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06.トリプルクリックを実装しよう。(後編)

 1.さて、ソースコードを入力していきましょう。以下図のように入力します。
  まずは、使用する変数を宣言します。
   変数とは、計算値などの値を格納する器です。

  「private」メンバーとして宣言します。
  ここに宣言するということは、このクラス(TFormMyViewerMain)内でしか
   見ることができないということです。
  また、クラスの変数は、起動時に全てゼロクリアされ、
   特別な初期値が必要な場合を除いて初期化の必要はありません。

  入力するメンバ変数には、フィールドの「F」を頭に付けるのが慣習になっているみたいです。
   実際、これがついていれば、メンバ変数と推察できるので後々便利です。
    FClickCount(変数名):(コロン) Integer(型);(文終了) という感じで宣言します。
  「Integer」は、整数型を示します。
  「Boolean」は、True/Falseを示します。
   詳細は「F1」キーヘルプで確認しといてください。
   また、Pascalでは、小文字・大文字を区別しません。
    「Integer」と入力しても、「integer」と入力しようが同じでです。
     小文字・大文字両方を使うのは、見やすいからです。
  「//」から行の終わりまでは、コメントを示し、注釈です。
   後から見てわかるようどんどん、説明を書きましょう。
   「{ }」の間もコメントです。
   「(* *)」の間もコメントです。
    ただし、「{$R *.dfm}」などは、コンパイラ指令です。つつかないほうが無難です。
 2.ついでに、手続きも宣言しときましょう。以下図のように入力します。
  手続き宣言「procedure」も「F1」キーヘルプで確認しといてください。
 3.ここまで入力したら、「Ctrl」+「Shift」+「C」キーを押すと、実行部が自動で追加されます。
  あれ???、私のパソコンでは追加されないみたいなので、以下図のように入力します。
   まあ、コピーと張り付けを使えばそう手間でもありません。
    「Ctrl」+「C」 と 「Ctrl」+「V」 です。
 4「SelectClicks」手続きの中身を実装します。以下図のように入力します。
  「case」文については、「F1」キーヘルプで確認しといてください。
  「mbLeft, mbRight, mbMiddle」も同様に「F1」キーヘルプで確認しといてください。
 5.デバッグと確認のため、以下図のように入力します。
 6.各イベントハンドラーをオブジェクトインスペクタで作成し、
   以下図のように入力します。
  追加するイベントは、
   フォームの「OnMouseDown」と「OnMouseUp」
   タイマーの「OnTimer」です。
  各々のイベントも「F1」キーヘルプで確認しといてください。
 7.実行し、動作確認してみてください。
  クリック数に応じ、フォームのキャプションが変わるはずです。
−−以上−−
ここまでのソース