![]() | TNO2:漢詩 |
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[意味]
題「昔の人の詩を照らし出しながら、今の風景を楽しむ」
新年になって初めて寒かった日の朝、庭は一面に雪が白く降り積もっている。
松も雪の重みで垂れ下がり、その松の上や周りに降る雪は梅の花びらの様。
雪のことを詩の中で、張説が梅と喩え、林羅山が菊の後に咲く英と喩えた、 そんな風景が広がっている。
昔の人が見たのと同じような新雪の風景を今、 この窓辺で見る事が出来ることを喜び、 また今年もこの新雪の風景を見ることが出来ることを喜んでいる。
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[意味]
題「春の温かさ」
温かさが溢れ出し、空は霞にけぶって、山には赤い花々が咲く。
庭には鳥が囀り、花びらも風に舞い、木の下には涼しげな風が吹く。
そんな華やかな風景を見た後で後ろを振り向き家を見ると、 薄暗い部屋は静かである。
春になって風景は華やいでいても、 自分は緑の木陰で変らず書物に親しんでいるのだ。
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[意味]
題「夏の日」
北の畑は蒸し暑く、家の軒も熱くなっている。
暑い日差しに蝉の鳴き声、更には汗まで止めど無く流れ落ちて、 うっとうしいことこの上ない。
しかし今、南の池に細波が立ったのではと、ふと思った。
そして、たちまち清々しい風がその池から吹いてきて、 涼しさが訪れた。
[意味]
題「秋の気配」
夕陽が草むらの向こうへ没しようとしている。
その草むらで、キリギリスが憂いを含んで物静かに鳴き、 憂いは時とともに窮まる。
夜半になると、急に雷が鳴り、大雨が降り出した。
そして雨が止み、星々や月が出て、秋の清冽な夜空が広がった。
[意味]
題「倉敷の藤の花」
自動車やバイクが(幹線道路で)引切り無しに大急ぎで走り、
白壁や緑の柳が静かな川に面している。
(その川には)木の船が浮かび龍の彫られた石の橋が掛かり、 (川の畔を)角の簪を挿した女性がそぞろ歩き。
そして香しい風が町中に吹いて来たかと思うと、 (その風によって)藤の花がそよいだ。
(判ると思いますが、将棋の詩です。
今回は、対句と仄字韻にも挑戦しました。)
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