■ CD−Rの苦悩 ■ |
− はじめに −
ここでは、σ(^^;)がいろいろ苦労してまともに動かなかったものを、いかにして動かしたかについて述べようと思います。個人的にここが増えるということはσ(^^;)がより苦労しているということであんまりうれしくないです。(^^;
※ ただし、σ(^^;)のうちのパソコンではこうなったという話なので、すべてのパソコンでこの通りをすることで直るとは限りませんのであしからず。
1999年の1月についにσ(^^;)もCD−Rを買ったのですが、これを安定動作させるまでにはかなりの試行錯誤をしています。ここではσ(^^;)がCD−Rをまともに動かせるようになるまでの過程をここに書きます。
1.CD−Rがやってきた(嵐の始まり)(1999年1月)
σ(^^;)がCD−Rを買うまでの環境は次のようになっていました。
本体 AHA−2940AU |
ケーブル | HDD UHDS2.1G |
ケーブル | MOドライブ LMO−640F |
SCSI ID 7 |
50cm | Ultra SCSI SCSI ID 0 |
80cm | SCSI−2 SCSI ID 1 |
この環境で別段動作に異常もなく安定に動作していました。そこへCD−R(Plextor PX−R820Te)を購入しましたので、何の気なく次のように接続しました。
本体 AHA−2940AU |
ケーブル | HDD UHDS2.1G |
ケーブル | MOドライブ LMO−640F |
ケーブル | CD−R PX−R820Te |
SCSI ID 7 |
50cm | Ultra SCSI SCSI ID 0 |
80cm | SCSI−2 SCSI ID 1 |
70cm | SCSI−2 SCSI ID 4 |
CD−RのSCSI IDが4になってますが、これは初期値が4になっていたためであり、特に意識して設定したわけではありません。CD−Rを取り付けてすぐに一回焼いたのですが、そのときにはうまく焼けたのでちゃんと焼けるんだなあと思いそのままにしていました。
2.CD−Rがうまく動かない(1999年2月)
このころWindowsの調子がちょっと悪くなってきたのでWindowsの再インストール(IDEハードディスク)を行ったのですが、再インストールをしてSCSIのハードディスクを立ち上げようとすると・・・起動しない。(ヘッ?)いろいろと試行錯誤の結果、ハードディスクをSCSI−2に設定することで何とか起動はできるようになりました。
本体 AHA−2940AU |
ケーブル | HDD UHDS2.1G |
ケーブル | MOドライブ LMO−640F |
ケーブル | CD−R PX−R820Te |
SCSI ID 7 |
50cm | SCSI−2 SCSI ID 0 |
80cm | SCSI−2 SCSI ID 1 |
70cm | SCSI−2 SCSI ID 4 |
そこで、まずはケーブルの全体の長さが長くなったので、Ultra SCSI転送ができなくなったのかと思い、30cmのSCSIケーブルを購入し、接続してみました。
本体 AHA−2940AU |
ケーブル | HDD UHDS2.1G |
ケーブル | MOドライブ LMO−640F |
ケーブル | CD−R PX−R820Te |
SCSI ID 7 |
30cm | SCSI−2 SCSI ID 0 |
50cm | SCSI−2 SCSI ID 1 |
70cm | SCSI−2 SCSI ID 4 |
ところがやっぱりこれだとUltra SCSI転送ができません。仕方がないのでSCSI−2転送で使用することにしましたが、この状態だと全くうまくCD−Rが焼けません。
3.CD−Rの苦悩(1999年4月)
この年の2月に新しい内蔵用のハードディスクを買ったのですが、このころこの新しいハードディスクを使うとうまく焼けることがわかりました。今まではCD−Rを焼く行程でこのようなデーターの流れだったのですが、その下の流れに変えることで何とか焼けるようになりました。
今までのCD−Rへのデーターの流し方
HDD UHDS2.1G |
→ | SCSIボード AHA−2940AU |
→ | CD−R PX−R820Te |
新しいCD−Rへのデーターの流し方
HDD FireBall EX 6.4A |
→ | IDEボード UIDE−98 |
→ | SCSIボード AHA−2940AU |
