■ Weathercockのどたばたパソコン拡張記(その3) ■


 ついに社会人となったWeathercock。彼女もいない独身貴族なので学生の頃に比べて急激に財政面は豊かになりつつあります。さて、最初の頃はパソコンへの資金の投入は少量だったのですが、だんだんと大型改造になっていきます。この年の11月以降このパソコンを使い回す決意をしてからは大量の資金がこのパソコンに流れていきます。(やはり社会人は強い)それではその過程をゆっくりとご覧くださいませ。

6.インターネットの導入&セカンドキャッシュメモリーの購入(1998年4月)

 大学を4年で卒業できたσ(^^;)ですが、就職をするにあたり大学で「無料」で使用していたインターネットを手放さないといけなくなってしまいました。インターネットの有効性(特にE−mail関係で)をひしひしと感じていたσ(^^;)はインターネットなしには生活できない体になっていましたので、(^^;)社会人になってお金も手に入ることも相まって、自宅にインターネットを引くことにしました。大学でのインターネットを体験していたσ(^^;)にとってアナログモデムを利用したインターネットなど考えられなく、ISDNにすることは確定だったのですが(ISDNの方が秒間転送速度が速いのでランニングコストを抑えられるのもメリットの一つ)自宅にどのようにISDNを引こうかといろいろ悩みました。結局最終的にはもう一本別の電話回線を導入し、それでISDNにすることにしました。

※ 自宅の電話回線がパルス回線だったため、自宅の電話回線をISDN化すると電話機ごと交換する必要があったため、やむなく新規回線を引くことにしました。(自分の趣味ぐらいは自分で払えと言う親からの強い意見もあった。(笑))

 ISDNでインターネットをするためには「DSU内蔵TA」もしくは「ダイアルアップルーター」と言うものが必須だったのですが、98年4月現在ではまだ「ダイアルアップルーター」は製品の発展途中だったので、今よい製品を買ってもすぐにもっとよい製品がでてくることがわかっていましたので、ここはおとなしくDSU内蔵TAにしました。DSU内蔵TAをどこのメーカーの製品にするかは結構悩みましたが、高くついても絶対に問題のないNTTにすることにしました。(でも機能の割には本当に高かったです。)
 1997年の10月にNECも今までのPC−98路線を捨ててDOS/VパソコンのPC−98NXを販売し始めたため、各お店もPC−98の在庫処分を始め店舗からPC−9821用製品がなくなってきていました。特に機種依存性の高いセカンドキャッシュメモリーはすぐに店舗からなくなってくるのは明白でした。そこで社会人の最初の給料でセカンドキャッシュを保護してあげることにしました。標準でついていた256KBのセカンドキャッシュを取り外し、新しく買ってきた512KBのセカンドキャッシュをつけてWindowsが快適になるのを楽しみにスイッチオン・・・。ほとんど変わらない。(T_T)でも確実にWinDepthが早くなったのでこれでOK!(爆)
 ちなみに今回のセカンドキャッシュの交換が今までの拡張の中で最初の本体にあったものとの交換でした。これ以降本体内蔵の部品と交換することが多くなりましたが結論から言うと、本体内蔵の部品を交換してまで得るものはあんまりないと思います。本体内蔵の部品を交換する状態までなってしまったら、新しいパソコンを買った方がいいような気がσ(^^;)はします。(それでもσ(^^;)は交換していったけど・・・)ただ、PC−9821の場合はもうほとんど販売されていませんので、ある程度はパワーアップする価値があるかもしれません。

このときの購入品

機種 内容
INSメイトV−8DSU DSU内蔵TA
NE−XAV512K セカンドキャッシュメモリーボード

7.U−IDE98&スピーカーの購入(1998年7月)

