ける。
この病気は猫を清潔にしていれば起きないので、清潔を心がける。


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猫のクラミジア感染症

クラミジアは細菌より小さく、ウイルスより大きい中間的な微生物で、生きた細胞の中に感染する。
猫の上部呼吸器系の感染症。クラミジア・シッタシという名の菌が原因。
感染猫の眼やに、鼻水、唾液に接触することにより起こる。
【感染経路】
感染猫の眼ヤニ、鼻水、唾液に接触することにより起こり、潜伏期間は5〜10日。
【人の症状】
結膜炎が起こるといわれてます。
【猫の症状】
猫の結膜炎の一般的な原因とされます。ウイルス性の結膜炎より経過が長いのが特徴ですが、簡単に区別はできません。ワクチン接種をしている猫で、涙目や結膜炎が少し長く見られた場合には可能性があります。
どの年齢の猫にも起こり、通常は片目から始まり、眼をしょぼしょぼと細め、まぶたが赤く腫れて痛み、多量の涙を出す。眼結膜の炎症、結膜炎、鼻炎、気管炎、慢性肺炎などの症状がみられ、重症になった場合には死亡する事もあります。
眼ヤニの色は、黄色または緑色で、くしゃみ、咳が出る。鼻汁が出ることもあります。
発熱、食欲不振、嘔吐、下痢、体重減少がみらえる場合は、早期に受診しなくてはいけません。また病気から回復しても、ストレスや他の病気になる事により再発することもごくまれにあります。
【治療法】
抗生物質の投与。
完全に治るまで他の猫に接しないようにする。
眼ヤニや鼻汁は、1日に何度も湿らせた布やティッシュペーパーでふき取る。
栄養価の高い物を与えるようにする。
【予防】
猫にそれらしい症状がみられたら治療を受けましょう。
手洗いを心がけましょう。感染している猫を触ったら特に注意して下さい。
米国ではワクチンが使用されていますが、日本では製造・販売されていません。販売の予定があるといいます。

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ジアルジア症(ランブル鞭毛虫症)

ランブル鞭毛虫、犬ジアルジア、猫ジアルジアが病因の小腸の原虫疾患。
腸管内に寄生する8本の鞭毛を持つ鞭毛虫ジアルジアが激しい下痢を引き起こす人畜共通寄生虫。
【感染経路】
汚染された水、生の食品、手から経口摂取。人から人へ直接伝染したり、ハエが運ぶこともある。
【人の症状】
健康な人は、無症状のことが多いが、特に子供と若年層に多く見られ、子供は重症の消化管障害を引き起こすこともある。
主な症状は下痢ですが、長く続く事は少なく、間歇性だったり便秘と交替性だったりする。
食欲不振、悪心、腹痛など色々な消化管障害を引き起こしたり、胆嚢炎や胆管炎の原因となる事も知られている。治療を怠ると、全身状態が悪化し痩せがみられますが、発熱はない。
【猫の症状】
虫体を保有した親から母乳を通じての乳汁感染、または、汚染された水からの経口感染。子犬の間で流行することがある。
成犬や成猫などでは、ほとんど無症状で、子犬・子猫など若い程重症。
下痢、場合により水様性や血便
【治療法】
検便(新鮮便)をして確認。駆虫薬の投与。
【予防】
感染動物の治療はもちろん、飲み水や食べ物を糞便で汚染させないこと。
下痢もなく普通にみえる便でも感染している場合があるので、動物達の検便を定期的にする。

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