いのこ(亥の子)調査隊(97.4.30結成)

(調査隊長”いちぞう”)


 いのこって知っていますか?岡山県人なら誰もが知ってる?子供の年中行事です。

 

 11月の”亥の日”の夜、中学生までの男の子が集まって、漬け物石のようなものに4〜6本のロープ(またはカズラ)をつけて、うたを唄いながら、石を空中に上げたり、地面にたたきつけたりを繰り返します。)

 先に氏神様をまわり、その後、集落全戸の庭で石をついて厄を払います。ごほうびにおかしやお金をもらいます。

 聞くところによると、亥の子は中国地方の風習のようです。我が作東町は兵庫県との境の町ですが、兵庫県には無いんでしょうか?四国には?(97.5.2四国にあることがわかりました)

 また、歌詞が町内でもかなり違うようですが他県ではどう唄うのでしょうか?

 いのこは我が町にもある!という方、うちの地方ではこう唄うなどなど、あいDO!田舎掲示板へ書き込んで下さい!

ちなみに作東町のある集落ではこう唄います。

子供の頃からいまだに歌詞の意味がわかりません(^^;)

いのこのようさ もちつかんもんは おにうめこうめ つーののはえたじゃうめ えいとさいと さいとこもちくわそうか

になります。 さいとこ餅ってどんな餅なんだろう。

まだまだあるぞ

いのこのようさ もちつかんもんは おにうめ こうめ つののはえたじゃうめ かーしもさがればじょうさんてんのう まわれ まわれ はんじょせー はんじょせー

てな感じです。

基本の歌詞は一緒だけれど、同じ作東町なのに、近くの集落ごとでちょこちょこ違うのはなぜ????

作東町でも集落ごとに色々歌詞が違うけれども、全部は把握できませんでした。


調査隊員の情報により明らかにされた衝撃の事実!(掲示板書き込みより)

5月2日:中国地方だけでなく愛媛県にもあることが判明!

調査隊員No002 愛媛県高岡さんより情報
我が愛媛県にも亥の子はあります。県内でも石を使ってそちらと、同じ用にする地方と、私の町(伊予郡砥部町)のように、稲藁を直径4〜5センチに束ねてきつく縛り、棒状のもので、独特の歌(そちらとはちがうようですが)にあわせ、各家庭の玄関先で、地面を叩き、五穀豊穣、家内安全などを祈願してしていきます。とりあえず、以上

5月4日:中国地方でも鳥取県と島根県には無いことが判明!(少なくとも出雲市と鳥取市にはない)

調査隊員No003鳥取市こんどうさんより情報
出雲出身で鳥取市に住んでいますが いのこという行事は聞いたことがありませんが...中国地方でも山陽側だけではないんでしょうか?

8月吉日:なんと九州大分市あたりでもいのこが・・・

調査隊員No.004大分市からの報告です。

大分県の民俗」 第一法規出版(株)昭和48年発行 著者大分県杵築市在住 染矢多喜男 によれば、 10月の亥の日をイノコ(亥の子)という。亥の日が三度ある場合は、それぞれ武士 ・百姓、町人、女・男・家畜のイノコだという所もある。土地によっては、歳徳さ ま・大黒さまが家に帰られる日であるという。 イノコには餅をついて祝うことは、豊前地方(大分県の北部2郡と福岡県南東部の 区域)を除いて広く行われている。国東半島では、ついた餅を枡に入れて神棚や俵 の上に供える。イノコの晩には、子供たちが部落内を回って、イノコウタを歌いな がら地をついたり、打ったりして、餅・銭・菓子などをもらう。イノコツキ・イノ コウチ・イノコという。もぐらの害を避けるためだという。イノコツキは杵築市( 大分市より別府湾岸沿いに3・40キロメートルの距離)のものがもっとも整った形を残 している。イノコウタは土地によって変化があるが、「イノコモチ祝わん者は、鬼 生め、蛇生め、角の生えた子生め」という部分はほぼ共通に持っている。イノコに 使った御幣や藁束は蛇除けや豊熟のおまじないにしている。「イノコモチを食わに ゃはえは去らぬ」という所が多い。 子ども組という明確な組織では存在しなかったようであるが、小学校に入学すれば イノコグミ(亥の子組)に入れてもらえる所が多い。杵築市のイノコでは年齢順に 、頭取(15才)・副頭取(14才)・世話役(13才)・助役(12才)・副助役(11才 )・イモクイ(芋食い、10才)と呼ばれて参加している。 小生は、大分市内のはずれに居住したいるにで、現在、杵築市で上記のような行事 が行われているかどうかは不明です。昭和7・8年頃、大分市近郊でも子供たちが 集団で夜イノコ行事(イノコ餅をもらってあるく)が行われていた気憶があります 。あることが判明いたしました。

