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古座川の支流 小川(こがわ)
小川は古座川の大きな支流です。「こがわ」と読みます。海から古座川右岸を上って行くと道は橋を渡って左右に分かれます。右に進むと小川の旅の始まりです。
12kmほどで川の岩床割れ目に落差20mの滝「滝の拝」の名勝です。この滝の下からがカヤックフィールドです。
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滝の下に急斜面ですが、川まで降りることが出来そうなところがあります。足場が悪いのでよく下見して確認しましょう。
少し下流の「きじ山橋」から見た小川の景色です。橋も風情がありますが、写真では伝えられない素晴らしさです。
「滝の拝」から「長洞尾橋」「ウノス橋」「端庄橋」を過ぎ、大きく蛇行して「浦地」に着きます。道路なら約4kmですが2時間以上かかるのではないでしょうか。
浦地の「山手」バス停から50m程北に小さな支流が小川に注いでおり、そこに神社があり、車で降りる道もついています。スタート地点に最適です。
神社に安全祈願をして、古座川合流地点の川口まで小川下りの始まりです。だいたい10km程、所要時間は3時間と見こみ、スタートです。あこがれの清流です。浅瀬でゴリゴリ底を擦りながら、のんびり下へ向かいます。
空の青、山の緑、瀬の白、至福の川下りです。
すばらしく綺麗な、透明な水です。水の中に青と白が落ちています。ポカリの缶です。こんなところにゴミがあるのは興ざめです。拾おうとしてみて、何か変です。大きさがどうも小さく見えます。パドルを差し入れてみて驚愕です。水深2m、あまりに透明なので拾えるように見えたのです。だから小さく見えるのです。錯覚させる水の美しさに感動します。
ところが写真に撮るとこうなんです。本当に透明なのですが・・・
浅瀬と淵の繰り返しは南紀の特徴でしょうか。飛び越えられるほど細い流れなのに深い淵を持っています。美しい水です。道路拡幅工事をしていますが、濁っていません。
工事現場を過ぎ、1kmほど先の右岸に大きな岩が立っています。綺麗な淵です。この巨岩には何とトンネルが穿たれているのです。紀州は木の国、昔の貯木場だそうですが、天然でこんな形状なら天然記念物でしょう。
岩の周りを回ると淵の底が見えます。水深10mくらいでしょうか。透明すぎて吸い込まれるような感じがあり、恐いくらいです。夏の暑い日にこのトンネルは最高の休憩場所でしょう。
程よい流木のある岸辺で遅めの昼食にしました。小川の水にさらしたウドンとワラビモチの軽食です。たっぷり休憩して、川覗き再開です。
中崎橋下流の淵では大きな鯉が泳いでいました。淵には主が居るものです。早瀬の小石一つ一つが見えます。明るい色です。濁りがなくクリアに見えます。ずっと清流が続きます。
川を覗いてゆっくり行くのと水不足で流れないため、なかなかゴールに着きません。
やっと着いたと思ったら妙見橋、もう一息です。
合流点に架かる明神橋の下の川原は車が入る格好のゴール地点です。川から見るとアプローチ地点がよくわかるのですが、ゴールはもう一つ先の川口バス停です。
古座川に入って漕ぎます。大変綺麗ですが小川程ではありません。少し下って左岸の森を過ぎて上陸です。たっぷり3時間半かけて小川下流下りの終了です。