ACE COMBAT 5
T H E U N S U N G W A R
エースコンバット5 ジ・アンサング・ウォー

− あらすじ −
物語は、オーシア・ユークトバニア両国間に広がるセレス海の孤島、サンド島から始まる。

2010年9月23日、オーシア国防空軍第108戦術戦闘飛行隊、通称”サンド島分遣隊”に所属するバートレット大尉率いる飛行中隊は、
ランダース岬沖合の飛行訓練空域A−7にて、国籍不明機の進入に遭遇、交戦状態へと突入した。

敵味方が入り乱れる空戦のなか、通信司令部は致命的なミスを犯した。
その結果、バートレット大尉、ナガセ少尉を除く8名の飛行士が、不明機の砲口に散る。

人々の記憶から遠く離れたサンド島に、高次警戒配備態勢が敷かれる。

そして地上に帰った2人に若いパイロットを加え、急遽、小隊が結成された。
バートレット大尉、ナガセ少尉、ダヴェンポート少尉、そして、君だ。
君は新たな編隊の一員として、この世界の空に翼を開く。

その翌日、またしてもA−7に国籍不明機が出現−スクランブル。
交戦記録は依然として一切を伏せられたまま、物語は大きく動き出す。

※ エースコンバット5 取扱説明書より抜粋
− 感想 −
 今回のエースコンバットはプレステ2になって2作目です。

 前回のエースコンバット04がかなり良くできたゲームだったので、今回のエースコンバット5もきっとおもしろいだろうということで、購入をしたのですが、多少クエスチョンマークが付いてしまうゲームでした。あくまでも前回のAC04との比較ということで書きますが、AC04と比較して良い点、悪い点を書いていきたいと思います。

※ あくまでもAC04と比較しての感想です。絶対的なできばえとしては、十分に及第点をあげることができると思います。

良くなった点

1.画面、音がきれいになった。
 PS2も2作目になり、前回以上のクオリティを持った作品になっています。ビルや森なども描画されており、前回よりも立体的なところで戦闘を行っていることを強く感じます。(前作は構造物が少なかったですから。(^^;))また、戦闘機のエンジンの音も機種によって多少変わっていて、違う飛行機で飛んでいることも感じさせてくれます。(前回はすべて同じ音だったので、途中からF−4とF−15ACTIVEの音が全く同じですごく気になった。(笑))

2.僚機と飛んでいる(編隊で飛んでいる)ということを強く感じることができる。
 今回の一番の売りですが、仲間に対して命令を送ったり、仲間との会話をしたりして僚機と一緒に飛んでいることを強く感じることができるのはなかなかおもしろいです。僚機が破壊した敵機も自分のポイントになりますので、特に仲間を押しのけて攻撃する必要もありませんし、楽しく攻撃できます。

3.リムファクシ,シンファクシ,アークバードなどの大型兵器が多数出現する。
 前作はストーンヘンジだけが大型兵器として取り上げていましたが、今回は多数の大型兵器が敵味方として登場します。これらの存在が、ゲームの中で敵を攻撃したという達成感を得ることができます。

4.ミサイル2発で破壊出来ない航空機が出てきた
 AC04では、すべての航空機がミサイル2発で破壊できたのですが、今回はミサイル2発で破壊出来ない敵が多数存在します。従って敵を倒すために結構なミサイルが必要になり、補給システムもない今回では機銃を有効に活用することが求められます。(ただし、前作以上に今回は機銃が強い&あたり判定が強いので、それについては思ったほどではありません。)なお、逆に地上物は前作よりも弱体化しており、ほとんどの敵をミサイル2発で破壊出来ます。(このあたりのバランスはもう少し考えてもらっても良いと思うのですが・・・。)

悪くなった点

1.飛ぶことに対する自由度が減った
 今回の最大の問題点はこれでしょう。前作では、攻略上の目標ポイントが設定されているだけでしたから、飛び方(攻撃の仕方)はどのような飛び方をしても全く問題ありませんでした。(近くから攻撃しても、補給を考えて遠くから攻撃しても良かった。)一方、今作では、味方を守ることがこと細かく設定されているため、自ずと飛び方も決められたものになります。(敵の出現が最初から確認されているわけではなく、時間の経過と共に現れるシステムです。)また、補給システムもないため、攻略出来ないほどの敵がでることもなく、移動する範囲も直線で書ける程度の移動しかありません。