歌詞を聞いてみると、この作東町とほとんど同じじゃあーりませんか。いったいいのこはどのような広がりを見せているのでしょう。

11月26日:調査隊員No.005高知のしおたさんから報告です。

滋賀県内では野洲郡中主(ちゅうず) 町と、湖西の安曇川町・今津町に亥の子が残っており、亥の子唄は やはり「鬼生め・蛇生め」です。 高知県には亥の子はありませんが、愛媛県には石で搗く型も藁棒で 叩く型のものもあり、宇和地方では数え唄の亥の子唄がたくさんあります。

1月14日:調査隊員No.006のわたなべさんから報告です

 岐阜県でのことです。昔のことなので,詳しくは覚えていませんが,特にみ んなが集まって何かするということはなかったように 思いま す。 各家庭で,大きなおはぎを作って(2つ合わせると子 供の頭くらいになるかな),夜,亥の方向に向かって (家の場 合は納戸でした)お供えします。 翌朝,お下がりを皆でいただきます。時期は12月の最初か二番目の亥の日です。 おはぎは,なぜかおひつのふたに載せてお供えをします。

1月14日:調査隊員No.007の愛媛県民さんから報告です

 亥の子についてですが、それぞれ宇和の中でも違うようです。そこで、宇和の坂戸の亥の子歌を掲載します。

坂戸の亥の子はこうです。はじめに、家にいって
『亥の子を祝いまっせ』 と大声で言います。そして
『祝いましょ 祝いましょ お大黒様は 
 一が俵ふんまえて  二でにっこり笑うて  三で酒作って  四つ世の中良いように
 五ついつものごとくに  六つ無病息災(むびょうそくさい)に  七つ何事無いように
 八つ屋敷をつき広め  九つ米倉(こぐら)を築き建てて  十でとっくり納まった
 えいえいやーな』
と歌います。そのあと
「うぐいす」「この屋敷」「白ねずみ」「お扇子」の中から一つ歌います。(全部書くと長くなるので省略します)
いちよう、この四つが亥の子の歌のメインのようなものです。
(はぶいちゃったけど・・・・)
で、おわりに
『亥の子の餅を祝うなら  西も東も金の山  南も北も米の山  悪病災難払いのけ
 福の神は舞い込んだ  舞い込んだ』
と歌い、お金をもらってつぎの家に行きます。ほかの地方には、ちながを使うというとこもあるけど
坂戸は石を二つ使います。

5月16日:調査隊員No.008の吉田さんから報告です

愛媛県出身のものですが、いのこはうちの地方にもあります。
住所は愛媛県宇和島市白浜です。
数え歌と弁慶の歌があります。
みかんをつぶして土を柔らかくして、石で穴をあけます。
レッツ!いのこ

11月17日:調査隊員No.009の赤坂信二さんからの報告です。
お御宿の神様


御宿の神様 ごめんなさい
ちんちんがらりや まんがらり
なるは 滝の水の音

お大黒ののには
一で 俵踏まえて 二で にっこりわらって 三で 作を造って 四つ 世の中良いように
五つ いつものごとくに 六つ 無病息災に 七つ 何事ないように 八つ 屋敷を広め建て
九つ 小倉を建て並べ 十で 取って収め

