急性喉頭蓋炎
のどの奥、喉頭の入り口にある弁のようなものが
喉頭蓋
です。
ちょうど
靴べら
のような形をしています(厚さは約3mm)。
粘膜の下に軟骨があります。
風邪などがこじれて、その軟骨に炎症が及ぶと
腫れ上がってきます
。
重症になると空気の通り道を塞いで
窒息の危険
があります。
主な症状は、
激しいのどの痛み
(特に飲み込む時)、
熱、含み声
。
耳鼻咽喉科以外の医者には、風邪と区別できない場合が多いので、
要注意
です。患部が直接見えなければ診断できませんから。
ほぼ正常な喉頭です。
矢印の部分(喉頭蓋)に
注目
を
急性喉頭蓋炎:軽症
喉頭蓋の部分が赤くなっているのが、わかります。この段階で適切な内服治療をすれば、呼吸困難に至る可能性はほとんどありません。
急性喉頭蓋炎:中等症
喉頭蓋が赤くなるだけでなく、形が変わっているのがわかりますか?
腫れてきている状態です。この段階になると、点滴、厳重な経過観察が必要になってきます。できれば入院した方が安心ですね。
急性喉頭蓋炎:重症
このような状態になると、外来で治療するのは、
危険
です。近くの総合病院へ紹介し、入院加療をしました。数日間の入院で軽快、退院しました。