 今までIDEハードディスクをPC−9821標準のE−IDEを利用して使用していましたが、このE−IDEはPIOmode2という今となっては古い規格で動いており、ここがPC−9821における最大のボトルネックとなっていました。(データー転送が遅い)そこで、E−IDEインターフェイスボードを新たにつけることによりハードディスクの性能をフルに引き出そうと考え中でした。このころMelco製のIFC−USP−MというIDEハードディスクをSCSIドライブと見立てて動かすことのできるSCSIボードが販売されたのですがσ(^^;)の友人がこれを買ったため、友人が持っていたI・ODATA製のUIDE−98(E−IDEインターフェイスボード)が余ってしまいσ(^^;)に買わないかと持ちかけられました。PCIバスにもまだ空きがあり価格的にもまあまあだったので(それでも結構価格の点でごねたけど・・・)購入することにしました。
 UIDE−98を最後のPCIバスに取り付けて動かして見たところ・・・CD−ROMが認識しない!!!。困ったなあと悩み悩みUIDE−98を売ってくれた友人に質問すると、データーの転送速度を変えれば認識するとのこと。早速家に帰って設定してみると・・・動いてくれました。\(^_^)/\(^_^)/
 さて、実際のUIDE−98の使用感ですがかなりよかったです。今までインターネットでダウンロードすると途中でいったんダウンロードが止まっていたりしていたのですがこのボードを入れてからそのようなことはなくなりました。(HDDの転送速度も大幅に上がりました。)PCIバスに空きのある人には是非おすすめの一品です。
 パソコンを購入してから今までスピーカーは昔のラジカセのライン入力を使って再生させていたのですが、このころ急にディスプレイの写りが悪くなったのでなにが原因なのだろうといろいろと調べた結果、どうもこのラジカセが一番大きな原因と言うことがわかりました。何たって昔のラジカセですから、防磁処理などしているはずもありません。そこでスピーカーを急遽購入することにしました。カタログをいろいろしらべた結果、ONKYOのGX−70A(ブラック)に決定しました。(黒にしたのは白だと後で汚れがものすごく目立つので・・・)。購入後とりあえず家にあるCDラジカセにつないで音を聞いてみましたが・・・むちゃくちゃいい!!!。う〜んパソコンにつけるのはもったいないなあ。(^^;しかしまあ、背に腹は代えられないので、今はこのスピーカーをパソコンにつなげています。

このときの購入品

機種 内容
UIDE−98 E−IDEインターフェイスボード
ONKYO GX−70A(B) デスクトップスピーカー

8.インテリマウスの導入(1998年9月)

 Windows98が発売されて約1ヶ月がたちWindows98もσ(^^;)の家で何とか安定して動いてほっとしている頃でしたが、UIDE−98を売ってくれた友人がホイールマウスを買ったことを知りました。(ホイールマウスとは真ん中に回転するやつがついているマウスです。)ホイールマウス自体の有効性は知っていましたが、σ(^^;)のパソコンは拡張のしすぎでシステム的にこれ以上の新規追加ができなくなっていました。ところが、このころインターネットの情報でシステムを整理すればシステムにもう一個新規追加できるという情報があり、これをやってみたところ実際にシステムに一個隙間が空きましたので、これは追加できるということで、意気揚々とお店に行きIntelliMouseを購入し、接続完了。ところが実際動かしてみると・・・パソコンが安定動作してくれない(T_T)。結局、無理にシステムに詰め込むと安定動作してくれない&IntelliMouse(なすび型)がちょっと大きいのでσ(^^;)の手にあんまりあってくれない(大きすぎる)という2点でほとんど使わずにお蔵入りしてしまいました。

※ (ものすごくもったいない買い物(その1)ですが、ひょっとするとかまぼこ型のIntelliMouseならσ(^^;)の手にあったかも?ちなみにスクロール機能自体はかなり便利なものでした。)

このときの購入品

機種 内容
IntelliMouse ホイール機能付きマウス

9.I・O DATA UHDS2.1G/UPCI (2.1GBのハードディスクとSCSIインターフェィスボードのセット品)(1998年11月)

 インターネットなどで大量のファイルをダウンロードしたときにとりあえずの保存場所としてはMOドライブがあるので問題はあまりなかったのですが、いざMOディスクに落としたデーターの整理をやろうとするとハードディスクの空きがほとんどないということがこのころには判明しており、ハードディスクを近々買わないといけないとこのころ思っていました。できればSCSIのハードディスクがほしかったので、ショップに足を運びいろいろ見てきたのですがなかなかσ(^^;)の思いどおりの製品に巡り会えませんでした。ところが近くのショップでこの製品が約30,000円で売っているではないですか。なぜ、安売りをしていたかというとこの製品はハードディスクの容量が少ないために型落ち製品となっていたからです。しかしながらこの製品の容量の大きいタイプは今でも(99年5月)カタログに載っていますし、性能的には評価の高いIBMのSCSIハードディスクを使っており全く問題ありません。それがSCSIボード(SC−UPCI)付きで30,000円といえばかなりお買い得です。実際にバルクの製品でこれと同じスペックのものを作ろうとすると

I・O DATA製品 バルク製品
製品 価格 製品 価格
UHDS2.1G/UPCI 30,000 SCSIボード 安くて7,000円
HDD本体
SCSIケース 安くて4,000円
SCSIケーブル 安くて1,500円
ターミネーター 安くて1,000円