石割で買いましょう
一割で買いましょう わしゃ石割らぬ
  石屋衆こそ 石割る者よ
二割で買いましょう わしゃ荷は持たん
  駄賃衆こそ 荷を持つ者よ
三割で買いましょう わしゃ産せんぞ
  女衆こそ 産する者よ
四割で買いましょう わしゃしわよらぬ
  ばさま衆こそ しわよる者よ
五割で買いましょう わしゃ碁は打たん
  だんな衆こそ 碁を打つ者よ
六割で買いましょう わしゃろはおさん
  船頭衆こそ ろをおす者よ
七割で買いましょう わしゃ質入れぬ
  貧乏衆こそ 質入れる者よ
八割で買いましょう わしゃ鉢割らぬ
  地家の若衆こそ 鉢割る者よ
九割で買いましょう わしゃくわもたぬ
  百姓衆こそ くわもつ者よ
十割で買いましょう わしゃ地はもたぬ
  おごろもちこそ 地をもつ者よ

まだまだ続くけどとりあえずこのあたりで、情報提供してくれた赤坂さんありがとうございます。


12月30日:調査隊員No.010のINOUEさんからの報告です。

大原町の古町地区にはホームページで紹介されたような亥の子は存在しません。た
だ、現在はどうかわからないけれど、少なくとも昭和40年代には、大原神社が開催
地となり、小学生が主催となって毎年2月ごろに亥の子相撲が行われていました。

大原町古町というとすぐ隣です。なぜ、隣町には無かったのでしょう?
隣にはないが、大分県には同様のものがある。不思議ですね。


1月8日:調査隊員No.011の麻生さんからの報告です。

広島県福山市柳津町のいのこうたはこうです。

ご〜ざった ご〜ざった いのこさんがご〜ざった
一からふんばって
二でにっこり笑うて
三で酒を造って
四で世のなかよいように
五ついつもの如くなり
六つ棟をひろめたり
七つ何事ない様に
八つ屋敷を広めたり
九つここで蔵を建て
十でとうとうおさまった
繁盛せい、繁盛せい

最後の繁盛せい、繁盛せいは作東町と一緒ですね。


4月23日:調査隊員No.012の清水さんからの報告です。

僕は、愛媛県宇和島市出身です。
住んでいた町は元結掛ですが、僕はこの行事は
宇和島とその周辺だけだろうと思っていました。
しかし、あなたのHPを見てとても驚きました。
まさか、県内はおろか、本州や九州でもやっているとは
思ってもいませんでした。しかも、石をつくという形式は
全く同じで驚きました。

さて、僕が住んでいた元結掛では、おなじみの
数え歌のほかにいくつか歌がありました。
僕は歌はうる覚えだったので全部は分かりませんので
一部だけ書いておきます。

♪おいたやのぅ おいたやのぅ
♪なにか薬はあるまいか
♪海にはえとる マツタケと
♪山に転がる ハマグリを
♪???????????
♪明後日つけたら 今日治る

♪忠臣蔵のごだんめは
♪おかるのうった????
♪よいちべえの????
(後は忘れました・・・)

すいません、書いてみるとほとんど覚えていませんでした・・・
僕らの地方では「おいのこさん」と呼んでいたのですが、
良く考えると歴史的に非常に興味あることですよね。
・どこが発祥の地なのか
・なぜ石をつくのか
・どうして子供がやるのか
・いつ頃からやっているのか
・どのように広まっていったのか
などなど疑問は尽きないですね。


5月16日:調査隊員No.013のこまっちゃんからの報告です。

大原町古町にはなかったとのことですが わたしは昭和41年生まれで
同じ大原町の西町というところに住んでいました
このあたりはめっきり子供の数が少なくなっていて
わたしが小学校の頃には 男の子に混じって参加していました
今は大阪に住んでいるし あの辺は以前にもまして
子供の数が減っているので 今現在あるかどうかは定かではありません
たぶんやってないと思います

ちなみに 歌は
 この家は前から繁盛 前から繁盛
 今はわかよでなお繁盛 なお繁盛

こんな感じだったと思います。

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前に大原町ではなかったというメールをいただいたが・・・
地区によって違うのかな?


