まずはスラップリフ、その1の続きな話です。
突然ですが。
・普通、親指16連打、はキツイです。
・ハンマリングのあと他の弦でハンマリングは厳しいです
・プルが連続するのは大変です。
つまりは、右手親指で叩く、人差し指(あるいは中指)でプルする、左手で普通に押さえる、ハンマリングする、プリングする、ミュート音を出す。
結構順番的に組み合わせが決まってきます。
とりあえず。音を出すトリガとしては、前回リストアップしましたが、今回は一般的な奏法としていくつかに分類しなおします。
1)右手サム(以下S)
2)右手プル(以下P)
3)左手ハンマリングオン、プリングオフ、ミュート(以下L)
分類基準は、続くとしんどいものを括った、という感じです。
さて。
ここで3連フレーズを作りたいとします。もうひとつ前提として、この3連フレーズは何度も続けて弾くものとします。
組み合わせは(3×3×3=)27通り。
ここでいくつか条件をさらに付けてみたいと思います。
条件1)連続3回同じものは使わない。:くくり定義より、続くとしんどいから
S-S-S、P-P-P、L-L-Lはちょっと現実的ではなさそうなので。
条件2)最初はSかPとする。
Lで始まるのはどうしても弱くなりますので(ダメ、というわけではないのですが。)
条件3)連続してプル2発は使わないものとする
?-P-P、P-?-P、P-P-? はそれぞれプル2発が前提となるので大変かな、と。
というのを加味すると、以下のパターンが残ります。
これがスラップでの基本的な組み合わせ、となります。
パターン | フレーズ例 | コメント |
S-S-P | 3/7-3/7-1/9 | 親指2発の基本フレーズだと思います。 S-Sの部分を違う弦にすれば難易度アップ。 |
S-S-L | 3/7-3/7-M 4/0-4/0-4/5 |
親指2発+左手ミュート音、というのはよくあります 親指2発+ハンマリングも良く使われるパターンです。 |
S-P-S | 3/7-1/9-2/9 | 案外S-S-Pと混乱しないで弾くのは慣れが要るかも? |
S-P-L | 3/7-1/9-1/7 | プリングオフとしてみました。 |
S-L-S | 4/0-4/5-4/0 | 真ん中のLは適当に替えるとソロっぽい |
S-L-P | 4/0-4/7-1/0 | 超高速で弾くとかっちょいい。 |
S-L-L | 4/0-4/5-4/7 | サムのあとハンマリング2発 |
P-S-S | 1/9-3/7-3/7 | どちらかのサムを左手少し浮かしてミュート、とか。 |
P-S-L | 1/7-3/5-3/7 | コンビネーションが案外難しいパターンです |
P-L-S | 1/7-M-M | 最後のサムはミュート(その前のLを押さえたままサム) |
P-L-L | 1/7-1/9-1/7 | プルしてハンマリング、プリングのパターン |
※フレーズは弦/フレットの表記です。
当然ながら、左手はプリング、ハンマリング、ミュートと3種類あるので、それぞれが使えればより良いと思います。
とはいえ、左手2発ミュートは難しいので、連続したものにはつかえませんが(笑
このように・・・結構組み合わせの個数としては少ないんですよね。基本的な部分だと。
でも、大抵得手、不得手がありますので(笑)これだけ全部をそれなりに弾きこなすのも結構大変かも。
テンポ130の6連位で弾ければ・・・、と思ってみたり。
なお。
あえて条件3つ付けて組み合わせ数を減らしましたが、減らしたパターンにあえて挑戦するのももちろんアリです。
例で使っている音(音程、というか押さえるところ)は適当です。
音は自由にいろいろ変えてみると、それだけでもう大変!というくらいのフレーズ量になります。
かっこいいかどうか、は・・・(汗)・・・例自体、あまりかっこよくないのはご愛嬌ということで。