上高地・乗鞍の旅

美しい景色が見たくなって上高地に行くことにした。
上高地のホテル料金の高さに驚いた。 しかも満室。沢渡に泊まろうとしたが満室。平湯に確認したところ今なら高級旅館一軒に空室があるとのこと。インターネットで早く予約すればよかったのか、連休を避けて平日行くべきなのか。今なら平日に行くべきであると判断できるが、三連休を利用して行ってしまった。

宿は乗鞍高原のペンションオレンジペコが予約できた。

上高地にはバスで行くことになる。バスには沢渡か平湯で乗り換える。沢渡、平湯とも満室なら相当の混雑が予想される。
インターネットでリボンツアーを見つけた。
松本から乗鞍高原を経て上高地に行くバスツアーである。指定席なので混雑時バスを待つ必要はない。
リボンツアー大正解だった。一般のバスを利用した同宿の方が宿に着いたのは19:40、午後三時上高地を出るときの沢渡行きバス待ち最後尾はターミナルから随分長く延びていたが、歩行者天国のように人は満ちていた。あの膨大な観光客が一斉に帰る頃は河童橋まで延びそうだった。

AM3:20岡山の自宅を出て山陽ICから山陽自動車道に乗った。
AM5:00神戸JCTで中国道、AM5:30吹田JCT名神、6:30一宮JCT東海北陸道乗換えて飛騨清見ICから158号経由して高山の陣屋前朝市に着いたのはAM9:30、約6時間、途中給油二回、仮眠一回、の長距離ドライブだった。


高山の朝市は陣屋前と宮川の2ヶ所で昼までやっている。 高山陣屋は朝から大盛況だ。
 

朝市にはフルーツや漬物、お土産類が並んでいたが、弁当等は無かった。
これから向かう乗鞍スカイラインは渋滞必至の難所、準備万端整えるため朝市向いの細江屋に入った。
朝食定食700円、ホウ葉味噌定食1100円、団子一本60円 、その他メニュー豊富の朝市に似合う店だ。
煮物が郷土料理だった。ホウ葉味噌は飛騨コンロで焼かれゲソが入っていた。飛騨牛入もある。

 団子は醤油味で風味満点大層美味。

陣屋前朝市から宮川前朝市の横を過ぎ平湯方面に向かう。
乗鞍スカイライン入口に着いたのは11:00、電光掲示板に「キリ、渋滞3時間」 と表示されている。
瞬時にあきらめ、安房峠に向かう。トンネルができるまでは唯一の道で混雑時には峠越えに4時間かかったこともあるそうだ。
平湯温泉を過ぎ峠道に入る。紅葉には早すぎたようだが山岳ドライブ気分のいい道です。道幅は細く、バス等が通れば大渋滞間違いなしだ。
休憩して景色を見る場所はありません。結構車が走っています。峠の茶屋は閉まっていました。
峠を下ると上高地乗鞍スーパー林道入口に出た。


上高地乗鞍スーパー林道は土砂崩れ跡や落石ゴロゴロ、まともな形をしたガードレールは一つも残っていない道です。とても有料道路とは思えません。
まず、白骨温泉に向かいます。
料金所を出てすぐ右折、グランドホテル、ゑびすや前を過ぎ斎藤旅館の突き当たりで引き返し、観光案内所を過ぎた駐車場に停車する。
白船温泉はかつてのベストセラー大菩薩峠によって白骨温泉と名を変えただが、有名になっても秘境温泉には違いない。
細い道、交通アクセスの悪さ、この大自然にいだかれた場所に何故こんなに大勢の客がいるのか、風情が無い。
公共野天風呂10:00〜16:30\500 男湯は良く見えます。

湯川が足元に流れてきますが、右にも左にも曲がりません。不思議な景色です。
足元の岩山を貫いて流れています。
反対側を見ると散策道の橋が見えます。
遊歩道は緑の美しい景色です。カツラの大木の緑が全体をまとめているのでしょうか。絶景の緑です。
散策道の突き当たりに吊橋が架かり、湯川が岩盤を穿ち流れる隧通しと冠水渓を見ることができます。


トンネルの奥は明るいのですが、写真には映りませんでした。

吊橋下流の流れです。急勾配を滝のように流れます。


散策道を出ると竜神の滝が見えます。石灰岩の大地に立っていることを実感します。
噴湯丘を見て再び上高地乗鞍スーパー林道で乗鞍高原に向かいます。

宿は乗鞍高原料金所からすぐの交差点付近です。
チェックインは15:30頃からなので乗鞍高原散策です。

乗鞍エコーラインを登り、鈴蘭橋上に駐車して善五郎の滝を訪ねます。
肌寒いほど涼しく、道は整備され、快適な散策です。



善五郎の滝から牛留池を目指が、道がわからず、車で休暇村まで行き、そこから訪ねました。


牛留池畔には休憩小屋があります。乗鞍は雲の中で見えませんでした。


休暇村に帰り、車でエコーラインをどんどん登り三本滝レストハウスに駐車して三本滝を見に行きます。
ここからは観光センターに駐車してバスで三本滝レストハウスに登り、散策しながら下ってくる4時間程の散策コースがあるようです。

左端の滝は木々に隠れてよく見えませんが、写真左端から3cm上から1cmのあたりに少し写っています。
真ん中の滝の水は石灰岩を溶かして流れているようで河床や岩盤は沈着物で薄茶色に染まっています。
右端の黒い巨大な一枚岩を流れる細く白い滝と中央の明るく染められた岩壁を勢い良く流れ落ちる滝の対比が面白い。