6月19日:調査隊員No.014のなおきさんからの報告です。

僕の育った愛媛県大洲市平野町では亥の子はわらを直径5cm位に硬く締めたもの
(「すぼ」と呼んでいました)で各家を回っていました。

歌は
お亥の子さんと言う人は
1(いち)で樽を振りまいて
2(にぃ)でにっこりわろうて
3(さん)で酒造って
4(よん)で世の中良いように
五つ(いつつ)いつもの如くなり
六つ(むっつ)無病息災に
七つ(ななつ)何事ない様に
八つ(やっつ)屋敷を建て並べ
九つ(ここのつ)小倉を建て並べ
十(とお)でとうとう収まった収まった
この家繁盛せぃ 繁盛せぃ
おまけ(このおまけはいつのまにか先輩から受け継がれてました)

もう、20年近く前の事なんですけど、まだしっかり歌覚えてました。


6月4日:調査隊員No.015の美紀さんからの報告です。

私の実家(愛媛県宇摩郡土居町)でも亥の子はありまっす!!
小学生の頃、男子、女子で地区のご家庭を回りました。
「いのこ〜、いのこ〜(後の歌詞は忘れた)」と歌いながら、藁を打ち
ました。なつかしいなあ。。。これで、私も調査隊員ですね!


●11月2日:調査隊員No.016のヒロさんからの報告です。

の里は愛媛県八幡浜市千丈地区ですが
亥の子歌は次のように歌います。

今晩のお亥の子は 
一に俵を踏んまえて 
二でにっこり笑うて
三で酒を造って
四つ世の中よいように
五ついつものごとくに
六つ無病息災に
七つ何事ないように
八つ屋敷をひろめたて
九つ小倉を建てならべ
十でとっておさめた
エ−イエ−イ亥の子♪

数え歌部分はほとんど同じですが
はじめと終わりは地域によって異なりますね

以前東京でこの歌を歌ったら大ウケしました。

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愛媛県は亥の子がいっぱい残っているのですね。


●11月5日:調査隊員No.017のろんさんからの報告です。

はじめてまして。
今日は亥の子さんの日だったので
何気に検索していたらたどり着きました。
私は島根ですが、こんな歌ですよ。

い〜のこさんの晩に 祝わぬ者は〜
蛇うめ〜 こうめ〜
角の生えたこうめ〜

子供がおみこしを担いで一軒ずつまわってきます。
あちこちに亥の子さんがあるんですね〜

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島根県の出雲市では聞いたことがないというお話もあったのですが。地域によって違うのですね。


●11月10日:調査隊員No.018のえびっちさんからの報告です。

うちの地方では、年々少子化が進み女の子も祭りに参加しています。歌は愛媛県のなおきさんのところのものと、とてもよく似ています。『お亥の子さんというひとは』の個所がうちのほうでは、『だいこくさまという人は』となっています。
また、この『だいこくさま』の前に(亥の子うた)が歌われます。この(亥のこうた)しゃれにならないほどたくさんあって、とても全部は書けませんが一部紹介したいと思います。
<亥の子うた>
ひとつエー ひとつうったいましょ ヨイサン ヨイサン
はばかーりなーがらエー
うたのエー うたのあやまり ヨイサン ヨイサン
ヤレコラ がーめんなされー
瀬戸のエー 瀬戸の明神様 ヨイサン ヨイサン
どおゆーておーがむエー
どおかエー どおかこの子が ヨイサン ヨイサン
ヤレコラ まーめなーよにエー
鶴とエー 鶴と亀とが ヨイサン ヨイサン
どおゆーて あーそぶエー
おいえエー おいえごはんじょ ヨイサン ヨイサン
ヤレコラ ゆーてあーそぶエー
さくらエー さくら三月 ヨイサン ヨイサン
あやめーは五ー月 エー
咲いてエー 咲いて歳とる ヨウサン ヨイサン
ヤレコラ うーめのー花エー

以下続々と続きます。今回はこの辺で失礼します。私が教わっていないうたもたくさんあると思うので調べてみたいとです。何か発見したらお知らせします。


●3月25日:調査隊員No.019のチエさんからの報告です。

亥の子の歌とはこのような節です。音符付きでありました。
とは岡山県のチエさんからの報告です。


●亥の子の新たな使い方について・・・・ですかね。

学生の時、私が参加していたサークルの行事(打ち上げ)のあとで、
お祝いなどがある時に、その主人公となる人の手足を数人でつかみ、
ちょうど石を上下に揺らすように、振り回します。
このとき、岡山県のチエさんからの報告とまったく同じ節で叫びながら
当人を祝います。
たぶんサークルの先輩が、どこか当地を訪れた時に、
この”いのこ”の行事をみてサークルのイベントに取り入れたのでしょうか。
ちなみに、そのサークルは、自転車で旅行をする同好会でした。


