(C)TOSSインターネットランド /中学校/3年生/社会/公民/公共の福祉/
小川晶子(TOSS中学岡山カブトガニ)
日本国憲法における「公共の福祉」の考え方を,教科書の写真の読み取りから学ぶ。本校では『中学社会 公民的分野』(大阪書籍)を使用している。
指示1 教科書P56を開きなさい。
「開きました。」
指示2 上に写真が2枚あります。左の写真を指で押さえなさい。
「押さえました。」
隣同士で確認させる。
発問1 写真のタイトルは何ですか。
「阪神・淡路大震災後のまちつくりです。」
発問2 左の写真は何年のものですか。
「1994年です。」
発問3 右の写真は何年のものですか。
「1999年です。」
発問4 この間に何があったのですか。
「阪神・淡路大震災です。」
出ないときはヒントを与える。「写真のタイトルに書いてありますね。」
指示3 左側が震災前の写真です。この写真を見て分かったこと,気がついたこと,思ったことをノートに書きます。
ノートは番号をつけて箇条書きにさせる。
しばらくして発表させる。
どの意見も認める。
指示4 右側は震災後の写真です。左の写真と比べて分かったこと,気がついたこと,思ったことをノートに書きます。
同じく,番号をつけて箇条書きにさせる。
”比べて”というところに注意させる。
しばらくして発表させる。
どの意見も認める。
指示5 写真の説明をみんなで読みます。さん,はい。
「震災後,災害に強く,住みやすいまちをつくるために,道路を広くしたり,公園をつくったりするなどの再開発が行われました。そのさい,地域の住民の土地の一部が収用されたり,代わりの土地と交換されたりしました。」
教科書をきちんと持っている生徒,姿勢の良い生徒をほめる。
声がそろわないときは読み直しをさせる。
発問5 右の写真のように,震災後,道路を広くしたり公園をつくったりしたのは何のためですか。
指示6 今読んだところから見つけて鉛筆で線を引きなさい。
ミニ定規を使っている生徒をほめる。
「何の”ため”と聞いているのだから,語尾は何になりますか。」
などとヒントを与える。
普段から繰り返し言っているので,生徒はすぐに「”ため”です。」と答える。
数人を指名する。
答えが「災害に強く,住みやすいまちをつくるため」であることを確認する。
発問6 そのさい,どんなことが行われましたか。
指示7 2つ目の文章から見つけてノートに書きなさい。一つ書いたら見せに来ます。
早く書いた生徒に板書させる。
「地域の住民の土地の一部が収用された」
「地域の住民の土地の一部が代わりの土地と交換された」
この二つの板書がすむまで,ノートをチェックする。
一つ目ができた生徒は二つ目を書かせる。二つ目も書いたら持ってこさせる。
二つ目も見せに来て,なお時間がある生徒には教科書を小さい声で音読させておく。
説明1 「収用」とは,国や地方公共団体が個人の財産を強制的に取得することです。
自分の土地を,強制的に立ち退かなくてはいけない状況を想像させる。
発問7 国に自分の土地を強制的に取り上げられることは,憲法に違反しないのですか。
指示8 違反するという人は×,違反しないという人は○をノートに書きなさい。
挙手で確認する。
それぞれの意見の理由を数名にたずねる。
説明2 正解は○です。きちんと憲法に根拠となる言葉があります。
発問8 憲法ではこの根拠を,どのような言葉で表していますか。
指示9 本文3行目からあとの部分でその言葉を見つけて,赤○で囲みなさい。
重要語句は太文字になっている。
太文字の語句は必ず赤でチェックしているので,
「とっても簡単ですね。」
などと言ってヒントを与える。
指示10 分かった人はみんなで,さん,はい。
正解は「公共の福祉」であることを確認する。
指示11 ノートに赤で「公共の福祉」と書きなさい。
黒板には教師が書く。
指示12 できた人から,本文を声に出して読みます。
教科書P56の3行目から,教師が読む。書いた生徒から一緒に読んでいく。
全員がノートに書いたことを確認して,もう一度全員で本文を読ませる。
最後に,重要語句を声に出して確認させる。
発問9 日本国憲法には,個人の人権の限界を何という言葉で書いてありますか。
「公共の福祉です。」