| Q1:燃料ポンプに不具合があるとどのような症状が出るのでしょうか?(複数) | |
| A1:ディーゼルエンジンにとって燃料ポンプは、人間でいう心臓に例えられるものです。 燃料ポンプの基本機能は、タンク内燃料を適量且つ適正タイミングで、エンジンシリンダ内に送りこむことであり、燃料ポンプに不具合が発生すると、エンジンシリンダ内に送り込む燃料制御が不完全となり、軽微なものでは、振動大、加速不良、黒煙過多といったものから、致命的なものではエンスト、始動不良といった不具合に至ることもあります。 |
| Q2:燃料ポンプの故障の原因となるものにはどのようなものがありますか? | |
| A2:4M40エンジンの場合、使用されているポンプは分配型ポンプ(社内呼称:VEポンプ)と呼ばれているタイプのものです。 VEポンプについては、潤滑オイルを使用しないコンパクト設計となっており、燃料(軽油)にて内部部品潤滑を行っています。 一方、潤滑性に乏しい燃料潤滑であることより、粗悪燃料、灯油(軽油に対してさらに潤滑性が悪い)使用に対しては、内部部品の焼付きといった不具合に至る恐れがあります。 |
| Q3:現在12万km走行していますが、30万kmまで乗ろうと思っています。どのようなメンテナンスをすればよろしいか? | |
| A3:A2でお答えしたように、燃料ポンプは燃料に対してはかなり過敏です。 一般的なことですが、燃料(軽油)については、信頼の於ける購入ルート(正規なガソリンスタンド等)よりの購入を心掛けることが一番かと思います。 また、ポンプ以外の要因では、ディーゼルエンジン自身が高圧縮なエンジンであることより、ガソリンエンジンに比較して、エンジンオイルの劣化が著しいといった問題があります。 ターボ過給エンジンの場合、さらに条件的には不利になると考えられます。(多分ご存知かと思いますが…) 上記理由より、エンジンオイルの交換頻度を早めにすることをお奨めします。 |
| Q4:よく冬場になるとガソリンスタンドで水抜き材を勧められますが、これは良くないんでしょうか?また、良くないのであれば、どのように良くないのか教えてください。 |
| A4:ポンプメーカの立場から申し上げると、水抜き剤は奨められません。 水抜き剤の機能は、タンク内の水分を燃料中に溶かし込んで、エンジン内部で燃焼させてしまうものです。(アルコール系原料を使われていることが多く、エンジンそのものや排気に対しての悪影響はないものを使用していると思われますが)小型ディーゼルエンジン(4M40を含めて)では、燃料配管の途中にセジメンタという水分離器が装着されています。タンク内の水分は、燃料ポンプ手前でセジメンタにて分離され、ポンプ内への水分混入には至りません。(当然エンジンシリンダ内にも水分混入はありません) また、セジメンタ内に一定量以上の水分が溜まると、ウォーニングランプ点灯によりセジメンタの水抜きを促し、カーディーラ等にて簡単に水抜き作業は可能です。 ここで、水抜き剤を使った弊害を考えると、燃料中に溶け込んだ水分はセジメンタでは分離出来ず、燃料ポンプ内に侵入します。さらに悪いことには、ポンプ内部で燃料が高圧圧縮されることによって、溶け込んだはずの水分が解離することがあります。燃料ポンプ内部に留まった水分は錆の原因になると同時に、燃焼に対しては無害の水抜き剤そのものが、高圧圧縮により異質なものへ変化し、燃料ポンプに悪影響を及ぼすケースもあります。 |
| Q5:最後に、本日修理から車が帰ってきました。燃料ポンプの点検結果、これと言って原因は見つからなかったが、メンテナンスキットで修理をしたら調子が良くなったそうだとディーラーから聞きました。 はっきりした原因については、販社も貴社から聞けなかったそうですが、いくら精密部品とはいえ、原因が分からず、オーバーホールで修理費¥7万弱を請求されても納得がいきません。 また、同じような症状が出たときにも、同じような対応をされ、同様の修理費を請求されるのでしょうか? 聞くところによると、燃料ポンプ自体の保証は3年6万kmだそうですが、走行20万km位までは十分持つそうですね。 デリカユーザーの中でも、この燃料ポンプの故障は話題になっています。クレームではないのでしょうか? |
| A5:まず誤解が無い様に申しあげると、燃料ポンプの保証が3年/6万kmというのは、三菱自動車殿〜弊社間の保証協約上の保証期限です。お客様がお車を購入されるとき、カーディーラ(カーメーカ)と交わされる保証期間は別にあるとお考え下さい。 ポンプ耐久性が20万kmという部分については、どこからの情報かはわかりませんが、実車走行耐久テストとして、20万km走行しても異常がなかった、ということをベースとして成立している話であると思われます。耐久テストは、短期間で終了させるため、距離数はクリアしても年限的なものは条件として外して行われており、またメインテナンス条件についても、実使用とは異なると思われます。 最後にクレームか否かの問題は、三菱自動車殿の問題であり、弊社よりコメントは出来ません。当結論については、三菱自動車殿からの調査検討依頼を受け、三菱殿〜弊社双方にて詳細検討を行った上で、三菱殿判断より結論が出るものと考えます。 |