●10月6日:調査隊員No.020のkazuさんからの報告です。

広島県福山市高西町で歌っている亥のこの歌です意味が分からないので漢字にしようと
ネットで見たらよけい意味がよけい分からなくなりました。

亥の子さんという人は
一で たわらをふんばって    二で にっこりわろって
三で さけをつくって      四で よのなかよいように
五で いつものごとくなり    六つ むねおそくさいに
七つ なにごとないように    八つ やしきをひろめたり
九つ ここにくらをたて     十で とっくりおさめたり
おいえのはんじょうするように おみせのはんじょうするように
はんじょせい はんじょせい

●10月9日:調査隊員No.021のNARUTOさんからの報告です。

岡山県勝田郡奈義町の上高円で歌う歌です。

亥の子、亥の子、亥の子の夜ぉさ
餅搗かん者は、鬼産め、蛇産め、角生えた子ぉ産め
えっさ、ほいさ、さいころ餅喰わせ、おまけ、おまけ

小学生が亥の子の石をまつってある神社に夕方集まって、
神社の掃除をした後、家を訪ねてまわります。
『亥の子を突きに参りました』と言って地面を5人くらいで突きます。
突いたら、家の人からお金を貰います。だいたい2、3千円でした
貰ったお金は神社で6年生がみんなにわけます。
昭和20〜30年代はお菓子や野菜を貰っていたそうです。
しかし改めてこの歌詞を考えてみると、なんとも怖い気がします。
1kmも離れてない隣の地区でも歌が違ったりします。

●10月23日:調査隊員No.022のYさんからの報告です。
広島県三原市の歌です。(同市でも地域によって違いますが)

えーびすさんと大黒さん。
1でたわらをふまえて
2でにっこりわろうて
3でさかずきだいて
4つよのなかよいように
5ついとものごとくなり
6つむびょうそくさいに
7つなにごとないように
8つやしきをひろめたて
9つここにくらをたて
10でとうとうだいはんじょう

えーんやっさ、えんやっさ。(このとき4回亥の子をつく)

また、私のふるさと海田町では、

亥の子 亥の子 亥の子もちついて
祝わんものは 鬼うめ(産め?)蛇うめ
角生えた子うめ やっさのしりを
ゆでゆでたいて それをそれを・・・

・・・には好きな言葉を入れる。ちなみに私たちは、カープファンであったので、
「古葉さんが優勝して」と入れてました。

歌も千差万別ですね。

●11月11日:調査隊員No.023の15夜バッタンさんからの報告です。
亥の子には石亥の子と藁亥の子とがあるようですが、
藁亥の子は北関東の十日夜のワラデッポウと大変似ていますね。
でも、茨城県では同じような行事を十五夜の夜に行います。
子供たちがわらで作った棒を持って地区の一軒一軒を回って、
「大麦バッタン小麦バッタン、三角ばたけにソバあたれ!」と叫び、
でてきた家の人にお金などをもらっていきます。
新治郡八郷町葦穂小学校の各集落では今年もおこなわれたようです。
大雨の中、いつもは自転車ですが、車に乗って来たそうです。

●12月03日:調査隊員No.024のたかたさんからの報告です。

広島県尾道市のたかたです.はじめて投稿します.
いのこさんについていろいろ集めてる人がいるってしってうれしくなって,
拝見させていただきました.
で,掲示板を見ていると・・・
三原のうたとも福山のうたとも違ういの三原のうたとも福山のうたとも違ういのこ歌を私達が歌ってる!?

大きな地域(吉和)ではどうだかわからないのですが,私の住んでた高頭では,
♪ いちび にびの木 さんは桜で しびの木 
♪ ごよまつ むつの木 ななつ梨の木 
♪ やっつ柳の木 ここのつこの木 とうでとやま(遠い山)の山椒の木
♪ この家 繁盛せい この家 繁盛せい
でした.
この手の歌は,地域差があるのはあたりまえですが,両隣の市とこんなに違うとは・・・
っていうか,この歌を歌ってる地域って他にあるのかしら???


