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古座の一枚岩キャンプ場に車を置き、古座川を見ながら日に三本のバスに揺られて、真砂(まなご)バス停で降ります。バス停の下に細い道があり、舟を降ろしてあります。ゆっくり装備を整えて、さあ、古座川の出発です。
ダムの濁りの流れは水量が無いうえに、岩が多く邪魔します。これでは舟はたまりません。
下るほどだんだん川は澄んできます。支流を集め、結構快適いい流れです。古い吊橋と新しいコンクリートの橋はセットのようです。吊橋の近くに大きな橋を作っています。川から見上げると弱々しい吊橋を軽四が渡ります。渡り終わるまで橋の下をくぐりたくないのですが、カヤックに気づいて停まって手を振ってくれます。落ちないかなあと思いながら通ります。
コンクリートの橋が架かると老朽化した吊橋は消えていくのでしょうか。残しておきたい景色です。工事車両を渡すための赤茶の鉄骨仮設橋が川を塞いで流れを集めています。普通に下は通れません。無理して何とかしようとしましたが、沈してくぐるはめになりました。水は以外と冷たくない。さすがに南紀、本州最南端です。
下るほど快適になる古座川です。渡って南下すると和深、上ると美女湯に行く分かれ道の橋が見えます。目印にした中間地点、あまご釣りの三尾川との合流点です。予定よりややハイペースの川下りです。ここからは景色を見ながらゆっくり下ります。深い谷底を清流が流れます。天柱岩に代表される岩山が古座峡らしい景色を見せます。
一枚岩のトンネル上の橋が見えました。トンネルを抜けるとゴールですが川は大きく蛇行します。それでもゴールはもうすぐです。のんびりゆっくり流れます。キャンパー、フィッシャー、カヤッカーの姿やテントが増えてきます。一枚岩の対岸の裏一枚は何岩か、それを眺めつつ快適な流れに乗ってゴールの一枚岩キャンプ場に到着です。
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古座川下流下りです。一枚岩キャンプに戻り、一服して、古座川下り後半の出発です。
流れを読んで、なんとか下る水無しの瀬、あきらめて、立ってみると向こうは行けそう、バックして再び乗りこみトライ、ゴリゴリすすんでヤッパリだめ、そんな瀬もありました。
綺麗な水で快適ですが、浅瀬と淵の繰り返しはあいかわらずで流れません。瀞場を漕いで時速4km、2時間かけて中間地点の明神橋、小川との合流点に着きました。小川の水は綺麗です。少し遡り、河原で休憩。米を磨ぎ、小川の水で炊飯します。100円市で買った高菜漬を小川で洗い、ひろげます。少しカライくて小さい葉ですが、炊けたごはんをくるくる包み、これで紀州のめはり寿司モドキ、スペシャルおにぎりのできあがりです。
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古座川下りは桂林下りに似ていると言われているようです。ぼたん岩、少女峰ほか登れそうにない岩山が風雅な景色をつくります。
セル瓶が2つ沈んでいます。魚が入っているのがわかります。
大きなザルを持った人が何かしています。
声を掛け近づくとエビを捕っているとのこと。木の枝を束ねて水に沈め、その間に潜り込んだエビをザルで掬う芝漬け漁です。水中の木枝束の下にそっとザルを入れ、ゆっくり持ち上げます。水の上でゆすると小さなエビがたくさん落ちます。
ザル一面のエビがはねます。食べてもいいが釣り餌に使うそうです。簡単に大量のエビが捕れることに驚きました。豊かな川です。
左岸の巨岩に漕ぎ寄せて見ると岩陰に道まで昇る階段があります。階段を昇ったところに喫茶店があります。道の上に今にも崩れそうな岩があります。崩落防止の措置でしょうか。コンクリートを詰め込んでありますが、大丈夫かなと思わせます。ここにも喫茶店があります。流れはあまりありません。河口近くに清暑島があります。ぐるり周りを回れます。向かいの川原はキャンプ、バーベキューによさそうです。海まではすぐです。川の水をなめてみますが、あまりからくありません。
左岸ゴール地点が中州の向こうに見えます。水がないので中州を渡れません。右岸に沿って下って引き返し、やっとたどりつきました。ゆっくりゴールを決めたのに上陸地点の確認のみで、大きな流れを見落としていました。
河口から海に出て、島まで渡ることができるそうですが、風がずいぶん強いので海にでるのはあきらめました。