(C)TOSSインターネットランド /中学校/3年生/公民/消費生活と経済のしくみ/財とサービス
小川 晶子(TOSS☆JHS関西)
「経済」と聞くだけで難しそうと拒否反応を示す生徒もいる。導入で教科書にある絵を効果的に活用し,経済を身近なものとして捉えられるように組み立てた。
教科書は大阪書籍『中学社会 公民的分野』を使用。経済の導入にあたる部分である。
《一時一事の原則》
指示1 教科書P104を開きなさい。
開きました。
指示2 ノートの新しいページを開きなさい。
開きました。
黒板にページ・タイトル・日付を板書する。
指示3 先生と同じようにノートに書きなさい。
できました。
指示4 教科書の絵を指差しなさい。この中で,お店に行ってお金を払えば買うことができるものをたくさん見つけて○で囲みなさい。
数人に指名。黒板に書きあげる。
発問1 このように,お金を払って買うことができるもので,目に見える,形のあるものを何というか,本文から漢字1文字で探してノートに書きなさい。
太字の語句(重要語句・キーワード)が答えである。「とっても簡単だよね。」などと言ってヒントを示す。
2人くらいに指名。「財」が答えであることを確認する。
《確認の原則》
全員書いたかどうか確認する。できた人は短く手をあげるというシステムにしている。
指示5 合っていた人はノートに赤できれいな○をつけましょう。
「財」の定義を確認する。
発問2 「財」とはどんなものかが分かるところを,本文から見つけてミニ定規で線をひきなさい。
ヒントを出す。 1 発問に対して語尾が「もの」になる。
2 句読点を含み25文字である。
数人に指名する。答えは本文15行目,「くらしに役立つもののうち,目に見える,形のあるもの」
指示6 答えをみんなで言います。「財」とはどんなものですか。さん,はい。
「くらしに役立つもののうち,目に見える,形のあるもの」の部分を声に出して読ませることで確認する。
発問3 念のため,「財」は目に見えますか。
生徒「見えます。」
発問4 念のため,「財」には形がありますか。
生徒「あります。」
《ここまで10分》
発問5 (黒板に書き上げたものの中でサービスに関連するものを例にとって:例 電話)電話はそのものを買うだけですぐに使うことができますか。
挙手で確認。できないが答え。
発問6 ではどうすれば使えるようになるのですか。
数人に指名。予想される答え・・・コンセントを入れる。設定をする。電話会社に連絡して電話番号をもらう。電話線をひく。
説明1 このように目に見えるものを買うだけでなくお金を払って誰かに何かをしてもらわないといけないことも身の周りにはたくさんあります。
発問7 お金を払って誰かに何かをしてもらうことを,何を受けると言いますか。本文から探してノートの次の行に書きなさい。
太字の語句(重要語句・キーワード)が答えである。「とっても簡単だよね。」などと言ってヒントを示す。
《確認の原則》
「サービス」が答えであること,全員書いているかどうかを確認する。
発問8 念のため,「サービス」は目に見えますか。
生徒「見えません。」
発問9 念のため,「サービス」には形がありますか。
生徒「ありません。」
「サービス」が,「財」と比べて,お金を払って買う”形のないもの”であることを確認。
《ここまで3分》
指示7 ノートに自分でサービスの例をひとつ書きましょう。黒板のように書きます。分からない人は教科書の本文から探してもかまいません。ひとつ書いたら先生に見せに来ます。
黒板に「お金を払って( )もらう」と書く。
予想される答え・・・「お金を払って病気を治してもらう」「お金を払って映画を見せてもらう」
「お金を払って電車で目的地まで運んでもらう」(本文より) 「お金を払って勉強を教えてもらう」「お金を払って食事をさせてもらう」
《空白禁止の原則》
早く書いた生徒,数人に板書させる。内容を確認する。
発問10 念のため確認します。 みなさんがどこかに出かけるとき,電車に乗るとします。そのときに買う切符は,「財」に対してお金を払っているのですか,それとも「サービス」についてお金を払っているのですか。
挙手で確認。「サービス」が答えである。
説明2 そうです。「サービス」です。乗り物に乗ること自体には形がないからです。
《ここまで7分》
※ここまでで計20分の予定である。このあと教科書P104のグラフ「消費支出に占める財とサービスの割合」の読み取りに入る。