●12月07日:調査隊員No.025の元広島市民さんからの報告です。
どうも、初めまして。
      「いのこ祭り」、全国であるものとばかり思っていたのですが、
      違うんですね。

      私は今年の3月まで広島の市内にいたのですが、やってましたよ。
      今年はあったかどうか分からないのですが。
      歌はスタンダードに
      「いのこ いのこ いのこもち ついて はんじょうせい はんじょうせい」
      でした。
      このいのこ餅って実際にある食べ物なんですね!
      私は「いのこ餅」ってなんじゃ?
      と思っていたのですが。

      あと、うちの近所では昔、この祭りをしなかった年に寺が火事にあったので
      それ以来、かかすことなくやっていると聞いてます。

●1月18日:調査隊員No.026のたたらさんからの報告です。

以前の調査で福山市柳津町のイノコ歌がありました。
きわめて近い町なのに今津町では若干歌が違います。   

いーのこさん、いーのこさん、いーのこさんというひとは、   
1でたら踏ん張って   
2でにっこり笑うて   
3で酒を造って   
4で世の中良いように   
5ついつものごとくなり   
6つ棟を広めたり   
7つ何事無いように   
8つ屋敷を広めたり   
9つここに蔵を建て   
10で徳利おさめたり   
お国が繁盛するように、お家が繁盛するように   
繁盛せぇ〜、繁盛せぇ〜 

でした。小学生の時にはなんのことやらさっぱり意味を理解してなくて、 
ただ歌って石をついているだけでした。 大人になった今でも、この数え歌(?)だけは覚えてます。
 いまでもやっているのでしょうか。遠く離れた東京で懐かしく思い出してます。 
ちなみに九州福岡育ちの友人はイノコ祭りのことはまったく知りませんでした。 
歌といい、祭りの有無といい、かなり地域差があるのですね。 更なる調査を期待しております。


1月29日:調査隊員No.027の馨介さんからの報告です。

地方によって違うらしいのですが、
私の知っている亥の子唄はこんなでした。 

ここにもひとついまいましょ
 いちでたらふんまいて 
にでにっこりわろうて 
さんでさけつくって 
よっつよのなかよいように 
いつついつものごとくに 
むっつむびょうそくさいに 
ななつなにごとないように 
やっつやしきをたてならべ 
ここのつこくらをたてひろげ 
とおでとおとおおさまった ほん ほーえーい (中略)
 ここのやしきはよいやしき 
ここのこどもはよいこども …
ちょっと何処の地方かはわかりませんが、こんな感じでした。 
ひらがなばかりで読みづらくて申し訳ありません。 本当は(中略)のところに2番があるらしいです。


2月05日:調査隊員No.028のいなかもんさんからの報告です。

私の町にも亥の子があります。(滋賀県安曇川町)
中国地方と少し違っていますが、毎年11月の亥の日
(2回あるときは最初の日、3回の時は真中の日です)

わらで作った円筒を持って(バットみたい感じです)
唄を歌いながらそれで地面を叩き、各家庭を回ります。

唄は、
祝おうかなー(掛け声)
亥の子のよさり餅つかんもんは鬼うめ蛇うめ角のはえた
ごんめ、いとはんぼんさん寝てかいな。
もひとついおうて帰りましょ。ぺったんこぺったんこ
ぺったんぺったんぺったんこ。

こんな感じです。

2月23日:調査隊員No.029のRiasさんからの報告です。

愛媛県吉田町のRiasともうします。
亥の子、僕もやりましたよ。うちは石です。
赤坂信二さんの報告もあるのですが、町内でもいろいろあります。
吉田町は5村に分けられますがそのうちの吉田地区でも
もともと百姓が多い地区と商人が多い地区で唄が違うようです。
商人の地区では「男の子男の子、男の子を忘れるな」「大黒さん」と
歌われるようです。僕は百姓なんであちらは詳しくわかりません。
僕らは「数え歌」の後、「ひょうたん節」という独特の唄を歌います。
その後年長者数名で締めに「いのこのやんとの・・・」と思いっきり打ちます。ひょうたん節は7・7・7・5調で、のんびりゆっくりヒョウタンのイメージで歌います。
最近ではもろもろの事情で、あっという間に終わる行事になってしまって、もの悲しいです


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それに亥の子とはどんな物か写真で見たい人はこちらにジャンプ!!


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03/11/10