SWEETCAT

メールメール

トップ

ねこ情報
猫の病気|  

外部寄生虫
 皮膚や耳など体の表面に寄生するノミ、マダニ、小型ダニ、シラミなどが『外部寄生虫』

猫の体にノミ・ダニが寄生していないか観察しよう
被毛を手でかき分けてみる(ノミは全体、ダニは特に、耳、喉、首の後ろから背中)
被毛の間に黒いゴマのような粒が点々とあると、ノミのフン。ノミがいる証拠
●小さい(1mm程)の丸く平べったいグレー又は焦げ茶色のが、付いていると、ダニだ。
●黒豆のようなものが付いていると、血を吸って大きくなったダニだ。
●被毛の上を跳んでいる歩いているのを見るけることもある
付いたばかりの小さなダニは猫の耳のこんな所に付く
←この中からダニを見つけられるかな?



ノミ
ノミは2〜3oの大きさで、成虫は褐色で縦に平らな体形。
動物や人が近づくと動物の吐く二酸化炭素を感知して、跳ね上がり(10〜30p、体長の100倍)寄生し、毛の間や皮膚表面を素早く移動して吸血します。
ほとんどが猫ノミで、人間も含め他の動物も吸血します。
また、ノミは条虫(サナダ虫)の感染の原因にもなります。
【ノミの生態】
気温(24〜32℃)と湿度(60〜80%)がノミの産卵と成育の条件になります。
春から秋に活発に活動しますが、冬でも室内の環境が適せば活動が活発になります。
メス成虫が人や動物に寄生して吸血し、卵とさなぎは吸血しません。
メスは、1日に10〜20個ぐらいの卵を産み続け、一生の間に200〜1000個もの卵を産みます。
卵が床に落ちて2〜20日で幼虫になり、ゴミの破片、親の糞などを餌にして暗い所や隙間に隠れています。10〜200日の間に2回脱皮し、さなぎになり1週間で成虫になりますが、環境によっては1年後に成虫になる事こともあります。
じっと待っていたさなぎが二酸化炭素に反応して成虫になる事も可能で、成虫自体もずっと吸血しないで1年位生きて行く事も可能です。
成虫の寿命は6〜12ヶ月。
【症状】
ノミが吸血した部分の皮膚は多かれ少なかれ皮膚病ができる。
軽い痒み、発赤程度、激しい痒み、ブツブツの粟粒性皮膚炎という皮膚病ができるものまで様々。また、数年に渡りノミに刺され続けるとノミアレルギー皮膚炎を起こす事もある。
※ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミの数には関係なく、1匹でも吸血すると、ノミの唾液に対して激しい全身アレルギー反応が起こる。
【駆除と予防】
ノミ駆除薬で、定期的に駆除・予防する。(使用前に獣医師に相談を)
部屋の中や猫の寝床も定期的に掃除する。
1匹のノミがいると、周りの環境中には100倍のノミがいるといわれ、ノミの姿がなくても、猫の皮膚や寝床などに黒い粒々があるとノミの糞と思って間違いない。(水一滴で溶くと血の色になるので確認できる)
成虫と幼虫は殺虫剤に弱いが、卵とサナギには殺虫剤は効きません。
※詳しくは、ノミ・ダニ駆除法をご覧下さい。



マダニ
1〜5oの大きさ。公園、野原、山野の地上30p位の葉の裏や、根元の土に潜んで、動物や人の体温・呼気を感知し、毛や皮膚にしっかり取り付き吸血します。
マダニの吸血は、原虫、細菌等を伝染させる仲立ちもします。
【マダニの生態】
血を吸ったメスは体が何倍にも膨れ上がり吸血の限界になると動物の体から落下して産卵します。卵は、20〜40日で幼虫(脚が6本)になり吸血します。60〜90日で若虫(脚が8本)となり成虫になります。
マダニは、口の先端を皮膚にさして吸血し、多数の歯が逆方向に生えていて強固に食い込むことと、皮膚と密着を強化するためセメントのような物質を出して脱落防止するため外れません。
【症状】
痒みと痛みを感じ、貧血、体力減少、体重減少等の症状が出て神経質になる。
【駆除と予防】
マダニが動物の皮膚に寄生すると簡単には取れません。無理に引っ張ると口下片を皮膚に残し炎症を悪化させ化膿の原因になるので、注意して全てを完全に取り除くようにしましょう。
マダニをつぶしてしまった時に出る体液で、野兎病に感染する事もあるので、直に手で触らないようにしましょう。(野兎病は人畜共通感染症)