→ | CD−R PX−R820Te |
これでうまく焼けたので、このときはSCSIボードにデーターが集まりすぎてうまく処理できていないのでCD−Rがうまく焼けないのだと思っていました。(今までのデーターの流し方だとハードディスクからSCSIボードへの情報とSCSIボードからCD−Rへの情報が重なり合うと思っていた。)そこで、これでCD−Rがやっと使えると思い、Windowsの調子があまり良くなかったのとあいまって、新しいハードディスクを買ってWindowsを再インストールしました。
4.苦悩再び(T_T)(1999年5月)
喜んでいたのもつかの間、新しいハードディスクを買おうとも、うまくCD−Rが焼けない(T_T)。内蔵のハードディスクを利用してCD−Rがうまく焼けたので新しいハードディスクを奮発して買ったのに・・・。とまあ、再び奈落の底にたたき落とされた状態になり、振り出しに戻ってしまいました。ちなみにこのころはさすがに8倍速で焼き込みをするのはあきらめ、4倍速で焼いていました。ただ、せっかく高いお金(約4倍速CD−Rの倍の価格)を出して買ったのに、実際に使っているのは半分の速度というのは、なかなか精神衛生上もよろしくありません。
5.成功。(^^。)(。^^)。(1999年5月)
このころになると、なぜうちのシステムでCD−Rがうまく焼けないかだいぶわかってきまして、SCSIボードとの相性がCD−Rの焼き込みに影響していることがわかってきました。SCSIハードディスクだけの転送(SCSIハードディスクのあるフォルダーから別のフォルダーへの転送)でも途中で数秒システムが停止した状態になることより、SCSIボードの状態(設定を含む)が悪いことはわかっていました。しかし、業界標準のAdaptecのSCSIボードで相性問題なんていってたら話が終わってしまいます。そこであきらめの悪いσ(^^;)は、うちのシステムだと8倍速ではうまく焼けないと思いつつも、しつこく8倍速で焼くために初心に戻ってCD−RやSCSIボードの取扱説明書を読んでいました。取扱説明書を読んでいるとSCSI IDには優先順位があり、IDの大きな方がより優先できるということがわかりました。いままでハードディスクの置き場の関係からSCSI IDの順番をSCSIハードディスク→MOディスクとしていましたが、ここで気になっていつもと逆のMOディスク→SCSIハードディスクとしてみました。
変更前
本体 AHA−2940AU |
ケーブル | HDD UHDS2.1G |
ケーブル | MOドライブ LMO−640F |
ケーブル | CD−R PX−R820Te |
SCSI ID 7 |
30cm | SCSI−2 SCSI ID 0 |
50cm | SCSI−2 SCSI ID 1 |
70cm | SCSI−2 SCSI ID 4 |
変更後
本体 AHA−2940AU |
ケーブル | MOドライブ LMO−640F |
ケーブル | HDD UHDS2.1G |
ケーブル | CD−R PX−R820Te |
SCSI ID 7 |
30cm | SCSI−2 SCSI ID 0 |
50cm | Ultra SCSI SCSI ID 1 |
70cm | SCSI−2 SCSI ID 4 |
すると今年の最初から使えなかったUltra SCSI転送がまた使えるようになり、またハードディスクのデーター転送もかなりスムーズに流れていきます。(以前はハードディスクのアクセスランプが長いこと点灯後、数秒間の消灯があったのですが、今度はアクセスランプが細かく点灯し、長い時間の消灯はありません。)この結果に小躍りしたσ(^^;)はすぐにCD−Rの焼き込みテストを行ってみました。結果は・・・成功。8倍速でうまく焼くこともできました。
− 結論 − SCSIボードにおけるSCSI IDは結構重要な物であるので、 動作がおかしいときはSCSI IDをまず疑ってみる。 |
とまあ、結論だけからいうとものすごく簡単なことですが、ここまでの結果を出すまでにかなりの苦労をしていることがわかると思います。一つの機器を増設してまともに動作してくれない可能性は、ほかの動作機器が多ければ多いほど多くなります&メーカーもほかの動作機器がたくさんある状態での購入製品の動作まではサポートしてくれないことが多いので、注意をしないといけません。しかし取扱説明書を一生懸命読むと答えが見つかるときもありますので、読んでみる必要はあると思いますよ。