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猫の病気|  

耳の病気
耳は、寄生虫による皮膚炎ができやすく、ケンカなどで外傷を受けやすい場所です。
猫は嫌がってあまり見せようとしませんから見落としがちになるので気をつけましょう。
外耳炎】【中耳炎】【耳かいせん症】【耳血腫

外耳炎
外耳は皮膚と同じで、皮脂腺や耳垢腺があり、炎症を起こす。
外耳の発赤、掻痒、耳あかがあるのが特徴。急性あるいは慢性の炎症性疾患。
様々な原因と、それを悪化、慢性化させる要因からなり、多くは耳に寄生するダニによって起こりますが、細菌感染やカビなど真菌の寄生、アレルギー、腫瘍や異物、外傷などでも起こります。
 【症 状】
耳の中が臭くなり、頭を振ったり、耳をかいたり、膿や茶褐色の分泌物が出るなど。
耳に触ると痛がったり、耳のただれ、脱毛などがあると可能性がある。
症状が進むと、激しい炎症になり、鼓膜が破れたり、中に水や膿の溜まった袋ができてしまう、中耳炎や内耳炎と進まないうちに治療をしましょう。
 【治 療】
耳垢の検査・培養をして判断する。点耳薬、抗生物質の投与。
慢性化しやすく、慢性になると完治するまでに1週間〜数ヶ月かかる。放っておいたり、家庭で治療しようと思ってこじらせないようにしましょう。
再発を繰り返す場合は、手術が必要になる場合もある。正確な診断や入念な治療の為には、麻酔も必要になるかもしれません。老猫の場合には麻酔をかけて安全かどうかの検査も必要。
 【看 護】
猫が耳をかいて傷を深くしないように、後足の爪を短めに切ることも効果的。

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中耳炎
耳の奥、鼓膜の内側の中耳に炎症が起き運動失調などが起きる。
外耳炎が進行して中耳炎を引き起こす場合や、鼻とつながっている耳管を通り中耳に炎症が起こる場合がある。
原因は、細菌の感染やアレルギーなど。
 【症 状】
痒みより痛みの方が強いので、耳を傾けたり、くるくると回転するような動作をする事が多くなる。
体のバランスがとりにくくなり、ふらついたり、立てなくなる。
 【治 療】
外耳からの検査、レントゲン、血液検査で診断する。
抗生物質の投与、点耳薬、中耳へのドレナージ手術
中耳炎の治療は薬だけではなかなか治りにくく、多くは麻酔をして検査と治療を行う必要がある。
長期に渡り投薬しなくてはいけない事もある。慢性化する場合もあるので注意。

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耳疥癬(みみかいせん)症
体長0.3mm程のミミヒゼンダニ(ダニの一種)が、外耳道内に寄生して起こる伝染性の皮膚病。
(外耳炎の一種)猫の耳の病気で最も多い。
 【症 状】
耳の穴(外耳孔)に、茶色い(黒い)耳あかがついていたり、分泌物がみられる。
激しい痒みを伴うので、首をよく振ったり、後ろ足で掻いて耳を傷つけたり、耳の付け根の毛が抜けたり、出血することもある。
 【治 療】
耳あかの検査を受けて、ミミヒゼンダニの確認、またはその虫卵の確認をする。
治療は、点耳薬の投与、注射。ダニを根絶させるには数週間かかる。
症状が軽減しても最後まで治療を受ける事が必要。
多頭飼いや、外出猫の場合は、他の猫にも感染しますから、病院で治療をする必要があります。
 【看 護】
引っかき傷や、それによる脱毛、血腫などを予防するためには、後ろ足に靴下を履かせるか、エリザベスカラーを装着することも効果的。

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耳血腫
耳介の内側の皮膚の下に出血があり、血が溜まり、腫れる病気。
血腫の部分が腫れるので、すぐに治療が必要で、手当てが遅れたり、こじれると、耳全体が萎縮変形する事がある。
原因は、はっきりはしていませんが、耳疥癬がある事が多く、耳を引っかいたり、ぶつけたりした時に起こる事もある。
 【症 状】
喧嘩による外傷、耳が痒くていつも振る、引っかくなど。
皮膚の中の血管に傷がつき皮膚と軟骨の間に出血する。耳介部に血が溜まり痛みが出る。
 【治 療】
血腫の吸引確認で診断する。
血腫の吸引、血腫内への投薬、手術により切開し、血が溜まらないようにする。
多くは手術が必要となりますが、ごく軽い場合は、血腫に針を刺して皮膚の内側の液を出すだけで治ることもあります。外耳炎がある時は、同時に治療する。耳介部の変形が起きることが多い。

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(2005年6月4日掲載)

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