シルクスクリーン印刷


アートの世界ではセリグラフとも呼ばれていて、版画の一種です。
シルクスクリーンとは原画を色別に分け製版し、一色ずつ刷り重ねていきます。たくさん刷れば刷るだけ単価は安くなります。

カラー写真のようなフルカラー原稿の場合、アカ・アイ・キ・スミの4色に色分解ということをします。これはオフセット印刷と同じ要領ですが、その性格上オフセット印刷のような細かいアミが使えないため、アミが非常に荒く(昔の新聞くらい)目につくという欠点があります。

ある資材メーカーのキャッチフレーズに“空気と水以外、何にでも刷れます”というのがあります、インクが付いて原則として平面であればどんな素材にでも印刷することが出来ます。
一度
ご相談下さい。


さてこのページでは秋野氏の作品の印刷風景を紙芝居ふうにご紹介します。

次の色はブルーじゃ!
どのくらい白をいれようかなあ?

という風に次に刷る色の打ち合わせをしています。(通常は次に刷る色は決まっているのが当たり前なのですが、この場合、刷る事自体アートしている。なーんちゃって?)

コマがちょっと飛んで、さてさてめでたく色も決まって版の上にインクを広げるのじゃー!

ただ単にダバッー、とインクを広げているようですが実は精神統一(?)をしています。どうでもいいのですが、手に持ってインクを広げている物は、スキージーと云います。

ここで今までの“ため”を一気に・・・・・・とにかく刷るのじゃー。

スキージー(ゴムベラのような物)を押さえて手前に引っ張ります。

最初の“のり”が続く限り予定枚数まで刷ります。

シルク印刷の場合、その性格上(版の安定性が悪いため)一度に沢山の枚数が通らず、版の状態が悪くなる度に版を拭いて(掃除して)最初の状態にしなければなりません。



今回は手刷り(スキージーを手に持って刷る)を紹介しました。このほかに機械で刷る方法、Tシャツなど布物をする方法、少しずつ違いますので、そのうちご紹介しようと思います。お楽しみに!!


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