ダニ駆除薬で、定期的に駆除・予防する。(使用前に獣医師に相談を)
部屋の中や猫の寝床も定期的に掃除する。
※詳しくは、ノミ・ダニ駆除法をご覧下さい。



ダニ

猫の皮膚に寄生するダニは、色々あり、それぞれ症状や治療が違います。精密検査を必要とするダニもあり、それぞれの駆除法も若干異なります。

【猫小穿孔ヒゼンダニ】
猫の皮膚に小さな穴をあけ寄生し、疥癬症を起こすヒゼンダニの一種。
<症状>
頭部に激しい痒みがあり、猫は掻きむしったり頭を振ったりする。
発疹やかさぶたができ、脱毛を起こす事もある。
首から四肢に広がることもある。
【耳ヒゼンダニ(耳ダニ)】
体長0.3mm程。耳(外耳道内)へ寄生し、耳疥癬(寄生虫性外耳炎)になる。
<症状>
黒い耳垢がみられ、激しい痒みがある。その為、後ろ足で耳を掻き過ぎて傷つけたり、首をさかんに振ったりする。
<治療>点耳薬の投与・注射を約3週間使用する。
【ツメダニ】
白っぽいフケのように見えるダニで、猫の背筋に添って移動する。(ツメダニ症)
猫同士の接触のほか、犬やノミなどから移ることもある。
人間にも寄生し、掻痒症を起こす事が多いので、猫を抱いた後、円形状に赤い湿疹ができたら疑う。皮膚科で診察を受ける時、猫を飼っていることを報告する。

<症状>
痒み・脱毛・フケ(猫により、痒みが出ない場合もある。発疹やかさぶたができる事もある)
<治療>外用駆虫薬・薬用シャンプー
【ニキビダニ(毛包虫)】
ニキビダニ(アカラスともいう)が毛の根元を包む毛包や皮脂腺に寄生すると毛包虫症という皮膚炎を起こす。正常な猫にも寄生していることがあるが、発病するのは免疫力の低下した猫に多い。
<症状>
下顎など頭部にニキビ状の炎症を起こし、部分的な脱毛や掻痒がある。重症の場合、細菌感染を併発し、全身的に化膿性皮膚炎になる事もある。
<治療>
軽傷の場合はそのまま経過を見ることもある。通常、外用薬・駆虫薬を使用し駆除する。抗生物質・免疫増強剤を併用することもある。
【ツツガムシ】
1mm程のオレンジ色っぽいダニ。秋に多く見られる。
猫の耳や頭、足先などの毛に寄生して、痒みを伴う炎症を起こす。


シラミ(猫ハジラミ)
猫だけに寄生する猫ハジラミ。人間には寄生しません。
約2mm位の細かい黄灰色をしていて、毛や皮膚を食べて吸血をします。
猫の毛の根元を観察すると発見できるでしょう。猫の毛に1mm位の白い卵を産みつけるので、黒っぽい猫ほど気がつきやすいでしょう。
猫同士の接触で寄生するが、ノミのような強烈な生命力は持っていないので、猫の体から離れると4〜6日で死滅します。
昔に比べて寄生した猫は減少しているが、多数飼いで衛生管理が悪かったりすると発生しやすく、子猫や体力の落ちた猫は寄生しやすいので、母猫や老猫、病気の猫には注意が必要。
症状
痒み・発疹・かさぶた・フケなど
噛まれても痒みが出ない猫もいたり、フケが多くなる、痒みから神経質になる、皮膚炎を起こすなど一定しない。
予防・駆除法
粉薬の塗布を行う。
清潔にすることが第一なので、家庭内の掃除を徹底する。

ねこ情報 > 猫の病気 > 外部寄生虫

Copyrigt(c) 2003-2004 sasa-net. All rights reserved.