 とまあ、IBMのSCSIハードディスク(正確にはDCAS−32160)をいくら高くても16,500円で仕入れてこないと同じ内容の製品にはなりません。東京の方にすんでいる方ならこの価格でも十分に集められると思いますが、地方在住のσ(^^;)ではこの価格でこのハードディスクを買うことは、このころは不可能です。さらに当たり前ですがこの製品にはI・O DATAの1年間の無償保証が付いてます。ハードディスクという結構壊れやすい商品で、この保証が付いているのと付いていないのでは大きな違いです。ちょっと容量が少ないかなあという気もありましたが、いざとなったらCD−Rのテンポラリー専用ドライブとして使おうという考えがありましたのですぐにお金を握りしめてショップに買いに行きました。
 実際に家に持って帰って使ってみると・・・やかましい。(T_T)IBMのハードディスクは静かなハズなのですが・・・(相性が悪いのでしょう。特にアクセスに行くときにむちゃくちゃな音がでるのです。)また、外付けのハードディスクはがんがん使うには意外と使いにくいことが、使ってくるとわかりました。さらになぜかよくわからないのですが外付けSCSIハードディスクを使ってるにもかかわらずCD−Rもうまく焼けないし・・・。(この辺の話はまた後ほど・・・)しかしまあ唯一救いの点としては、性能としてはかなりいい方だと思う点です。さすがに本当のSCSIドライブなのでそれに対する優越感もありますし・・・(最近の外付けハードディスクはIDEのハードディスクをSCSIに変換して使用しているものが多い。)しかしながら現在では大きなハードディスクを買ってしまいましたのであんまり活躍の場はなくなってしまいました。まあ、外付けという立場を生かして、いざというときのバックアップ用ハードディスクと成り下がっているのが現在の状況です。(^^;

※ (これがものすごくもったいない買い物(その2)ですが、こっちの方がまだ、いざとなったらすぐに現役復帰ができるのでまだIntelliMouseよりよい製品だと思っています。)

※ 実はこの話をよく読んでいる方ならわかると思うのですが、既にσ(^^;)のパソコンにはAdaptecのSCSIボードがついていたため、SCSIボードがついていてもいっさい得にはならないのです。(爆)しかしI・O DATAのSC−UPCIという製品には内蔵用のUltraWide用の68ピンコネクターがありましたので将来的にUltraWideのSCSIハードディスクをここにつけることができるかなあという期待があったのでセット品を迷わず買いました。(でも現在のところ持っているだけです。(爆))

※ 現在ではCD−Rがちゃんと動かすことができるようになったため、CD−R専用テンポラリードライブとして活躍中です。
(1999年7月)

このときの購入品

機種 内容
UHDS2.1G/UPCI 外付けハードディスクドライブ

10.GA−VDB16/PCI(Voodoo Banshee搭載 超高速2D&3Dグラフィックアクセラレーターボード)の導入(1998年11月)

 最初の段階でMillenniumのVRAMを4MBに増設していたため、普通にパソコンを使用すること(1024×768,75Hz,16M色)に関しては発色を含めていっさい問題はなかったのですが、長いこと使用しているといろいろと不満がでてくるものです。まずこのMillenniumは2Dにおいては現在でも最強に近いのですが、3Dになるともうめためたです。(T_T)あと、これはNECも悪いのですが1600×1200で垂直走査周波数75Hzが出せず、垂直走査周波数60Hzしか出せないのです。垂直走査周波数60Hzのディスプレイは本当にちらついて見え、作業しにくいのです。

※ 1600×1200の解像度をいったいなにに使うのかと思われるかもしれませんが、レポートを完成させたときに最後のレイアウトの設定などをするのは、この解像度が全体が見回せて一番使い勝手がいいのです。