渓流には岩魚が群れ、道端にはキノコがありました。

乗鞍エコーラインは18:00閉鎖です。
まだ、時間があるので乗鞍自然園から東大ヒュッテへ歩きました。
乗鞍自然園は湿地が殆ど陸化し風情はありませんでしたが、一ノ瀬園地の眺望ポイントがあり、明るい散歩道でした。
東大ヒュッテはいい場所に立派な建物が建っています。東大はいいもの持ってますね。

散策終えて宿にチェックインし、暗くならないうちにと無料温泉せせらぎの湯の場所を確認します。
わかりにくい場所ですが、宿から歩いて3分程のところでした。

ボリューム満点の夕食を食べて、部屋風呂で全身洗って、せせらぎの湯に浸かりました。
せせらぎの湯では体を洗いません。硫黄の匂う白濁した40度程の湯に浸かるだけです。
ぬるめの湯ですが、芯までぬくもり湯冷めしません。
21:00消灯なので懐中電灯等が必要です。暗闇の風呂に大勢やってきます。
ハードな一日の疲れが癒されます。

早めに就寝し、5:00過ぎに目覚めました。
せせらぎの湯で朝風呂です。朝から多くの人が居ます。

9/15は上高地です。
リボンツアーのバスは宿から歩いて2分程の観光センター8:50発、せせらぎの湯を回りのんびり8:46バス停に行くと既に駐車場でバスが待っていた。予約客が来ないので出発が少々遅れた。
乗鞍高原を巡り、客を拾ってバスは上高地に向かう。
道中運転手の案内で雲間の滝や梓川の絶景を見る。
細い釜トンネルを抜け大正池で降りる。
すぐにトイレに入った。がら空きのトイレが出るときには待ち人の列、なんとも凄い混雑のようだ。 川辺は既に大勢の観光客でいっぱいです。

コースに沿って上流の河童橋に向かう。少し歩くと角度が変わり景色が変わる。



大正池を過ぎてすぐの梓川には上高地らしい景色がありました。
のんびり昼寝でもしたいような楽園です。
この水の色は川底の石に付着した黄色との対比で生まれる青なのか。きれいな色です。

穂高は雲の中ですが、対岸の山頂は見えます。


景色に見ほれて休みながら歩くと河童橋が見えてきました。


河童橋は大混雑です。岳沢が白く見えますが、雪渓は上部の一部です。

河童橋から明神池に向かいました。右岸の道を進むと幹が捻れて円形になった木がありました。
熊笹をかき分けて焼岳の眺望の良い川原で昼食にしました。
広い川原ですが景色が今一つのせいか誰もいません。
時間に余裕が無いのと、景色が上高地らしくないので引き返すこととし、景色の綺麗な河童橋下あたりでワインを飲むことにします。
梓川の狭い川原の木陰に座り、持参のワインを頂きます。
 
雲間に穂高が顔を出しました。       焼岳の噴煙はわかりません。

しばしの口福の後、再び河童橋を渡り、右岸を歩きました。
土産物を覗き村営上高地アルペンホテルのロビーでコーヒーとお焼きをいただきました。
おかわり自由のコーヒー100円、おいしいお焼き250円でした。

15:00駐車場でバスに乗り乗鞍高原に帰ります。トラブルあって出発が遅れ渋滞もあり乗鞍高原観光センターに着いたのは17:30頃でした。
すぐにシャワーを浴びてせせらぎの湯です。
今日の乗鞍スカイラインは6時間待ちもあったそうです。

帰り道は乗鞍エコーラインで山頂に登り、乗鞍スカイラインで岐阜に下りる予定です。
渋滞が心配です。

9/16起きると雨、すぐに上がり、雨上がりのせせらぎの湯。
9:00頃宿を出てエコーラインを登ります。多くの車が走っています。
スキー場の上の見晴らしの良いところから乗鞍高原を見下ろします。
やがて雲の中です。ヘッドライトをつけて走ります。対向車も多く、前は見えず、ハザードランプをつけて進みます。
大雪渓あたりで殆ど前が見えなくなりました。
なんと中が曇っていました。あわてて曇りを取りましたが視界は余り変わりません。
こんな中で道路工事をしていました。
片側交互通行で止まると後ろの車が追い越しをかけてきました。
まったく視界が無い中、無理も無いとは思いますが、危険なところです。
悪天候のおかげで渋滞なし、すんなり畳平に停車しましたが、降りて歩く気になりません。
土産物を見て天候回復を待ちますが、晴れません。
11:00まで待ちましたが、晴れません。結局お花畑を散策しただけでした。

乗鞍スカイライン・エコーラインともマイカー通行は今年限り、少し残念な天候でした。

スカイラインを降りると曇り、朴の木平スキー場が丹生川村大コスモス園となっており、寄り道しました。
高山ラーメンを食べようと有名店に向かったら長蛇の列、どこもダメで看板につられて飛騨の里に迷い込み、飛騨そばを食べてしまいました。
道の駅では生鮮食品は殆ど売り切れ、なぜか高価な山ぶどうだけ売れ残っていました。

飛騨清見ICから東海北陸道で一宮を目指すと渋滞2km、2kmのはずが4km、5km、6kmと低速運転が続きます。
一宮JCTから名神に乗ると「およそ90km先の・・・」と渋滞情報です。
道路情報サービス毎に渋滞箇所と距離が増えます。北陸道との合流渋滞を過ぎた頃には大津手前は11km、大津を抜けると天王山右車線は事故で閉鎖中、京都南から渋滞とのこと、やっと抜け、宝塚大劇場で娘を乗せて東行き大渋滞を見ながら山陽道経由で22:00頃帰宅しました。
食事、寄り道ロスタイムは1:30として渋滞1:30、連休の高速としては良かったというべきか。
次回はもっと要領よく旅するぞーと自分に言い聞かせる80点の旅でした。