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北方領土が我が国の固有の領土であることを生徒に正しく理解させなくてはならない。そこで谷和樹氏の北方領土の授業(TOSSランドNO.1143054)と,中学校社会科ML(代表:染谷幸二氏)の中でやりとりされた向井ひとみ氏の実践とを1時間にまとめて修正追試した。
生徒は1年生4名。指示6から発問5までが,向井ひとみ氏の授業の修正追試である。
1.日本の範囲を地図で確認する
指示1 ノートの新しいページを開きなさい。
ページ・タイトル・日付を書く。『帝国書院 中学生の地理』P32
発問1 日本の1番南にある都道府県はどこですか。
指示2 ノートの1行目に書きなさい。
沖縄県3名、高知県1名
指示3 地図帳(帝国書院)で確認します。P141を開きなさい。
発問2 南の端にある島を指差します。何と読みますか?→「沖ノ鳥島」
発問3 どこの都道府県ですか?
「東京都」(ノートを赤で訂正する。)
指示4 西,東,北の端を確認します。地図帳を指差しながら,島の名前と都道府県名を確認しましょう。
指示5 次の行に日本の北端の島の名前を漢字で書きなさい。
読み方も書かせる。
指示6 地図帳P104を開きなさい。
国後島,色丹島,歯舞諸島を声に出して確認する。
指示7 ノートの択捉島の下に今言った順に島や諸島の名前を書きなさい。
読み方も書かせる。
2.北方領土について学習する
発問4 この4つの島をまとめて何と言いますか。
指示8 教科書から探してノートに書きなさい。ヒントは漢字4文字,P32にあります。
ノートを持って来させ,一人は板書させる。”北方領土”ということを声に出して確認する。
指示9 P32で北方領土について書いてあるところを指差しなさい。
教師について追い読み,起立して2回読んだら座る。座った人は微音読している。
指示10 赤ペンとさしを出しなさい。
北方領土・国後島・択捉島・色丹島・歯舞諸島・ロシアに下線を引かせる。ロシアの下にソ連と加えさせる。内容について簡単な発問で確認する。
指示11 教科書を読んで北方領土について分かったことをノートに書きなさい。箇条書きにします。
2つ書いたら持って来させる。番号をつけていたらほめる。全員1回は板書させる。5分後に書いたことを発表する。
指示12 先生問題です。教科書を閉じなさい。ノートに1〜5の番号を書きます。
(1)北方領土はいくつの島や諸島から成り立っていますか。 [答え
4]
(2)そのうち日本の北端に当たる島名を書きなさい。
[答え 択捉島]
(3)第2次世界大戦前はどこの領土でしたか? [答え 日本]
(4)第2次世界大戦後に北方領土を占領した国はどこですか? [答え ソ連]
(5)現在はどこの国が管理していますか? [答え ロシア連邦]
答えあわせをする。
3.北方領土が日本の領土であることを理解する
発問5 北方領土はどこの国の領土ですか?
ロシア1名、日本3名
指示13 パソコンの画面を見ましょう。
プロジェクターはまだなかった。少人数なので直接ノートパソコンの画面を見せる。
谷和樹氏の授業(TOSSランドNO.1143054)より一部追試する。
日露首脳会談の様子の写真,北方領土の地図,日露和親条約,カイロ宣言,ポツダム宣言などを次々見せて声に出して読ませる。
発問6 北方領土はどこの国の領土ですか?
全員,日本
指示14 今日の授業で分かったことや思ったことをノートに書きなさい。
******生徒のノートより******
○なぜ,択捉島・国後島・色丹島・歯舞諸島は日本のものなのに,ロシアが持っているのか,フシギだ。
○今は日本人が住んでいないけど,住んでいた人はどうしたんだろう。
○北方領土は昔は日本のものだったのに戦争で負けてロシアにとられた。戦争をしなかったら日本のものだったのにな。
○もとは日本のもの。しかし,今はロシアのものだ。でも,いつかは日本のものになるぞ。
○やっぱり北方領土は日本のものだ。
○戦争に勝っていれば,北方領土は日本のものだった。
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この実践を中学校社会科MLで報告した。北方領土はどこの国の領土だと思うかについてはノートに書かせ,発表するときに理由も言わせるとよいと,向井氏より指摘していただいた。理由を条約など具体的事由から説明している生徒はうんとほめることができる。これから国際社会で活躍する生徒たちにとって,具体的事由に基づいた論理的な思考が大切であることも伝えられる。次回,授業の機会があれば是非そのように実践したい。