 そこで、以前から1600×1200でフルカラーが出せてなおかつ垂直走査周波数75Hzが出せるグラフィックアクセラレーターボードがσ(^^;)はほしかったのです。DOS/Vではかなり前からでていましたが、なかなかPC−98用の製品としてはでてきませんでした。
 しかし、技術革新の成果により今回PC−98対応で初めてσ(^^;)の望みに答えてくれるグラフィックアクセラレーターボードが発売されました。σ(^^;)はすぐに買おうという気持ちはあったのですがなかなか行動に移すまではいきませんでした。
 σ(^^;)のPC−98もこの段階で購入してから2年以上たち、性能面での低下も目立つようになりました。世の中ではPentiumIIやCeleronなどが大量に出回っており、このころPentium133MHzなど使っている人も少なくなってきていたのです。確かにCPUやハードディスクやグラフィックアクセラレーターボードを交換することで、ある程度は高速化できます。しかし、それをするとほとんどDOS/Vを一台作るのとほとんど同じ金額がかかり、またそれを行ってもマザーボードの性能が部品の性能アップに追いつかないためDOS/Vの性能までは行かないのです。さらにこれからの性能アップは今ある部品との交換になるため、拡張すればするほど部品が余ってくるという状態になっていきます。以上の理由によりPC−98にこれ以上増設するのはかなりためらっていました。
 一方DOS/Vのほうに目を向けてみるとCPUやメモリーやグラフィックアクセラレーターボードの種類の乱立で6ヶ月ごとに中ががらりと変わっているような状況です。そのような状態でいくら最高級のDOS/Vを組み立てても3ヶ月でぼろになるのはわかってます。
 さらに新しいDOS/Vを作ると、家にあるパソコンが2台になり、親に怒られます。(パソコンというものをよく知らない人はまだ使えるもの(動かないわけではないので)を捨てて新しいものを買うということに抵抗がある人が多い。(当たり前だけど・・・))ところがパソコンの内部拡張ならば、いくら拡張しても親にはわかりません(爆)(でも箱は増えてくるので少しずつはわかってくるのだけど・・・)以上の理由をもってここに「羊の皮をかぶったオオカミ」作戦(外は変わってないけど中身は大違い)が実行に移されたのです。(^^;

※ もう少し込んだ話をすると、PC−9821Xv13/W16のマザーボードのチップセット(430HX)がなかなか出来のよいチップセットだったことも拡張をして使おうという理由になりました。(メモリーも最大256MBつめるし)一方DOS/VもISAバスがなくなるやキーボードがUSBになるだの言ってますが、なかなか変わっていかない現状を考えると(CPUも機能追加に忙しいし)現在は買い時ではないのです。σ(^^;)としては2000年の終わりまでには今のような乱立した状態が淘汰されていくのではと思っていますので、そこまでこのPC−98で持たしたいなあと思ってます。

※ 結局待てども待てども乱立した状態は淘汰されていきませんねえ。(笑)(2003年7月)

 以上の理由を持ちましてグラフィックアクセラレーターボードの交換を行いました。PC−9821で使用することのできるグラフィックアクセラレーターボードはI・O DATA製かMelco製しかなかったのですが、Melcoはディスプレイドライバーのサポートが少し弱いのでI・O DATA製を購入しました。交換を行った感想としては3Dも早くなりましたし、1600×1200も問題なく使え、よい製品だと思っています。唯一の欠点はちょっと発色が弱いかなあと思いますが、今まで使っていたMillenniumの発色が強すぎる位なので、まあこんなものだと思って使用しています。

このときの購入品

機種 内容
GA−VDB16/PCI 2D&3Dグラフィックアクセラレーターボード

最後にこの段階でのパソコンのスペックについて書いておこうと思います。

My パソコン(1998年11月)

本体名称 PC−9821 Xv13/W16
本体仕様 CPU Intel Pentium133MHz (P54C)
メモリー ECC EDO−RAM 80MB
(標準搭載 16MB + I・O DATA 64MB)
セカンドキャッシュメモリー 512KB
(I・O DATA NE−XAV512K)
内蔵HDD 1.6GB (標準搭載)
(標準内蔵IDE → I・O DATA UIDE−98接続)
グラフィック Voodoo Banshee搭載 VRAM16MB
(I・O DATA GA−VDB16/PCI)
サウンド PC−9801−118 + PC−9821C3−B02
(サウンドボード + MIDI音源サブボード)
周辺機器 飯山電気 MT−8617E ダイヤモンドトロンディスプレイ(BNC接続)
PC−FD321DH 増設3.5インチフロッピィドライブ
Canon LBP−310 A4モノクロレーザープリンター(内蔵メモリー4M)
Adaptec AHA−2940AU SCSI−2 インターフェースボード
Logitec LMO−640F 640M MOドライブ(3600回転)
NTT INSメイトV−8DSU DSU内蔵ターミナルアダプタ
ONKYO GX−70A(B) デスクトップスピーカー
Microsoft IntelliMouse ホイール機能付きマウス
I・O DATA UHDS2.1G/UPCI UltraSCSI対応ハードディスク&
PCIバス用インターフェイスボード


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