2.マップが狭い
 1.の内容にかぶるところがあるのですが、決められた場所を飛ぶことが求められているため、どうしても移動範囲が小さくなってしまいます。従って、マップとしては広いものの、使っているところはほとんどないというある意味もったいないゲームに変わっています。

3.機体が多すぎる
 いろいろな人の希望を受け入れたためなのかよくわかりませんが、とにかく機体が増えすぎています。(50種類以上航空機があっても、ほとんど使うことはありません。前作の21種類ぐらいでも十分です。) また、前回は特殊兵装が3種類あり、その中から選択をする方式だったので、初期の使いづらい機体でもある程度飛ぶことができましたが(機種固有の差は少なくなったとの話もありますが)今回は特殊兵装が固定(1種類のみ)です。従って、使えない機種は全く使えないというある意味もったいない作りになっています。また、前回の特殊兵装であるQAAM(高軌道ミサイル)をいろいろな飛行機に搭載して、結局QAAM自体の攻撃力を落としてしまうという暴挙にでています。QAAMは隠し兵器としての有効性(強力さ)があったため絶賛されましたが、今回のQAAMは大幅に追尾能力が落ちているためあまり役に立ちません。

4.会話システム等の、メッセージの状況の悪さ
 今回導入された会話システムですが、良いことばかりではなく、悪い点もあります。1つは「はい」「いいえ」のメッセージを入力するのが僚機への命令と同じ十字キーを使用しているため、メッセージの入力している時間は、僚機への命令ができないことになります。また、敵味方の会話ですが、状況的にはすべての敵を全滅させているにもかかわらず会話が継続することがあります。

5.キルレートが低すぎる
 他のホームページでは書かれていませんが、50時間ほど飛んでみた上での感想です。今回のエースコンバットでは、キルレートシステムという敵機を破壊した量によってキルレートがたまり、ある一定のキルレートをためると上位機種を購入することができるというシステムになっています。このシステムの考え方自体は悪くないと思うのですが、肝心のキルレートがあまりにも低い&特定の機種で飛ぶことが求められている面が多いので、はっきり言ってまともにキルレートをためることができません。もちろん1度クリアをしてしまえば難易度エースで特定の面だけを飛べばあっという間にキルレートは貯まるのですが、それでは何のためのキルレートシステムなのかさっぱりわかりません。(まあ、キルレートが低いというよりは、上位機種までに必要なキルレートが高すぎるということです。)

6.バグが多い
 機体の挙動がおかしいことが多いです。特に敵大型機を攻撃したときの挙動は最悪です。破壊したとたんに敵の移動速度が0になるため、(しかもあたり判定は残ったまま)敵機に激突することも多々あります。また、ヘリコプターの瞬間移動や特殊兵装と一般ミサイルの切り替えの不都合など、バグといえるものがかなりあります。

 とまあ、書けばいろいろあるのですが、全体的には良くできたゲームだと思います。是非一度やってみてはいかがでしょう。なお、一つだけおまけでおもしろいことがありまして、このゲームには昨今のゲーム同様音声付きなのですが、ゲームを一度クリアすると、英語音声&英語字幕でプレイすることが可能です。英会話の練習にもなりますので、是非クリア後は一度はやってみる価値があると思います。(特にあの「ウオードック、発進。」のかけ声について日本語音声と英語音声との違いがすさまじいのが笑えます。(英語版は全く盛り上がりに欠けます。(爆))


 ACECOMBAT5 特別攻略
 ここからは、前作同様の実際の攻略を書いていこうと思うのですが、ファイルサイズが大きくなりそうなので、分割して解説していこうと思います。
 では、攻略スタート。

※ 本来は前回同様の攻略に向けての条件を記入しようと思ったのですが、購入した攻略本の内容がかなり良くできているため、ここで書くことがありません。ただ、攻略本を見た上でのこのゲームの問題点についてはまとめてみたいと思いますので、特別攻略の最後まで見てください。

エースパイロットへの道 〜 ラーズグリーズへの挑戦 〜